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2005/11/24

11/24:「東京に原爆を!」

◆横浜・東京:はれ時々くもり

 姉歯建築士の問題。ちょっとやそっとでは解決しそうもない。小生、基本的に自分のよくわからない分野のもの、自信のないもの、たとえばクルマや家は、安心料と割り切って、高くても信用のありそうなところから買うけれども、だからといって、今回のマンションを買った人を安物買いとか、自己責任と問うのは、さすがにあまりにも酷である。怪しいサギにひっかかるのとは、次元が違う。
 NHKのニュースくらいしか見ていないけれども、住民の人たちは、意外と冷静に対応している。JR西日本の事故のときなどは、被害者のJRへの対応に違和感を感じて、正直、しばらくニュースを見る気になれなかったけれど、今回は、落ち着いて議論されているのに関心する。まぁ、JRの事故は、多数の死者が出ており、同列に論じてはいけないのだろうけれど。
 先の長いニュースになりそうなので、少し角度を変えていくつか検討してみる。
 まず、この人だけなのか?ということ。建築関係者の間では、実は、日常茶飯事なのか、さすがにこんなケースはめずらしいのか?しかし、すべて個人の問題とはとても思えない。挙げだしたらパニックになるから押さえ気味なのだろうか?まぁ、この点は、今後少しづつ明らかにされていくのだろう。
 次は、地震さえ来なければ問題がないということ。毒ガスに汚染された家というわけではない。普通のマンションに住んでいる人でも、地震保険に入っている人はまだまだ少ないと思うが、大地震直撃の確率というのは、日本といえでも、それほど高いわけではない。たとえば、今回該当したホテルが、1泊990円とかで営業したら、お客さんは殺到するだろうか?
 資産価値の問題。結局のところ、一番の問題はここになるのだろう。借家の人は、もちろんいろいろと不満はあるにしても、引越し代を負担してもらって、引っ越せば、まぁ何とかなる。しかし、購入した人はそうはいかない。補強工事で計算上は安心になったとしても、住むことはできても、売れないだろう。借家派がまた増えそうである。
 資産価値といえば、まったく議論されていないけれども、お隣さん問題というのもあるのではないか?隣が倒壊してきたら、共倒れになってしまう。取り壊されないで放置されてはどうしようもない。
 ところで、表題は、星新一のエッセイからとったもの。地震が怖いのは、どんな被害が起こるかわからないから。ならば、先回りして、地下で原爆を爆発させて、人工地震を起こせばいいではないかというのである。都民が避難したうえで、人工地震を起こす。壊れた家は、地震が来れば壊れる運命にあったのだから、命が助かっただけよかったと割り切ってもらって、国が安く買い上げてしまう。火事になったところも、命が助かっただけよかったと割り切ってもらって公園にしてしまう。壊れなかったメーカーと壊れたメーカーがはっきりするので、人工地震後には、壊れなかったメーカーだけが建物を作ることができる。人工地震後の東京には、何ともいえない安心が生まれるはずだという。今から35年前の作品である。
 今回の問題でも、ちょっとひっかかるのは、安全性が数字の問題だけで議論されていることである。どこかの空き地に正しい設計と偽造された設計で建物を2つ作って、人工地震で実験してもらいたい。0.7ならどうしようもなくて、1.1なら本当に安心なのだろうか?今年の夏、東京東部や千葉では、震度5強の地震があったが、倒壊しなかったではないか?という素朴な疑問もある。
 そういう意味では、以前も書いたが、釧路の地震で、唯一天井が落ちた釧路空港、宮城の地震で屋根が落ちたプール、福岡の地震で唯一ガラスが全部落下したビル。これらの施工業者について、もっと検証しておく必要があるように思う。
 まぁ、しかし、正直なところ、ちょっと手に負えないので、とりあえず今日のところは、BRIOを購入して早めに帰宅する。田中康夫がピザの食べ方について薀蓄を語っているのを読んでいて急にピザが食べたくなり、ドミノピザを注文するが、yayoiさんのブログを見ると、釜で本格的に焼いていて、何とも美味しそうでうらやましい限りである。


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コメント

星新一の本を、また読みたくなって実家に「まだ残っているか」と確認しちゃった。

偽装建築事件については、
この人だけなのか?という疑問は瞬時に感じたが、それを指摘するジャーナリストがこれまでの間皆無だってことから、私としてはすでに「パニック回避のための報道自主規制」と勝手に理解してしまった。
下手に報道すると、とんでもない副作用がありそうだからね。
まぁ、言い方悪いけど「自分が愚民と違うと自覚するなら、その辺は静かに悟れよ」ということではないか。怖いのは東スポとゲンダイか。

強度の面では確かに今年の夏、東京東部や千葉では震度5強の地震があったから、実際それに耐えているわけで、どのくらい手抜きをすればどの位強度が落ちるのか科学的に検証してみたい気もするね。

実はこの姉歯建築士はゴッドハンドの持ち主かもしれないぞ。
下手な建築士の強度計算よりも、安くて絶妙な強度が実現されているのかもしれない。

なーんて。

投稿: ぐっちー | 2005/11/25 01:42

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