10/29:理解できない
◆横浜・東京:はれ
1時就寝、6時10分起床。疲れも残っているし、眠いけれど、盛大に北の大地をエンジョイしたのだし、今週末も再び北の大地で決戦なのだからぐったりしてはいられない。ニッカンを読む気になれないので出社して暖かいコーヒーを飲みながら日経。
1、2面に世論調査。福田内閣支持率が55%。微減とはいえ、依然として高い支持率を誇っているのは理解に苦しむし、その割に民主党の支持率が高いのも不思議だが、まぁ人それぞれだからそれはいい。問題は、「望ましい政権の姿」についての質問。
・自民・民主が参加する連立政権 41%
・民主中心の非自民連立政権 19%
・自民・公明中心の連立政権 11%
・自民単独政権 8%
ちょっと考えられない。民主中心でも自民中心でもなく、それらをあわせても大連立を希望する方がはるかに上回っている。これでは大政翼賛会ではないか。衆参ともに全体の8割近い議席を与えてしまえば、憲法改正も含め、何をされてもまったく文句はいえないし、政権選択の自由を放棄しているのと同じである。戦後62年たっても、結局、何も変わっていないということなのだろう。東条英機や近衛文麿を非難する資格はまったくないようだ。
13面は、「クイックサーベイ」。知事の多選について。
・多選を禁止すべきだ 40%
・多選は自粛すべきだ 46%
・多選の制限は不要 14%
この質問は、多少誘導の要素があって、すぐに禁止に行く前に、まず「多選はよいことかと思うか?」という質問を先にやるべきだとは思う。小生も、多選の傾向はよいことだとは思わないが、そのことと法律や条例で制限する必要があるかは別の問題である。基本的には多選がよくないと思えば、その候補者に投票しなければよいだけのことである。制度上、明らかに現職が有利となる問題点があるなら、個別にそれを是正すればよい。多選禁止も、有権者の選択の自由を奪うことには違わないから反対である。
でも、まぁそこまではまだいい。世界的にも多選禁止の制度はけっこうある。しかし、「多選は自粛すべきだ」46%というのは、あまりにも見苦しい。そもそも選択肢として用意する方もどうかと思うけど、要するに自分の責任は回避して、よきにはからえということ。禁止する自信もなく、投票しない決断もできず、相手任せ。こういう体質が役人依存社会を生むのではないか。大政翼賛会の政治と根拠のあいまいな役人による行政指導が性に合っているとしかいいようがない。地方分権など夢のまた夢だ。
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