5/20:桜前線の向こうへ
◆横浜→稚内:はれ
超割の週末、金曜日の出発。稚内便は、1日1便、11時40分の出発なので、ゆっくり。北の大地での読書に備えて、横浜駅地下の丸善ブックメイツさんにて、ぐんぐんさんお薦めの『「いき」の構造』ほか2冊を購入。
超割とはいえ、金曜日ということもあって、機内はガラガラ。ニッカンと日経を読む。小泉首相、歌舞伎町を視察したようだが、なんと夕食は、「にいむら」さんだという。小生も愛用しているしゃぶしゃぶ店であるが、ひとり4000円もあれば十分というお店である。ここで、警視総監、都副知事、新宿区長と会食している。このあたりが、彼の認めざるを得ないところである。ぐんぐんさんによれば、”粋”には、<諦め><いろっぽさ><意気地>の要素が必要とのことであるが、現役首相なので、<諦め>はないとしても、後の2つは、けっこういいセンいっているのではないかと思う。例えば、民主党の岡田氏などは、真面目で好感を持っているけれども、残念ながら、粋とはほど遠い感じがする。前任の森喜朗君にいたっては、”粋”の対極といえよう。まぁ、総理大臣が”粋”であることが必要かは、別問題であるが。
窓側に移動して、久々に眼下の景色を眺める。どのあたりを飛んでいるのか、なかなかわからなかったが、佐渡、粟島、鳥海山などから、山形付近を飛んでいることが確認できた。その後、まだ雪化粧の岩木山、八甲田山などを眺めながら、北の大地へ。いつもなら着陸態勢に入るところだが、今日は、支笏湖から、札幌ドームの上空を過ぎていく。
おそらく5年ぶり3回目くらいの稚内。北の大地の最北端。昨日までは、荒れていたようだが、今日は好天で暖かい。今回は、直前予約になったので、Web予約が3日前で締め切られてしまうトヨタレンタカーではなくて、ニッポンレンタカー初体験。レンタカー界は、「ニッポンダントツ」と言われるだけあって、やはり、サービスが充実しているようである。
稚内公園へ。エゾヤマザクラが満開の予定だったのだが、まったく咲いていない。平年より大幅に開花が遅れているようである。ゴールデンウイークに函館に上陸した桜前線であるが、そこから進んでいない。札幌のライラック祭りも、まったく咲いていない状況で始まってしまったとのことで、観光地の売り上げが低迷する中、ジャスマックプラザのお日帰り様売り上げのみが前年比プラスだという。困ったものである。
稚内全日空ホテルへ。最果ての小都市には似合わない本格的なホテルである。前から気になっていたのだが、夏は、相当なお値段になるので、今回、超割にあわせて宿泊してみることにする。ツインのシングルユースでLANもOK。さすがにスタッフもすばらしい。
ひと眠りして、稚内温泉「童夢」へ。ここも2回目。加温・加水・循環という典型的な地方の公共温泉施設だが、目の前に日本海と利尻富士というロケーションは悪くない。稚内は、サハリンとの貿易で、にぎわっているとのことで、街中には、ロシア語の看板もめだつ。地域の特性を生かして、中央に依存しない形で発展するのはうれしいことであるが、地元のタブロイド紙「日刊宗谷」によれば、その稚内市でも、人口はあいかわらず減少しているとのことである。この4面の新聞、その他、浜頓別町のサナエおばあさんが100歳の誕生日を迎えたとか、早咲きで有名な小野さん家のエゾヤマザクラが、ようやく開花したとか、実にローカルでよい。
市内へ戻って、寿司屋へ入ってみるが、ちょっとあんまりなお店だった。ファイターズvsジャイアンツ戦をテレビ観戦して、あとはゆっくり、『「いき」の構造』を読むことにしようと思う。
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