【復刻版】'97秋の北海道(北見ばんえい、札幌おふほか:1997/11/22-24)
◆11月22日(土)
今年は、秋にも北海道遠征に行くことになった。全国競馬場制覇に向けて、うし様が残してしまっている北見を訪れ、二人ともマジック1とするのが、そもそもの目的であったが、急きょ掲示板の常連さんであるところのないるさん、たろちゃんさんとのオフも企画された。大変楽しみである。
例によって我々の朝は、早い。しかしながら、羽田7:50発のJAS181便は、遺憾なことに、バスでの出発である。そして、バスを降りると、DC-9が、お尻を向けて、待機している。飛行機に横の扉ではなく、最後部から乗り込むなど、初めてである。しかも、テレビも、イヤホンサービスもない。マイレージ戦略にはまってJASに囲いこまれてしまったうし様も、さすがに衝撃をうけたようだ。
女満別空港では、全く話の通じないトヨタレンタカー空港カウンターのお姉さんに惑わされるが、大変話の通じるトヨタレンタカー女満別営業所のお姉さんにより、すべてが解決し、スターレット号は、北見競馬場をめざすことができた。うし様の努力により、距離無制限1日5000円と破格のお値段だが、勝手にカーナビをオプションでつけていたとは知らなかった。
カーナビは、これでもかとばかり、裏道を指示してくるので、その通りに走ると、無事に北見競馬場に到着。冷たい雨が振り続いている。水分は、3%からスタートして、6%にまでなり、各馬がすんなり障害を超え、スピード比べになってしまう。
適当に切り上げて、早めに札幌に戻りたいと思っていると、5Rで、2人の結論がほぼ一致。4,5,7枠で何もいらない。4-5なら13倍、5-7でも7倍。3点買っても十分元がとれるが、どうせなら、勝負かけようということで、4-5を二人とも厚く買う。レースは、1,4,5,7の争いから、1枠が脱落、4-5で逃げ切るかと思われたが、最後にわずかに7枠に差されてしまう。5-7は、結局6.7倍。4-5なら片道航空券くらいたたき出せたのだが、残念。それでも二人ともほぼトントンなら、めでたい。早く札幌に帰ることにする。
目的地を札幌駅にセットし、カーナビにルートを検索させると、420キロと出た。そんなに遠かったかなぁ、と思いながら、走り出すと、どうもルートがおかしい。留辺蘂から北東へ向かい、オホーツク海に出て、さらに北上、紋別、名寄まわりという信じ難いコースである。危ないところで、気づき、上川経由で再検索すると290キロになった。しかしながら、その最短コースには、石北峠が控えていた。冷たい雨がみぞれに変わり、頂上付近では、大雪になったが、どうにかクリアし、夕方には札幌に到着する。宿舎は、第1ワシントンホテル。
夜は、小生の希望で、「かに将軍」にて、かにすきコース。疲労からか、風邪が長期化しているうし様は、元気がない。10年来のつきあいで、小生が互角以上に食べたのは、初めてである。雑炊までペロリと平らげてご満悦であるが、うし様は、大丈夫だろうか。それでも、夜のすすきのには、フラフラとした足取りで消えていかれた。小生は、点灯開始したばかりのホワイトイルミネーションを鑑賞しながら、早めに就寝したことにしておく。
◆11月23日(日)
札幌第1ワシントンホテルの朝は、遅い。朝食バイキングをとりながら、新聞をよみふけっていると、チェックアウトタイムぎりぎりである。おふ会の待ち合わせは、この隣の加藤物産だが、それまで居るわけにもいかないので、近くに開業したばかりのヴェガスに行ってみる。パチンコ、ゲームセンター、カラオケなどが同居した立派なビルだが、まだ開店していないうえ、ここでも全く話の通じないお姉さんに邪険な扱いをうけてしまった。仕方なく、たろちゃんさん推奨の「ディノス」へ向かう。
よくわからないが、今日11月23日は、「ゲームの日」ということで、ビデオゲームがタダである。サッカーゲーム他を堪能し、函館の「ジャンプ」以来となるオート卓球もプレイし、いよいよオフ会場へ向かう。おふを目前に控え、うし様は、緊張からか元気がない。
「俺は、もういい。遠くから見てることにする。」
などと、すっかり弱気になっている。とかなんとかいって、始まってしまえば、大丈夫なことは、先週のいださんの結婚式のスピーチでも、みなさんご存じの通りである。
市内の渋滞で少し遅れてしまい、加藤物産に駆けつけると、まずたろちゃんさんとご対面。続いて、反対側の入口にないるさんも発見、めでたく4人が揃う。ないるさんの提案で、徒歩10分ほどの札幌ファクトリーに向かうことになるが、あまりの寒さに、徒歩1分の時点で、うし様が、ギブアップし、雪印パーラーに変更。
朝食バイキングで適当にお腹がいっぱいの我々2人は、勝手にパフェを注文、ないるさんは、ケーキセット、たろちゃんさんは、コーヒー。今考えると、お二人は、まだお昼を食べていなかったように思う。ごめんなさい。短い時間ではあったが、いろいろと楽しい話を伺うことができた。特に、”ないるの冒険”は、旅行記シリーズの一環として、ぜひとも公開していただきたいものである。また、経済学部生のたろちゃんさんには、ぜひエドモンさんとの議論に加わって欲しいと思う。
メインイベントのオフが無事終了し、我々は、登別へ向かう。車中で、ジャパンカップの中継を聞き、夕方には、滝本インに到着。第1回入浴を済ます。夏に来たばかりの第一滝本館の大浴場周辺に、いろいろとマイナーチェンジの跡がうかがえるのには、驚いたが、エレベータに”ゆ”と貼ってみたりするだけで、根本的には、解決していない。カラカミ観光チェーン「まほろば」進出の影響だろうか。
注目の夕食問題については、詳細は、省略するが、不動のはずのバイキングのラインナップに変化があったことは、衝撃的であった。そして、そのことが、「メロン事件」に発展してしまった。しかしながら、結論としては、隣のお客さん曰く、
「滝本インは、しあわせだ」
ということで、まるく収まったようである。
2回目の入浴後、マッサージ機体験コーナーでくつろぐ。全自動で、なかなか快適であるが、定価37万円のところ、29万円と言われても、手がでない。15分くらい堪能したが、買うつもりが、ないとわかると、
「時間切れです」
と止められてしまった。仕方なく、美味しいラーメンをいただき、就寝。外は、氷点下2度!
◆11月24日(祝)
朝風呂の後、朝食。うし様は、朝風呂もパス。いよいよ元気がない。朝食バイキングについては、あれほど品数を絞っているのに、すぐ品切れを起こされては、かなわないとだけ言っておく。
今日は、予定が決まっていない。うし様は、早くも助手席で熟睡に入っている。勝手にオロフレ峠を越え、北湯沢温泉「名水亭」にクルマを飛ばす。日本一170坪の露天風呂が待っている。お日帰り様料金1100円を払い入場。小雪ちらつく中、広々とした露天風呂を満喫する。ここでもうし様は、マッサージ機につかまってしまった。横のテレビが、山一証券自主廃業のニュースを伝えている。日本中が不景気の中、我々二人は、消費活動旺盛である。せめて我々だけでもせいぜい消費して、日本経済、北海道経済を支えていくことで、意見が一致する。
入浴して、お腹も空いたので、千歳へ抜け、ジンギスカンを食べようと決まるが、スターレット号の方が、さらにお腹を空かせている。千歳までの68キロ、ガソリンスタンドのなさそうな、山道である。洞爺湖方面へ引き返し、JAの給油所を発見するが、休み。我々がJA(農協)とわかりあえる唯一のチャンスだったが、先方からお断りされては、仕方がない。すぐ先に出光がオープンしていて、一安心。だから、農協はダメなんだ。(その後、千歳までに発見した2ケ所のJA給油所は、オープンしていた。)
国道276を東進すると、今度は、「道の駅」が現れた。これも「こんなモノいらない」の代表格的存在だが、うし様は、ジュースを買ってしまった。ここの「道の駅」は、かなり充実していて、売店には、風邪薬などもあるし、お客さんもいっぱいいる。連絡通路を通って、隣のログハウスに行ってみると、きのこジンギスカンが始まってしまった。みんなでジュウジュウ焼いているが、それ以上に見物客が多く、見せ物みたいで、気の毒である。
支笏湖に沿って快適なドライヴが続き、千歳市内へ。サッポロビール工場内のレストランをめざすが、なんと日曜・祭日休み!大変遺憾ながら、キリンビール工場内のレストランにお世話になる。うし様が、キリンビールを飲むのは、年に1~2回しかないと思うが、やむを得ない。ジンギスカンも札幌市内より高く、ケチって、冷凍の方を選んだせいか、味は今イチであったが、ソフトクリームは美味しかった。
その後、千歳市内にセガを発見し、参戦したが、大変遺憾な結果であったので、ここではふれないことにする。その後、空港ビル3Fでも、さらに遺憾な事があったが、ここではふれないことにする。
旅の終わりは、スーパーシート。うし様の発売割引ゲットの努力で、通常運賃よりはるかに安い金額で利用できる。まずはラウンジで、くつろぐ。存在自体がかなり場違いな我々2人だが、うし様が、おつまみのカキピーを10袋も平らげたことで、いよいよ異端視されてしまう。機内でも、興奮した氏は、かなりはしゃいでいたようだが、小生も慣れないワインなど注文してしまい、酔って寝てしまったので、よくわからなくなってきた。何ともしまらない2泊3日であったが、おふも行われ、入浴も北の味覚も満喫し、まずはめでたしである。
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