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2/24:荒川選手、金メダル!

◆神戸→那覇→本部→宜野湾:くもり時々あめ

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 今朝の視聴率は、どのくらいになるのだろうか。五輪無関心のうしという方まで起きてきたのだから国民的行事といっても過言ではないだろう。るいさんは、4時半に起きて待機していたようだ。かんさんも起床。3時に起きると言っていたもーさんが登場しないが、まさか寝坊だろうか?
 小生は、5時に起きるか6時に起きるか迷ったが、一応、5時に起床して安藤美姫も見る。4回転は、当然失敗。まぁ、跳ばざるを得ないところに自分を勝手に追い込んでしまったわけだが、オリムピックの舞台で、練習でほとんど成功しないものに挑むのは無茶。しかも、後半は、スタミナ切れで、バタバタ。4回転失敗は仕方ないとしても、中野や恩田のためにも最後までしっかりと滑って力を出して欲しかった。残念ながら、この経験が4年後の役にたつとはあまり思えない。
 勝負は、あくまで最終組。3強の滑走順は、コーエン→荒川→スルツカヤ。この中で、失敗があるとしたら最初のコーエンのような気がしていたが、練習でも転倒。何かおかしい。表情もかなりナーバス。他の種目とちがうのは、フィギュア女子は、日本だけでなく、アメリカやヨーロッパでも、それぞれの国で圧倒的な期待と注目を背負っていること。今の荒川と村主は、自分の力を出し切ることに徹しているようにみえて、もう日の丸の重圧があるとは思えないが、コーエンには全米代表としてのプレッシャーがありそうな気がする。
 案の定コーエンが2回転倒。これを見て、荒川は、プログラムの難易度を落とすことができる。しかし、有利な立場が、逆にミスを招かなければよいとも思う。しかし、今の荒川にそんな心配は無用のようで、3回転の連続をやめた多少の安全策を完璧に演じきった。日本選手のメダルがここで確定。
 村主の演技もさすが。ハラハラしたジャンプも大きなミスなし。ひょっとしたらコーエンを抜くかと期待したが、佐藤有香さんの解説によると小さなミスがあったらしい。元々のプログラムの難易度が3強より少し落ちるので、4位は仕方のないところか。シーズン初めは、故障でほとんど跳べなかったのだが、五輪へ向けての調整と本番でほぼ力を出し切るのは、さすがである。
 こういうときに、松岡修造とかだとうるさいのだが、佐藤有香さんの解説は、日本選手びいきにならずに、冷静に技術解説をしてくれるので、すばらしい。八木沼純子さんあたりだとその点少し甘くなってしまう。しかも真面目一方ではなくて、刈屋アナが曲に聞き入っているとみるや、
「この曲は刈屋アナの大好きな曲ですね。」
 などと低い声でさりげなく突っ込みを入れる。さすがである。
 最終滑走のスルツカヤ。大本命であり、金メダルが一番欲しい選手のひとり。プレッシャーでミスをするタイプとは思えなかったが、まさかの転倒。SPの演技から切れを欠いていた感もあり、本調子とはいえないようだ。ミスがなくてもひょっとしたら荒川が勝っていたかもしれない。浅田真央にも敗れているように、残念ながら、五輪直前にピークは過ぎてしまったのかもしれない。
 荒川静香、堂々の金メダル。世界選手権と五輪の両方を制したのだから本当のチャンピオンである。すばらしい。フィギュアの採点というと、どうしてもうさんくさいイメージがあるが、新採点基準により、以前よりは、だいぶ明確になってきたし、今回は、明らかに差があったからよかった。何より観客の反応が、荒川の演技のすばらしさを証明していた。
 表彰式。サマランチ元会長が登場して衝撃を受ける。しかもすごい老け方である。政治家もそうだが、権力への執着が強い人ほど引退後の落差が激しいが、脂ぎっていたのが、パサパサになってしまっている。さわやかな朝、よりによって、サマランチ氏が荒川選手にキスしてしめくくるのかと思うと、そういうことはなかった。
 シドニーとアテネの女子マラソン、今回のフィギュア。代表選考で物議をかもす競技は、いつも金メダルという結果を残している。当然ではあるが、マスコミや大衆よりも、連盟の方が誰が勝てるかよく分かっている。今回、メダル候補はいても、世界と本当に戦える候補は、浅田と荒川しかいなかった。がんばれ日本のCMに選ばれた3人だから選ばれることが初めから決まっていたなどというバカがいたが、お話にならない。
 昨年の時点で設定していた代表選考基準は、各大会での順位をポイント化したのだが、GPシリーズは、各大会にすべての選手が出場するわけではないので、運・不運ができてしまった。荒川の出場する大会は、妙に出場選手のレベルが高く、そこで3位2回になったため、全日本選手権の結果次第で、選考順位4番目になる可能性があった。それでも、荒川を選んだとは思うが、そのとき3位の中野か恩田を落とすか、1位の安藤を落とすかは、かなり悩ましかったにちがいない。僅差で荒川が3位に入って、基準通りに選抜できてほっとしたはずである。せっかく絶対評価の採点になったのだから、順位ではなくて、パーソナルベストの点数で比較すればよかった。そうすれば、180点以上出せるのは、浅田、荒川、村主しかいない。
 代表選考で、いつも話に出るのは、「一発勝負にすべき」というもの。しかし、一発勝負は、公平かつ透明であるけれども、それが五輪の結果につながる保証はない。少なくとも日本のマスコミや大衆は、五輪が始まってしまえば、結果だけを求めているように見えるから、連盟としても、公平かつ透明な選考よりは、勝てる候補を選ぶことをめざすしかないわけで、それで結果を出した連盟は立派である。
 余韻にひたっていると朝食会場が込み合いそうなので、早めに会場へ。城山観光ホテル、パンパシフィックホテルとともに3本の指に入ると認定している朝食。豪華客船のデッキ風の海の見えるラウンジ。今年からは、飛び立っていく飛行機もビューの仲間入り。オムレツはもちろん、フレンチトーストもその場でシェフが作ってくれる。たっぷりとメイプルシロップをかけていただく。グレープフルーツジュース、グアバジュース、オレンジジュース、サラダ、フルーツ、鯛、カマボコ、納豆、ネギ、味噌汁、ご飯、コーヒー。
 8時半チェックアウト。平日とはいえ、この朝食付でシングル1万円は、パンパシフィックや城山観光ホテルと比べても断然安い。今回は利用しなかったけれど、プールも追加1050円と良心的である。唯一難をあげれば入口脇に、
「がんばろうや神戸 中内功 1995.7.7」
 と彫られていることであるが、まぁ、その頃は、彼もがむばっていたかもしれないので許すことにする。(※本当は、「功」の右側は、「刀」)
 タクシーで和田岬駅へ。兵庫-和田岬間一駅だけの山陽本線の支線に乗車してから三宮へ。ポートライナーで空港。スカイマークの東京行きは、全便満席であるが朝の1便はいきなり機体のトラブルで欠航したらしい。さすがである。
 予想はしていたけど、ラウンジなし。あまりにもあんまり。久々のJのつく会社は怖いが、旧JASスーパーシート仕様の777-200のクラスJの最前列は快適。日中の沖縄便ということで、めずらしく窓側を確保。雲の上に出てしまえば、陽射しが暖かい。隣には、美女が座っているようだ。いい感じであるが、機内のNHKニュースで、もう一度フィギュアのハイライトシーンをと思っていると、
「本日はトリノ五輪のため、NHKニュースの放映はありません。」
 とのこと。まぁ、そうなのだけれど、おはよう日本の枠で中継していたのだから何とかならないのだろうか。このへんがダメなところだ。
 那覇空港に到着すると、売店に、
「ニッカンゲンダイ、いよいよ沖縄でも発売!定価160円!」
 と書かれていた。衝撃的である。まぁ、時代はゲンダイということなのだろうけど、160円は、いくらなんでもあんまりではないか。たしか、沖縄は、スポーツ新聞が50円のはずである。
 2月の沖縄は、いつものことながら天気が悪い。トヨタレンタカー、緑色のヴィッツ号にて、美ら海水族館。ファイターズの名護キャンプは休日。
 宿舎は、もちろんラグナガーデンホテル駐車場側から入場すると、いきなり番長こと三浦が、シャドウピッチング。二段モーションは、どうなったのだろうか。
 新館ツインは、小生が泊まるホテルの中でもっとも高い部屋のひとつであるが、断然快適。リゾート気分にあふれている。いつのまにかインターネットにも対応している。さっそく入浴。窓を開けて、波の音を聞きながら、読書。朝から忙しかったので、早めに就寝。

 ○新たに乗りつくした路線:山陽本線・和田岬支線
 ○新たに乗りつくした距離:2.7キロ。
 ○今までに乗りつくした距離:15210.2キロ。
 ○まだ乗りつくしていない距離:4633.8キロ。
 ○乗りつくした路線の割合:76.65%(△0.01)
 ○会社別:JR西日本 72.2%(△0.1)

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コメント

美ら海水族館、どうでしたかー?行ってみたいです。
ミキティーに関する感想は、しんちゃんさんと同感です。ひどすぎる。
次のオリンピックのころ、浅田真央はどうなっているでしょう。ピークをすぎていなければよいのですが。
それにしても、気分のよい一日でした。

ちゃんと起きてましたよ。3時過ぎに掲示板を開いたら、誰も「おはようございます」と動きを見せていなかったので、「なんだよ、みんな起きないのか・・・」と思ってそのまま観ていました。朝覗いたら、盛んなやりとりがされていたんですね・・・。それにしても、カリヤアナウンサーと佐藤さんのやりとりは面白かったですね。カリヤさんの「人にもスケートにも誠実な16歳!(キミー・マイナーズ)」とか「ガラスのエース!(サーシャ・コーエン)」とか色々笑わせてもらいました。

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