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12/3:今晩全台一起為中華加油~超アウェーの中、星野JAPAN五輪切符獲得~アジア野球選手権観戦記(3)~

◆谷關→台中→台北:はれ時々くもり

 8時15分起床。せっかく1時間半もかけて山奥まで来たのだから、温泉に参戦しないわけにはいかない。言葉はよくわからないものの、受付でバスタオルをいただき、水着に着替えて参戦する。いわゆるクアハウス方式なのであるが、お湯というより水である。案内には、38~40度とあるが、どう考えても30度前後。山梨の下川温泉で38度くらいでゆっくり暖まるというのは経験があるが、そういうレベルではない。しかも、露天風呂は、掃除でお休みだという。誠に遺憾なので、早々に退場する。後で他の人に聞いたところでは、その後、温度は上がってきたが、今度は、露天が熱すぎて入れなかったという。よくわからない。朝食も若干ストレンジ。
 参加者の総意で今日はゆっくり出発。部屋のテレビをつけると、ちょうど稲葉のタイムリーのシーン。まったくもってすばらしい。11時チェックアウト。フロントの新聞によれば、「今2:0克日就入奥」とある。2-0までの勝利ならば、3つどもえの失点率で台湾が進出できるということのようだ。現地で生で観戦できる代償として、スポーツニュースやニッカンを見ることができないので、そのあたりの詳しいことがよくわからないし、韓国がメンバー交換の際に紳士協定を破っていたこともこのときは知らなかった。
 昨日の道を1時間半かけて台中へ戻る。あいかわらずの強行軍だが、救いは、バスが豪華なこと、1-2配置で、クッションも効いているので、1日乗っていてもあまり疲れを感じない。ただし、冷房の効きすぎには閉口。
 当初の予定では、お寺に行くことになっていたらしいのだが、誰も興味を示さず中止。中途半端に観光するくらいなら、デパートにでも行って自由行動にしてくれということで、三越で45分、スーパーマーケットで1時間と時間をつぶす。どうせなら、まとめて3時間くらい自由行動にしてもらえるとよいのだけど、まぁやむを得ない。夜のお弁当の受け取り時間を繰り上げてくれたようで、昨日よりも早めに16時半には台中州際棒球場に到着。地元台湾戦ということで、早くもお客さんが大勢詰めかけている。

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◆2007/12/3:○JAPAN 10-2 CHINESE TAIPEI(台中)

 今日も1塁側のベンチの上あたりのお席。昨日よりもさらに見やすくすばらしい席だ。星野監督やダルビッシュもすぐ目の前。稲葉のところへ陽くんが駆けよってきてあいさつをしている。微笑ましい光景である。
 しかしながら、今日はアウェー。月曜日ということで日本からの応援団も数が減ってしまったようである。ビジター席という考えがないのか、そもそも数が合わないのか、応援団の目の前の我らの一帯も地元ファンが交じってしまうため、試合開始前から一触即発の雰囲気。後ろの方では、日本応援団のおばさんが地元の兄ちゃんに嫌がらせをされて、早くも小競り合いが始まっている。甲子園もレッズ戦も知らない小生には、かなり衝撃的なアウェーである。日頃あまり声の出ない小生もこうなれば少しでも力になればと声を出さずにはいられない。稲葉やダルビッシュはともかく、シンノスケやサトザキにも日頃かけたことのない大声援を送る。
 1回表、西岡の強い当たりをショートがエラー(後に記録はヒットに訂正された)で出塁。青木の内野ゴロは、どうみても1塁セーフと思うのだが、アウト。さらに新井の明らかなデッドボールがファウルの判定。単に審判が未熟なだけなのかもしれないが、ますますアウェー感が強まる。しかし、こんなことでめげてはいられない。4番新井が怒りの先制タイムリー。よくやった。FA会見で泣くようでは、全日本の4番はつとまらないと酷評してしまったが、撤回させていただく。怪しい判定をものともせずにたたき出した1点は大きい。
 先発は、我らがダルビッシュ。昨日の川上や岩瀬と同じで、明らかなボールもあって、制球は今ひとつだが、力でなんとか抑えている。日本一強いドラゴンズを相手に好投するのだから、台湾ごときに負けるわけにはいかないではないか。
 なんとかなりそうな雰囲気になってきた6回。2死をとったところで、3番打者がヒット。そしてメジャー帰りの4番の陳金鋒にまさかの逆転2ラン。打線で怖いのはこの2人しかしないのだが、その2人にやられてしまった。逆転。呆然。しかし、まだ1-2。このスコアなら負けても五輪には行かれるし、あわてることはない。
 そして7回、先頭の村田がヒット。打者稲葉。セオリーはバントかもしれないが、当たりが出てきただけに稲葉に打たせたいと思ったら、星野監督も同じ思いになってくれて、強行。1、2塁間を破り、ノーアウト1、2塁。今度は、バントだ。しかし、ランナー村田の足が心配と思ったら、代走宮本。思いが監督に通じて心がひとつになれる。ここからは、マリーンズ3人に託す。心配なのは、里崎のバント。代打井端も考えられるが、阿部をDHで使っているので、3人目のキャッチャー矢野は最後まで温存したいのもわからなくはない。里ちゃんがまずまずのバントを決め、これを無理に3塁に投げてフィルダースチョイスとなった時点で、事実上、試合は決まったと思う。ここでついに投手交代。先発の陽建福は、なかなか手ごわかった。
 昨日も同点打のサブロー、なんと4球目に満塁でのスクイズ。見事に決めて同点!ここからは祭りである。青木の四球をはさんで怒涛の4連打。わっしょいわっしょい。さすがの地元ファンもこれで沈黙。帰り始める人も出て、応援団と小競り合いしていたはずの兄ちゃんも日本応援団と写真を取り合ったりお菓子を分け合ったりしている。日台友好何よりである。
 ダルビッシュ7回3安打2失点。よく投げた。そして、8回から藤川、9回には、新井のホームランで加点して、抑えは上原。見事に勝利!!!。五輪切符獲得。強烈なプレッシャーとアウェーの中でのすばらしい結果である。ダルや稲葉も活躍して、ファイターズファンとしてもうれしいし、日頃は敵として戦っているマリーンズの選手も声援に応えて大活躍。そして、普段は声援を送ることなど考えられない上原やシンノスケもすばらしかったし、もがちゅーさん&さいすさんの新井や、うっちーさんの藤川と矢野、イッキマンさんのアライバ&岩瀬&憲伸、S嬢の青木と宮本、buschanさんの川崎などみんなの活躍で勝ち取った勝利が実にうれしい。
 台北までは、バスでたっぷり2時間。声も枯れてさすがにみなぐったりだが、心地よい疲れでもある。興奮しているのかバスの中でなかなか眠れない。インペリアルホテルに戻ってアサヒスーパードライで祝杯をあげ2時すぎに就寝。

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コメント

 おつかれさまでした。
 しかし、台中生観戦とは本当にしんちゃんさんがうらやましいです。
 私も当初は観戦に行きたかったですが、3試合すべてナイトゲームで、そうそう休みが取れず、費用もかかるので今回訪台は断念しました。
 アテネ予選のときは札幌ドームだったのでよかったですね〜。
 生観戦しなかったので、結局テレビ中継もまともに見なかったですが、星野監督がどうのというより、五輪自体に興味が無くなったように思います。
 まだ未乗車の台湾高鐵は、韓国のKTX含め別途乗りに行きたいと思います。

イッキマンさんのアライバ&岩瀬&憲伸
⇒森野は印象に残らなかったんですね。。。

>buschanさん
小生も札幌行きましたが、あのときは、最終の韓国戦のみの観戦で、13失点までOKということで、しびれる緊張感が味わえませんでした。そういう意味で今回は2試合とも見たかったのです。当初、土日だったのが、日月に変わってしまったのですよね。2日休むのはしんどかったですが、無理して参戦してよかったです。五輪は大好きですが、生で見たのは長野だけです。海外の五輪となるとなかなか大変そうなので、そういう意味でも今回は手ごろでした。

>イッキマンさん

今日になって森野の存在を思い出しましたが、いかんせん地味でした。韓国戦もサード村田、DH森野だと最後まで勘違いしておりまして、1塁への危ない送球があったのですが、やっぱり村田は・・・と思ってました。でも、ギリギリの状態で故障者も出かねない決戦では、内外野両方できる選手は貴重ですね。

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