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【復刻版】夢の対決!南部杯観戦記(水沢:1995/10/10)

 中央・地方交流元年のなった、1995年、その総決算とでもいうべき夢の対決がついに実現することになった。ライブリマウント対トウケイニセイ、地方競馬ファンだけでなく、競馬ファンなら見逃せない最高の対決である。
 ここ数年来、地方競馬界最大の謎は、「岩手のサラブレッドは本当に最強なのか」ということであった。スイフトセイダイ、グレートホープといった強豪に7歳でとって代わり、9歳の今年も王者として君臨し続けるトウケイニセイは、41戦38勝2着3回。北日本の交流レースでの圧倒的な強さ、フレンドリーCでの中央条件馬に対しての強さ、元中央オープン馬のヘイセイシルバーらを寄せつけない内容など、間接的には証明されつつあったが、脚元に爆弾を抱えていることもあり、全国区への登場は実現しなかった。
 一方、中央代表のライブリマウントは、交流元年の番組改革をフル活用し、平安S~フェブラリーSで中央チャンピオンの座を固めると、帝王賞~ブリーダーズゴールドCと全国制覇へ着々と勝ち進み、来年にはドバイへ向かおうかというプランまである。真の全国チャンピオンへ最後の敵が、北の怪物トウケイニセイということになる。
 競馬がスポーツである以上、チャンピオンシップを賭けて戦うのが、最高のレースである。したがって、出走資格が限定されているダービーなどは、最高峰のレースではありえない。これほど胸のときめく対決というのは、過去をふりかえっても、世界の強豪をはじめて迎えた第1回ジャパンC、シービー、ルドルフの3冠馬対決となった第4回ジャパンC、王者マックイーンに無敗のテイオーが挑んだ92年の春の天皇賞くらいしか思い当たらない。

さて、前置きが長くなったが、胸踊る対決に参戦すべく、前夜23時すぎ、相棒のO氏とともに、新宿駅から夜行バス「とおの号」に乗り込んだ。当日輸送では特観席が入手できないのではないかと思い、前夜出発としたが、満員のバスの中も、ブック片手の若者が目立ち、それらしい会話も聞こえてくる。思いはみな一つなのであろうか。都内を抜けたバスは速度をあげ、一路北をめざす。

 早朝5時40分、バスは定刻通りに一ノ関駅に到着した。さすがにあまり眠れなかったので、眠い。20分ほど電車に乗り、水沢駅へ出て、タクシーで競馬場に着いたのは、6時30分。開門まではまだ3時間以上もあるが、すでに20人位の人が集まっていて、調教を見学したりしている。
 駅の売店も開かないうちに競馬場へ到着してしまったので、新聞もないし、お腹も空いてきたし、寒い。ひたすら我慢して列で待つ。特観席発売の列の先頭になってしまったのは、少し恥ずかしかったが、東京発の新幹線始発が到着する9時すぎには、完売になったので、夜行にしたのは正解だったようである。
 9時に、指定券購入後、競馬場裏の食堂や広場に入場が許可、そしてようやく10時に入場。夢の対決までの道のりは長い。

 1Rの発走は11時。いつもは固くおさまり、1日中3ケタ配当などということもめずらしくない水沢競馬だが、場内の異様な雰囲気が伝わったのか馬券の方も荒れ気味で、2Rの68倍をはじめ、好配当が続出。5Rと8Rを的中し、収支トントンのまま夢の対決にのぞめることになった。

 9Rをパスして、パドックへ。狭い競馬場に、開催日としては、史上最高(昨年の有馬記念の日の場外には及ばず)の1万6千人が詰めかけ、場内はパニック寸前。パドックもぎっしりで、これでは知り合いがきていても、わからないかと思ったら、隣にSさんがいた。この人は、酒氏の先輩の友人という程度の知り合いで、銀行マンということ位しかしらないが、大事な遠征ではかならず会えるので、うれしい。前回ダービーあった時に、静岡支店に転勤になったと言っていたが、しっかり新幹線で駆けつけてきている。一昨年のここ水沢でのダービーグランプリや、桜花賞など、よくもまあ約束もしないのに会えるものだ。氏は、このレースに間に合うように駆けつけたのだが、場内は、競馬新聞はすべて売り切れで、買えなかったという。もっとも、今日は馬券は買わない、とも言っていた。不思議な人だ。

 いよいよ、各馬が入場。ライブリマウントとトーヨーリファールの大幅な馬体重減が目立つ。前走がやや余裕のあったライブリはともかく、休み明けのトーヨーリファールは少し気になる。ニセイは昨年暮れの桐花賞時と比べても特に変わりなく、スイフトセイダイの晩年のような目立った衰えはなさそうで、一安心。さすがに他地区の各馬もパワーのあるそうな好馬体である。

 さて、問題の馬券である。このレースほど、馬券の買い方で、その人の競馬観、人生観が問われるレースもないだろう。的中云々よりも納得のいく馬券を買わなくてはならない。Sさんのように、今日は買わないというのも、もちろん立派な競馬観である。
 レース前は、ライブリマウントが勝つ確率が60%、ニセイが勝つ確率が30%程度と思っていた私だが、パドック終了時で、ほぼ五分かなと思っていた。となれば、地方競馬党の私としては、やはりニセイから買うしかない。ニセイの単勝と、ニセイからJRA2頭、モリユウプリンス、ヨシノキングへの流しに2万円を投入。これは投資というよりは、夢の対決への観戦料という気持ちであって、配当云々を期待しているわけではない。ただ、同じ観戦料でも、ニセイに払うか、ライブリに払うかが、競馬観を反映するものであるというだけであろう。もちろん、ライブリ勝負のファンや馬券師を非難する理由もひとつもない。
 オッズにもこうした微妙な心の動きがあらわれていた。単勝は2頭が2倍前後で譲らず。そして、一本かぶりになると思っていた2ー4は、2.1倍とある意味では好配当。考えてみれば、ライブリが強いと思う人なら、2番目に強いのはトーヨーリファールと考えるだろうし、ニセイが強いと思う人なら、2着もモリユウプリンスで行けると考えるだろうから、この2-4は買いずらい部分もある。抑えでは買えても勝負はできない馬券で、勝負するなら単勝しかないのだろう。実際に、ライブリ-トーヨーが2番人気で、3番人気は、ニセイ-モリユウとなっている。場内のファンも完全に二分され、あとはスタートを待つのみとなった。

 いよいよスタート。 外枠不利の1600mだが、8枠ヨシノキングがロケットスタートから、先頭にたち、ライブリが2番手、ニセイが3番手でマークする。この時点で、他の馬は脱落という感じである。
 勝負処の3コーナーで、ニセイが遅れる。悲鳴があがるなか、ヨシノキングも頑張り直線へ。ニセイは伸びない。あと100mで、ライブリマウントがヨシノキングをかわして、ゴール。交流競走5連勝。ヨシノキングが大健闘の2着、ニセイは3着で連続連対記録(どうでもいいけど)はストップ、4着モリユウプリンス、5着トーヨーリファール。

 なんともいいようのない虚脱感が襲う。結果はそれほど驚く結果ではない、夢の対決の観戦料だから、ニセイの単勝がはずれたのも惜しくはない。ただただ、茫然とたたずむのみである。
 勝ったライブリマウントは強い。交流競走では、遠征の不利はけっこう大きいもので、勝ち続けるというのは驚異的なことである。最後の大物を倒した今、めざすはモハメド殿下の待つドバイしかない。ラムタラが迎え撃ってくれれば最高なのだが。
 2着のヨシノキング。思えば一昨年のダービーグランプリでは、ミスタールドルフとの名勝負を演じ、新幹線代を稼がせてくれた馬でもある。昨年の帝王賞では、痛い目にあわされたが、その潜在能力が2年ぶりの水沢でもう一度発揮されたことはうれしくなくもない。
 そして、ニセイ。全盛期の7~8割の現状を考えれば、一定の評価はしてもよいだろう。少なくとも、岩手のサラが地方最強という評価はそれほどはずれたものではなかったことになる。距離不足で4着健闘のモリユウプリンスには、王国岩手を支えつつ、ニセイの果たせなかった全国制覇をめざして欲しい。2800mの大井、東京大賞典なら、ライブリと差のない競馬になるかもしれない。(現状、ライブリの唯一の敵は距離だけだと思うので)

 秋競馬最大のイベントは終わってしまった。後は、天皇賞以降、出走資格限定の退屈なレースが続くことになる。次の交流競走は、笠松でのオグリキャップ記念。もしライブリが出走してくれれば、今度は、トミシノポルンガが胸を借りることになろう。そして、水沢ダービーグランプリでは、次代を担う地方競馬の4歳チャンピオンが決定する。一方で、ライデンリーダー、ベッスルキングらの挑戦も見逃せない。新たなスターを求めて、これからも全国行脚の旅は続いてゆく。

19951010


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