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2007/12/02

12/2:日克韓流4::3險勝~4時間の死闘、韓国に勝利!~アジア野球選手権観戦記(2)~

◆台北→台中→日月潭→台中→谷關:はれ時々くもり

 決戦の朝。6時30分起床。朝食ヴァイキングは、サラダ、ベーコン、スクランブルエッグ、チャーハンにオレンジジュース3杯。8時10分にロビーに集合。昨日のメムバーから、野球に関係ない人たちが抜け、その分、午後の便で全国各地から来た人が加わって、総勢20名で出発。
 試合開始は18時なので、まだまだ時間がある。まずは、台北駅から高鐵こと台湾新幹線に乗る。700系をベースにしたという車両は、先頭車両こそカモノハシ型ではないが、車内も含めて雰囲気は日本の新幹線とまったくかわらない。東北新幹線のはやて号に乗っているような感覚。市内を抜けると、ぐんぐん加速して、電光板の速度表示も300キロを記録。揺れもなく快適で、台中までわずか49分で到着である。

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 ここから長いバスの旅が始まる。今日の宿は、台中からけっこう離れた山間部にある谷關温泉で、これも楽しみのひとつなのだが、あまりにも遠いので、試合前にチェックインはせずに、今日は1日でバスですごすという。早々にチェックインして温泉でくつろいでからユニフォームにでも着替えて戦闘モードと思っていたのだが、遺憾である。だったら、もう少し遅い新幹線にした方がよかったのではないかと思う。中途半端に1日時間をつぶさなくてはならず、まずは、日月潭観光ということになった。
 長いバスの旅、本日もガイドは王ピンさんである。あいかわらず日本語はたよりないのだが、今日は野球ということで気合が入っている。何でもラニューベアーズの2軍に1年間いたこともあって、徴兵を期に断念したという。王建民と同期で対戦したことがあって、学生時代は、そんなに大した選手ではなかったともいう。日本の野球事情にも実に詳しい。そんな王さんだが、野球を断念して兵役を終えたあとは日本に留学して、今の仕事について1年。将来は、貿易関係の会社を起こしたいという。夢もはっきり持っていて、そのために仕事にも勉強にも一生懸命にとりくんでいる。小生も少しは見習う必要がありそうだが、もう手遅れかもしれぬ。
 近くの郷土料理店で昼食。2テーブルに分かれていただく。ビールをいただいたこともあって、このあたりでようやく同行者との会話もはずんでくる。だいたい自然と自他共に認める団長のような人がでてくるもので、今回は、徳島出身で、最近定年退職したというの関西弁のおじさんが団長。もがちゅー氏に似た感じのお兄ちゃんが、団長補佐のようである。彼らを含めて、1名での参加者が5~6人くらいいて、ボストンに参戦した人などもいるようだ。いずれにしても、お互いにマニアックという点では意見の一致を見る。

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 時間が余るとのことで、近くの紹興酒工場などを見学させられるが、みんな早く野球場へ参戦したいので落ち着かない。無理して時間をつぶしたにしては、最後は渋滞でけっこう遅くなり、17時すぎにいよいよ決戦の地、台中州際棒球場に到着。
 早くも両チームの応援のボルテージが上がっているが、まずはグッズショップを探す。今回、直前になってNPBオンラインショップでJAPANのダルビッシュのユニフォームを購入したのだが、誠に遺憾ながら、出発までに届かなかった。YUKIO6というわけにもいかないので、WELOVEHOKKAIDOの青ユニと女子ソフトボールのJAPANのキャップを持参したのだが、どうにも中途半端である。幸いMIZUNOの出張店舗でJAPANの無地のユニフォームを販売している。”3800”とあるので、ずいぶん安いなと勘違いして購入。よく考えたら3800円ではなくて、3800台湾ドルだから1万5000円である。あまりにもあんまりだが、5万円分も両替した台湾ドルもどう考えても余りそうなのでまぁいい。勝ってくれれば安いものだ。

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◆2007/12/2:○JAPAN 4-3 KOREA(台中)

 JAPANの先発はなんと成瀬。誰もがダルビッシュだと思っていたのだが、何か異変があったのか?それとも陽動作戦だったのか?おそらく後者ではないかと思うのだけれど、こういうのは裏目に出ることが多いし、そうなれば後悔も大きい。予告先発しろとは言わないけれど、正々堂々とダルビッシュで横綱相撲で挑んで欲しかった。絶対に負けられない大一番でどちらが力を発揮できるかは、クライマックスシリーズ最終戦で証明済みである。
 1回裏、先頭打者を打ち取って一息ついたと思った成瀬がいきなりソロを打たれる。わずか1点とはいえ、絶対に負けられない一発勝負での先制点は重い。
 しかし、2回にサブローのタイムリーで同点。ここまで一言も会話していなかった隣のマリーンズユニの美女ともハイタッチ。前列の団長氏は、
「大村って誰だ?」
 と聞く。
「サブローですよ。」
「あぁ、サブローが大村か。」
 サブローの認知度は高いようである。そして、続く森野の痛烈な当たりをセカンドがエラーして勝ち越し点。エラーで点が入るようなら流れはこっちのものである。さらに3回にも1点を追加して2点のリード。日本応援は、NPB主催の提案コンペで認められたという阪神応援団のリードにより、富士山や幸せなら手を叩こうとか手のひらを太陽にといったおなじみの曲での声援。阪神応援団というと何やら怖いイメージがあったが、そんなことはなくて、やはりリーダーともなると格好もよく頼もしい感じの方。
 成瀬も立直ったようなので、トイレに行くと、立て続けに完成が聞こえてきて、あっという間にノーアウト2,3塁。あまりにもあんまりである。手元に資料がなく、このあたり、あまり覚えていないのだが、途中から川上を投入してとにかく1点に抑えた。
 後半は、圧倒的に韓国ペース。そんなに打たれているわけではないのだが、エラーあり、デッドボールありで、毎回のようにピンチが続く。川上も決して調子がよくは見えないがプライドで抑えているという感じ。そして、6回2死から岩瀬投入。こちらもあまり調子がよいようには見えないがなんとかピンチをしのぐ。どんなにピンチになっても、川上といい、岩瀬といい、普段打たれる場面をほとんど見たことがないので、応援している方も悲観的な気分にならないのが心強い。同じピンチでも江尻やオッシーに奇跡を祈るのとはそのあたりが違う。
 心臓が飛び出そうな状況のまま長い死闘となり、8回。先頭の阿部が2塁打。なんとしても追加点が欲しいが、阿部は足が遅い。ここは、代走を・・・と思ったら、代走荒木に代打井端で、バントをきっちり決める。さすがは、日本一ドラゴンズが誇る2人。こうなったら、次は、パリーグチャンピオンのファイターズが決める番だ。1死3塁で稲葉。責任重大であるが、小生が、ファイターズファンであることは公表済みだし、マリーンズは、サブローが活躍している。隣の美女の手前、ファイターズも何とかしてもらわなくてはいけない。
 相手は左投手。まだ和田が残っていたので、代打という不安もあった。団長氏が、
「誰か右バッターいないの?」
「和田ならいますが。」
「あぁ、あれはダメだ、足も遅いし。稲葉でいい。」
 とのこと。守備のこともあるので、稲葉が打席へ。稲葉ジャンプをしたいところだが、富士山の曲に乗って声援。
「あたまぁを、雲のぉ~、うえぇにだぁしぃ~♪」
 タイミングがあわず、あまり打てそうもなかったが、ファウルチップでしのぐ。一瞬三振かと思いハラハラ。ずいぶんたくさん粘って、10球目くらいだろうか。打球は、1、2塁間へ!貴重な追加点。すばらしい!
 これで勝利が見えてきたと思ったが、そんなに甘いものではなかった。今日の席は、ベンチの後ろなので、攻撃の途中、岩瀬がキャッチボールを始めるのが見えたのだが、そうなると岩瀬は3イニングス目に入ることになる。阿部に代走が出てキャッチャー矢野だから当然藤川投入かと思ったが、岩瀬続投。延長戦のことも考えてのことだろうが、ちょっとしんどいのではないか?
 そして、8回裏、ヒットとデッドボールでノーアウト1,2塁。今からでも交代では?と思うのだが、続投。やはり、川上と岩瀬に対する星野監督の信頼は絶大なものがあるのだろうが、藤川、上原と残っていて、右打者が続く場面。打てる手を売っておかないと後悔するのではという気もする。
 送りバント、外野フライで1点差。そして、次の打者の打球はレフト前へ!やられた!と思ったが、ランナーは3塁ストップ。小生の記憶がたしかならあの場面はたしか2-3。だとしたら、投球と同時にランナーはスタートしていなくてはならないのだが、スタートが遅れていたように見える。たしかに打球も早いしサブローの肩もあるが、あそこで走塁ミスがあったとすれば、韓国は悔やんでも悔やみきれないだろう。次の打者を三振。岩瀬よくがむばった。
 9回追加点がとれず、1点差のまま最後の守り。ここでようやく上原を投入。川上や岩瀬とちがってきちんとコントロールできている印象。最初の2,3球で打たれそうもないと確信できた。3者凡退。まったく危なげない火消し。勝利!!!すばらしい。死闘4時間。これほどの緊張感の中での大接戦、そして勝利。何百試合も野球を見てきているけれど、観戦史上のベストゲームといえるだろう。韓国は実に手ごわかったが、最後までよく踏ん張った。
 なんともいえない高揚感のままバスへ。しかしながら、ここから宿舎の温泉までは、1時間半もかかるという。表向きは温泉をウリにしているが、要は、台中のホテルはほとんど確保できないようで、台北から毎日日帰りするツアーが多いのもそのためのようである。途中、コンビニで買出しをして谷關温泉に到着したのは、なんと日付が変わって0時20分である。まぁ、しかし、とにかく勝ったからよかった。負けてたら、移動の車内はお通夜みたいになったし、明日の試合など何の意味もなくなってしまうところだった。選手たちに感謝。大浴場はもう入れないようだが、部屋のお風呂がユニットバスではなくて大きなお風呂で、しかも温泉だという。疲れを癒してセブンイレブンで買ったハイネケンで祝杯として2時に就寝。

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コメント

1)
こちらの報道によれば、第2戦は川上を中継ぎで使うという想定で、タイプの違う成瀬を先発に、と決めたようです。

2)
川上&岩瀬、確かに万全ではなかったようですが、いくらなんでも江尻やオッシーと比べないでいただきたいです。

3)
団長にダメ出しされる和田獲得に乗り出しているドラゴンズ、来年が心配です。

投稿: イッキマン | 2007/12/04 23:40

1)正直、クライマックス以降の成瀬は、シーズンほどの信頼がおけなかったですね。来年が正念場でしょう。
2)おっしゃるとおりです。調子が悪くても打たれる場面が思い浮かばないというのは、応援する側から見るととても大事なことです。
3)まぁ、韓国のイチローも控えでしたからね。頭の薄さが気になりますが、まだまだ怖い存在でしょう。

投稿: しんちゃん | 2007/12/05 00:43

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