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12/22:東京っ子の夢、中央環状新宿線奇跡の開通!

◆横浜・東京:くもりのち雨

 高度成長期を知らない小生にとって、子供の頃から、待ち望んでいた夢のプロジェクトといえば、東北新幹線(1982年)、青函トンネル(1988年)、瀬戸大橋(1988年)といったところが代表格である。これらは、誰もが知っている国家的プロジェクトであるけれど、東京に生まれ育った小生にとっては、同じくらい待ち望んでいた夢のプロジェクトがあった。
 子供の頃、夏休みや連休に父の運転で、家族で行楽地へ出かける。帰りは、お約束の大渋滞。そして、必ず聞かされたのが、東京には、環状道路が1本しかなく、東京を通過するトラックも都心環状線へ入ってくるから渋滞してしまうという説明。実際、環状線を中心とした放射線の渋滞は、「3号線は用賀まで全線、4号線は永福まで、5号線は、北池袋まで・・・」などという交通ニュースのフレーズとともに記憶に刻み込まれている。そして、解決のために計画されているのが、中央環状線であり外郭環状であるとのことだった。3号線の大橋付近で道路が2段になっているのは、将来の合流に備えているものだと聞いて、ずいぶん前から計画されているのだなぁと思った記憶もある。高松出口なんていうのができたときも、これが将来の中央環状線になると知って期待が高まったものだ。
 免許をとって運転するようになったのは、バブル期。東京一極集中はますます進み、渋滞はひどくなるばかり。中央環状線は、東側だけ開通した。葛飾ハープ橋なんていうおしゃれな橋もできて、東北、常磐道が湾岸とつながったのは、画期的ではあったけれど、肝心の東名~3号線、中央~4号線は、あいかわらずの都心環状線だのみ。西側の中央環状線の計画はどうなっているのかと調べてみれば、山手通りを2倍に拡幅して、その地下をトンネルで掘るのだという。道路拡張といえば、一軒ずつ立ち退いてもらう気の遠くなるプロジェクト。住宅が密集している山手通りの拡幅なんて永遠にできないだろうと思い、完全にあきらめていたものだ。子供の頃とちがって、大人になると自分の持ち時間も限られてくる。何十年も先のことを待ち望む気持ちにもなれない。
 それから15年。横浜へ引越し、クルマも手放した今になって、とうとう夢の実現する日がやってきた。中央環状新宿線山手トンネル。旧高松出口から山手通りの地下をぶちぬき、西新宿で一気に地上へ出て4号線につながるという。開通予定は今日の16時。ずっと工事していたのだから、奇跡の開通という表現は大げさかもしれないが、東京の西側に住んでいた人ならこの気持ちはわかっていただけると思う。トヨタレンタカーみなとみらい店でECOカーを借りて参戦だ。
 夜は、実家でクリスマスということで、あまり遅くなるわけにもいかないが、開通前に到着しても困るので、渋滞状況をみながら時間調整。羽田空港へ立ち寄り、千疋屋の杏仁豆腐を購入して、ストロベリージュースをいただき、トトロショップをひやかして、15時に出発。クリスマスの土曜日だが、ディズニーランド方面へ向かう湾岸線東行きは意外にも順調。大井PAで一休みしてさらに時間調整。この15年、箱崎の改良あたりから始まった首都高速の渋滞解消への努力は着々と成果をあげている。何かと叩かれる首都高速だけれど、ETCの距離別料金導入もまもなくだし、ずいぶんよくなったとほめてあげたい。
 葛西JCTで分岐して、中央環状線へせっかくだから起点からぐるりとまわってみようと思う。船堀橋、平井大橋、四つ木と通過して、堀切JCT。環状線といっても、首都高速の場合、X字型に放射線といったん合流してしまううえに、2車線+2車線が3車線になってしまう。結局ここで渋滞してしまうし、織り込み交通が発生するので、けっこう危険である。北の大地や沖縄ドライブばかりで首都高速を運転するのはけっこう久しぶりなので緊張する。
 小菅JCTで常磐道と分かれ、江北JCTで東北道と分かれる。ここから先を走るのは2回目くらい。そして、いよいよ5号線との合流。ここでいきなり1車線にしぼられてしまうので早くも渋滞。今日のところは見物客が多いということもあるが、2車線の環状線をいきなり1車線に絞ったら絶対に渋滞する。内回りの板橋、外回りの熊野町が新たな渋滞の名所になってしまいそうで心配である。
 まだ看板の架け替えも終わらない熊野町JCTで右へ分岐して、いよいよ新宿線。できたてのはずなのに道路が汚いと思ったら、ここまでは高松出口として使われていた部分だった。そして、いよいよ山手トンネルへ。開通から15分後の16時15分に進入。
 もぐってしまえば、なんということのないトンネルだけれど、昔のトンネルに比べるととても明るいので圧迫感がないのはよい。小生と同じように見物組が多いようで、地方ナンバーのクルマもめだつ。全長5キロのトンネルを数分で快走するが、ゴールの西新宿JCTで渋滞。ただでさえ交通量の多い2車線の4号新宿線へぶつけるのだから、まぁ当面は渋滞は避けられないだろう。しかし、あと2年で、さらに南へ伸びて、3号線に接続する。これでようやく東名から都心環状線を通らないルートが1本できあがることになる。そして、2013年頃に、湾岸線の大井JCTへつながる。ここまで完成すれば、東京の道路体系はがらっと変わることになりそうだ。
 中央環状線から都心方向へは入れないので、4号下り幡ヶ谷で降りて、中央環状線工事の続く山手通りを南下して、姪っ子のいる実家へ。シャンパンで乾杯して、北京ダックをいただき、ストロベリー杏仁豆腐で仕上げ。生後2週間になった姪っ子だが、全然大きくなっていない。それでも、もぞもぞと手を動かしている。妹曰く、おじちゃんとジャンケンだという。まぁ、しかし、ドラえもんみたいなものだから、グーしかできないだろうとたかをくくって、パーをだすといきなりチョキを出されて終了。まったくもって油断できない。

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コメント

泣き叫びが収まらない晃士郎対応という位置付けで、僕も昨日(12/24)、3号⇒環状線内回り⇒箱崎経由で中央環状線を走りました。16時前後だったので、夕陽と富士山の連携が大変美しかったです。進ちゃんの記述どおり、合流地点では結構渋滞してましたね。ただ、当初は新宿線から再度環状線に入って3号に抜けて帰宅を予定していたのですが、突然新宿線の都心方向へ入れないことが判明し、怖くなって結局5号線から環状線に入って3号経由で帰宅しました。次回こそは新宿線に入って高井戸あたりで出て環7経由で帰るぞ。

箱崎から5号線に入ってしまっては、肝心なところが完全に抜けているではないですか。4号下りに入って、永福あたりから帰宅されるとよろしいかと思います。3号大橋JCTまで開通すれば、Gの範囲も広がりますね。

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» 首都高中央環状線の新宿―池袋間が開通 [GameSprit]
しんちゃん日記: 12/22:東京っ子の夢、中央環状新宿線奇跡の開通! 首都高速道路中央環状線のうち、4号新宿線西新宿JCTと5号池袋線熊野町JCTを結ぶ中央環状新宿線6.7キロ区間(C2、山手トンネル)が2007年12月22日午後4時に開通しました。開通初日の様子は写真がある こちら が分かりやすいですね。 都心環状線の通行量減少により新宿線上りの渋滞緩和効果が期待できるといい、中央道・高井戸ICから常磐道・三郷ICまでピーク時で所要時間は従来の90分から30分、高井戸から霞が関までの所要時間... [続きを読む]

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