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【復刻版】長野五輪観戦記・ノルディック複合・個人・ジャンプ(K=90)(1998/2/13)

 初のジャンプ観戦となったノーマルヒルから、わずか2日。生ジャンプの魅力にはまってしまった小生は、またしても白馬にやってきた。今日は、荻原健司に期待がかかる、ノルディック複合・個人の前半ジャンプである。
 一昨日と同様のすばらしい天気に恵まれた。場内DJも、弁士風の選手紹介もまったく同じ。「弱冠**歳、○○の中堅・・・」を連発する、怪しげな弁士風の紹介は、あちこちで、失笑をかっており、みんな気になっているようだ。
 純ジャンプとちがって、日本勢が、ランク上位を独占しているわけではないので、まずは古川が11番目のスタート。しかし、いきなり87mの大ジャンプで、場内が盛り上がる。今日は、B立席での観戦なので、飛型などは、わかりずらいが、盛り上がりは肌で感じられる。ちょうど、A席が内野で、B立席が外野といった感じである。
 そんな中、今季不振を極めていた、荻原次晴が、大ジャンプ。そして、期待の兄健司だが、風にも恵まれず85.5mともう一歩。試技で88mを飛んでいただけに惜しい。しかし、その後も有力選手のジャンプが、まったく伸びてこない。ラユネン、シュティヒャーも失速し、W杯トップのビークだけが大ジャンプ。次晴が4位に残る。
 そして2回目。一転して、日本勢は、後半に固まったが、兄健司が、意地のK点ジャンプ。場内はますます盛り上がるが、その余韻も冷めぬうちに、古川が、次晴が、91m、91.5mと大ジャンプを連発。低迷していた日本複合チームだが、オリムピックの大舞台で、見事な大番狂わせを演じてくれた。結局、次晴が3位、古川が4位とさらに順位を上げ、健司も1分30秒差の9位まで追い上げた。王者ビークが2回目も大ジャンプでトップだけに、金メダルは、難しいが、クロスカントリーに実績のある有力選手が、ジャンプで出遅れているだけに、次晴、健司の兄弟メダル争いも期待できる。明日がとても楽しみになってきた。そして、3連覇が絶望視されていた団体戦もひょっとしたら、という感じもでてきた。すばらしい天気の下、今日も生ジャンプの魅力を満喫できた。最高の前半戦だったといえるだろう。

19980213a

◆ノルディック複合・個人・ジャンプ(K=90)
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1位:ビーク(ノルウェー) タイム差
2位:ストリャロフ(ロシア) 36秒
3位:荻原次晴(日本) 51秒
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4位:古川(日本) 54秒
9位:荻原健司(日本) 1分30秒
34位:森(日本) 4分36秒


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