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5/24:再び道州制について

◆横浜・東京:はれ

 参議院選挙が近づいてきたけれど、どうも盛り上がってこない。安倍首相が憲法改正をやりたいのはわかるけれど、今すぐできるわけでもないので、今回の選挙の争点にはなりにくいだろう。ふるさと納税なんかも、選挙での人気とりみたいに出てきたのだろうけど、本来ならば、三位一体の改革、平成の大合併などの総括をきちんと行ったうえで、地方分権全体のあり方と議論してもらいたいものだ。(多くの給与所得者は、6月の給与明細を見て、住民税が突然高くなってびっくりすることになる。)
 地方分権に総論で賛成する人はけっこういても、道州制の評判はあまりよくない。都道府県をいくつかにまとめるだけで、何もかわらないというイメージが強いのだろう。しかしながら、道州制の本来のあるべき姿は、市長村単位での自治であり、道や州は、それをおおまかにひとくくりにする単位という程度でそれほど大きな役割があるわけではない。国-県-市の3階層を、国-(道州)-市の2.5階層くらいにしようということである。
 地方の県庁所在地でいつも思うのは、県立○○と市立○○の重複の無駄である。県立美術館があり、市立美術館があり、県民文化会館があり、市民ホールがあり、県営野球場があり、市営球場があったりする。県が作るなら、市が作る必要はないし、市で作れるなら、県で作る必要はない。役割が整理されていないので、両方でおなじようなハコものを作ってしまう。
 基本的には、こういうものは、すべて市町村単位でかまわないと思う。小さすぎて作れないなら、周辺と合併してもよいし、別に町にひとつも美術館がなくても、小学校の遠足では、隣町の美術館に行けばよいことだ。都道府県でやっていることのほとんどは、市町村に降ろせるのではないか。既存の県の施設は、県内の市町村に人口にでも比例させて譲ってもよいし、入札みたいな形で払い下げてもよい。美術館に力を入れるもよし、動物園に力を入れるもよし、野球場に力を入れるもよし。よいものをひとつ作れば、お客さんは、市外からもいくらでもやってくるだろう。
 そうして、市町村単位で多くのものやことが完結した結果として、情報交換や広域連携の場としての、道州があればよい。九州の各市町村が意見交換をする。だから、場所は、持ち回りでやってもかまわないわけで、州都の奪い合いなんていう議論もばかげているということになる。
 そして、高校野球の代表なんかは、47都道府県からではなくて、各道州から2,3校えらべばよい。プロ野球のフランチャイズも、ある意味、道州制を先取りしつつある。大分でも佐賀でもソフトバンクファンは多いだろうし、カープも岡山や米子で試合をやっている。今年の仙台フルキャストでのオールスターゲームは、52年ぶりにデーゲーム開催だというが、これは、東北各地からの日帰りを考慮したという。こういう小さな取り組みから少しずつ意識が変わってくるのかもしれない。

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