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9/4:~スターアライアンス無料航空券で行くスイス列車の旅~(6)ぐったり

◆モントルー→ローザンヌ→パリ:あめ

 早寝のしすぎで5時に目が覚めたけれど、二度寝して7時半起床。朝食前にレマン湖畔を散歩。とうとう今日は雨模様。しかし、前半の大事なところがすべて晴れてくれたのでもう十分。今日からは、疲れをためないようにのんびりした行程になっている。モントルーは高級リゾート地であるようだが、湖畔の散歩道は、お天気のせいもあって、今ひとつぱっとしない。熱海の海岸を散歩しているようなものだ。

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 朝食後、ホテルでしばしくつろいでから、雨なので迷ったけれど、予定通り船でローザンヌをめざす。駅からホテルが1分、ホテルから港が3分というところで大変便利。11時15分発の船で出発。
 昨日と同じくらいの船は、レマン湖畔の街に寄港しながら進む。雨は激しくなってきたが、湖なので大きく揺れることもなく、暑くもなく寒くもないので快適だ。途中のヴヴェイは、ネスレ本社のあるところ。チャップリンがすごした街でもあるらしく湖畔に像がたっているらしいのだが、見逃してしまった。
 利用者は、観光客なのか地元客なのか今ひとつよくわからないが、定期船としてしっかり根づいているのはうれしい。日本も島国で河川やウオーターフロントが多いのだから、最近少しずつ見直されているとはいえ、もう少し足として使える船が増えると楽しい。みなとみらいのぷかり桟橋から羽田空港へという計画があったと聞いているがその後どうなったのだろうか?
 コンセントをまめに抜くとか、レジ袋を持参するとかそういうちびちゃいことではなく、コンビニを深夜に閉店するとかそういう欲しがりません勝つまではみたいなことでもなく、我慢することなしに、うまく都市部の自動車交通を船や路面電車へ誘導できたら、環境問題だけでなくいろいろな面で相乗効果がありそうな気がする。さらにいえば、深夜の東名高速道路のおびただしいトラックの行列。あの1割でも2割でも、鉄道や船に置き換えられたらと思う。実際、そういう動きがないわけでもないし、福田氏も終了したようなので日本も少しはよくなるだろう。今後に期待したい。
 そんなことを考えながらも、雨の中を船は快調に進んで1時間あまりで、古都ローザンヌは、ウッシー港に到着。ウッシー港。。。

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 本日のおめあてであるところの五輪博物館へは、ウッシーから近いのだけれど、まずは、荷物をなんとかしなくてはいけない。中央駅までは1キロくらいある。地下鉄が工事中で代行バスがあるとのことだが、乗り場がよくわからない。あきらめてタクシーのお世話になろうかと思ったところでバスがやってきた。切符の買い方もよくわからないが、自動販売機で1番安そうなのを買い、3つ目が中央駅。幸い、コインロッカーをすんなりゲット。インターラーケンオスト駅と同じタイプだが、料金が500円になっている。都会価格のようだ。
 デイパックも預けて身軽になったが、雨はますます強くさすがに傘をささずにはいられない。雨の少ないヨーロッパへ傘を持っていくかずいぶん迷ったのだけれど、折りたたみがあってよかった。
 この雨では、市内見物する気にもなれないし、パリ行きのTGVまでは時間がありすぎる。駅前の美容院を見て、ふと床屋に行ってみようかと思いついた。今回は帰りが日曜日になるし、その次の週も遠征があって、なかなか時間がとれそうにないのでいいチャンスかもしれない。日記のネタとしても悪くなさそうだ。しかし、美容院とちがって、そう簡単に見つからないかと思っていたら、いきなり駅前の裏通りに床屋を発見。日本と同じように赤と青のマークみたいのが回っている。思いきって入場しようかとずいぶん迷ったが、英語も通じなそうだし、ネタのためにしては、いくらなんでもリスキーだと思い断念。せめてネットで情報を仕入れてからリベンジを検討したい。そして、そんなことでネタの心配をしなくても事件はちゃんとこの後に起きるのだった。
 20分ほど坂を下ってウッシーに戻ってきて、ミュゼ・オリムピックすなわち五輪博物館へ。ここローザンヌは、IOC本部のある街である。ザトペックさんの銅像などを見ながら入場。入場料1500円の他に日本語ガイドが300円。こんなところで日本語ガイドがあるのはうれしい。音声ガイドといっても要するにipodなのだが、その分ディポジットパスポートを預けなければならずちょっぴり不安。

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 何しろ時間があるので、ガイドに沿ってゆっくり見学。古代オリンピックの資料やら、クーベルタン男爵の著書などがあって、さらに歴代オリムピックの聖火トーチなんていうのも飾ってあって、マニアとしてはまぁそれなりに楽しめる。2階には主な競技のユニフォームやら道具やら。タッチパネルで過去の名選手を紹介している機械もあって、日本選手は、船木だけが登場していた。その他、場内では、過去の五輪の場面をランダムに流していて、長野の団体優勝に大きく貢献した岡部の2回目の大ジャンプや、アトランタ決勝でキューバに敗れた日本チームの映像などを確認。
 3階はレストランでランチが美味しそうだったのがもう終了とのこと。暖かいものが食べたかったのだが、サラダしかないとのことで、ビアとチキンサラダで1800円。まぁまぁ美味しかった。店内では、ユーロスポーツでテニスの全米オープン準々決勝、ウイリアムス姉妹対決を中継していて、6-6のタイブレーク。姉のビーナスウイリアムスがリードしていたのだが、逆転して妹のセリーナが第1セットをとる。
 雨はまったく止む気配がなく、市内散策する元気もないので、地下へ降りてみると、映像コーナーがあって、過去の名場面を選べる。長野のジャンプ団体を見ようかと思うが、個人ラージヒルしか選択できず。原田の大ジャンプと金メダルを決めた船木の飛型点20点満点の美しいジャンプを確認。
 まだまだ時間があるので、ライブラリーで長野の写真集などを眺めていると、第2セットもタイブレーク。またしても姉のビーナスが先行してセットポイントを迎えているが、妹のセリーナが連続ポイントで逆にマッチポイントを奪って勝利。
 雨はいっこうに止まないが、そろそろいい時間になってきたので、ウッシー通りを歩いて中央駅へ戻り、この旅で初めて、世界の言葉に入場。チョコレートサンデーとエスプレッソをいただくと17時すぎ。
 ぱっとしない1日であるが、まぁ元々今日は移動日みたいなものだし、あとは、パリでゆっくりしようと思い、TGVのホームへ。13号車34番の座席を見つけると、先約がいる。まぁ、海外では、いい加減に座っている人も多いので、小生のチケットを見せて、退場をうながすが、ビジネスマン風のおじさんも譲らない。ゆっくりチケットを見比べている。
「オー、ホニャララ。ネクストウイーク!」
 なんと小生のチケットは、9/11と書いてあるではないか。駅名や時間、号車、座席などは確認するが、まさか日付が違うとは思ってもみなかった。地球の歩き方さんのサイトでネットで申し込んでいるし、スイスパスや氷河急行のチケットから考えても1週間先ということはありえないはずなのだが、あまりにもあんまりである。今回の旅は、あまりにも順調すぎて、読者にはインパクトがないだろうとは思っていたが、こんなところで事件発生とは遺憾である。
 それにしても、事態は深刻である。TGVは全席指定なのだ。発車まで10分しかない。今さらチケットを買いなおしていたら間にあわないし、おそらくこれが今日中にパリへ行く最終便と思われる。乗れなければ、パリの宿も終了だし、雨の中ローザンヌで今から宿を探さなくてはならない。考えるだけでもぐったりする。
 幸いホームに車掌がいたので、窮状を訴える。
「アイ、ミステーク、チケット」(日付を指差す)
「オー、ユー、マスト、バイ、ニュー、ティケット」
 買いなおしは覚悟の上だが、まずは乗車を許していただきたい。
「キャン、アイ、ライド?」
 バイクじゃあるまいし、電車にライドとは我ながらひどいものだが、とりあえず乗車を許される。しかしもうひとつ心配なのは、お金である。スイスフランはもう1万円くらいしか残っていない。幸い、日本からユーロを持ってきている。数えてみたら180ユーロあるから、さすがになんとかなりそう。しかし、不安なので、本来のチケットは1等だったが、とりあえず車掌室に近い2等に座ってみる。
 しばらくして先ほどの車掌が来て、84ユーロ(1万3000円)で、車内券みたいのを発行してくれた。クレジットカードも使えて一安心。ただし、座席指定があるわけではないので、先客が来る恐れがありそうだ。パリまでの4時間、駅に停まるたびに客が来るかどうか心配するのも落ち着かない。
「ヒア、オーケー?」
「イエス、ユー、レスト、ヒア」
 よくわからないが、車掌室の隣でブッフェの並びなので、あまり販売していない席なのかもしれない。とりあえず大丈夫そうだ。やれやれ。
 一息つくと、お腹が空いてきた。パリ到着は21時59分と遅いので。隣の車両のバァへ参戦。昔の新幹線のブッフェみたいな感じ。暖かいものが食べたいので、パスタを注文するが、売り切れ。ピザトーストみたいのしかない。しかも、フォークが出払ってしまって、ナイフとスプーンのセットが渡される。まぁ、しかし、この際、なんでもいい。無事にパリに着けて、食事にありつけただけでもよしとせねばならない。ボルドーのワインとあわせていただく。12ユーロ(1900円)。
 パリが近づいてきたところでパソコンを取り出すと、通路のビジネスマンたちが興味深そうにのぞきこんでくる。るいさんとかんちゃんにメールの返事を書いているだけなのに何をのぞいているのかと思うが、どうやらパソコンの小ささに衝撃を受けているようだ。実際、TGVの車内などでノートPCを取り出す人は少なくないのだけれど、みんないわゆるA4サイズの2~3キロはありそうなノートPCばかりである。いくら力持ちとはいえ、やはりレッツノートの小ささは気になるようだ。ジャポネもまだまだ捨てたものではないのではないかとうれしくなる。
 10分遅れでパリ・リヨン駅に到着。メルキュール・ギャール・ド・リヨンは、すぐ隣なので便利。☆3つの平凡なビジネスホテルだが、実は、シングルユース3万と今回のすべてのホテルで1番高い。以前とまったときは、2万円もしなかったから、ちょっと考えられないのだけれど、この時間にパリ到着で地下鉄でうろうろするのも怖いのでやむを得ない。まぁ、今日は、とにかく無事に着いただけでよしとするしかない。ファイターズサヨナラ勝ち。お後がよろしいようで。

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コメント

 TGVのRESERVATIONがミスっていたり(かえって、スイスフランスパスのほうが安上がりでは?)、それでもまあファイターズがまことさんがまことさんを打って再逆転サヨナラだったり、いろんな意味で、おあとがよろしい、まことにすばらしい、まこときねんびでしたね。

地球の歩き方社曰く、スイス・フランスパス割引よりも、早割の方が安いとのことで、間際の申し込みなのに本当に早割で大丈夫かと思ったら、勝手に1週間間違えていたようでした。終わってみれば、ひとつくらい事件があった方がおもしろいのですが、乗車10分前に気づいたので、そのときはかなり焦りましたです。

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