5/31:「ほんとうの環境問題」
◆横浜:あめのちくもり
7時30分起床。ひきこもり。起きてきて何か飲んだり食べたりしては、ベッドに逆戻り。北尾トロの「怪しいお仕事」、北杜夫の「母の影」を読了。お昼にビアを飲んでまたベッドに戻り、起きだして、競馬中継と競輪中継を見て、まだベッドに戻る。ぐうたら。
池田清彦・養老孟司著「ほんとうの環境問題」を読了。養老孟司氏というのは、どうもあまり好きではなかったのだが、丸善でパラパラめくったときに、これは、かねがね小生が思っていたこと、言いたかったことが書いてありそうだなと思って購入。
アルミのリサイクルは有効だが、ペットボトルリサイクルは無駄、(だからアルミを盗むやつはいるけど、ペットボトルを盗むやつはいない)1兆円かけて排出権を買って日本が京都議定書を守っても、0.004度しか地球の温度の上昇を抑えることができない、そもそも温暖化の何が悪いのか?(大型動物が滅ぶのは、温暖化した時期ではなく氷河期)、地下水くみ上げで数メートルも地盤沈下させておいて海面35センチ上昇の何が問題なのか、ツバルが沈むなら、ツバルを助ければよいのではないか。食料自給率が低いことを問題にするなら、少子化はよいことではないか?役所がまず最初にやるべきは、温度上昇にしろ、その他のことにしろ、お金をかけて徹底的に計算してみることではないか?石油が40年しか持たないといいながら、同じ理屈で100年後のCo2濃度や地球の温度上昇を計算しているのはどういうことか?などなど、おおいに同調したくなることが多いのだが、ブラックバスを食ってしまえば、食料自給率は上がる、野犬を保健所で殺すなら、犬を食べる国に加工して輸入すればいい、世界の人口増加を抑えるには、全員に携帯電話を配ることが効果的だなどと展開される。「あと数十年のうちにでも気温は下がるときがあると思うよ。そうしたら、CO2の排出量を減らさないともっとずっと寒くなる、なんてことを言い出すやつが絶対に出てくる。」というのも笑ったけど、おっしゃるとおりだ。
もうひとつ、最後の対談の中で、この10年で日本の法律が200以上も増えて、瑣末なものばかり。マジョリティに都合の悪くない規制は気にならないからどんどん通るが、そういうことをやっていくと、いつか自分がマイノリティになる場面でしっぺ返しを食う。タバコの問題が典型だが、環境問題もそういう傾向が出てきているという指摘があって、これもまったく同感。タバコを吸わない小生が昨今の嫌煙権ばかりがまかり通るのが気に入らないのもそういう理由であって、そのうち、ライトアップなんかが目の敵きされそうで心配なことは以前にも書いた。
読書の楽しみは、自分が知らなかったことを発見する楽しみと、同じ意見に共感する楽しみがあって、この本の場合は、完全に後者になってしまうのだけれど、それって、あまり進歩がないといえばそういうことになる。養老氏のあとがきでも、「私が若かったら、たぶんグリーンピースみたいな環境原理運動に走っていたかもしれない。でも、一億玉砕、本土決戦という戦争を、どちらもなしに通り抜けたし、みんなで棒を持って覆面で闘う人たちには、エライ目に合わされたから、大勢でやる政治運動はやりたくない。そういうわけで、池田さん(共著者)と二人でブツブツいうしかないのである。新潮社もこんな本を出して、どういうつもりなんだろうなぁ。」と書かれている。小生も、今さら立ち上がるわけでもなく、そうなんだよなぁ・・・とブツブツつぶやくだけである。
あまりの繰越金に目がくらんでBIGを初購入。ロッピーで簡単に帰ることがわかってしまった。これだけ繰越金があるということは、期待値としては、相当有利なはずだから、思いきって30口9000円分も購入してしまったのだけれど、昨日、草津が熊本に勝利した時点で、すでに20口はハズレていたようで、水戸が徳島に勝ち、岐阜が甲府に引き分けたところまでを生き延びた最後の2口も仙台が湘南に引き分けたことで早々に終了して全滅。それにしても、どうしてこれだけ繰越がたまっていってしまうのか。簡単な確率の計算のはずなのだけれど、引き分けの発生確率を読み違えたのだろうか。実際、小生の30口の中にも「0」がかなり多いしね。
そうこういしているうちにもう夕方。アフリカのおえらいさんもお帰りになって、みなとみらいでは、開港祭に向けての花火台の準備も着々と進展しているようだ。一日中ゴロゴロブツブツしていたのではお腹がすくはずもなく、アジの干物と納豆ご飯で十分なのだが、近所にできたスーパーでは、アジが売り切れとは遺憾。せめてあと50年くらいは、美味しいお米とアジの干物と納豆とビールくらいは、簡単に手に入る生活であって欲しいものだ。
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