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9/30:北の大地発北の大地美女オフ

◆札幌→東京→横浜:あめ時々くもり

 5時20分起床。入浴。5時50分チェックアウト。JRタワーに泊まった効果もあって、6時発の普通列車で出発。この時間、まだ快速エアポートはない。
 6時48分新千歳空港着。7時30分発のA社50便。ポイントでアップグレードしてプレミアムクラス。道スポとニッカンで勝利の余韻にひたってから熟睡。9時すぎに羽田到着。
 名古屋や大阪だったら、早朝ののぞみ号に乗れば、何事もなかったかのように9時には出社できるのだけれど、北の大地の場合は、さすがにそうもいかない。10時すぎに出社。5時半の快速エアポートと6時半の羽田便の設定を望みたいところである。実際、今日のA社50便は、最近設定された早朝便だが、200名近い乗客でけっこうにぎわっていた。(本日のところは、かなりの数の黒い方々も含む)
 さすがにぐったり気味なので、テンションは控えめにして、月末の事務処理を粛々とこなして、18時には業務終了。早々に帰宅してゆっくりしたいところだが、本日は、夏場に大変だった仕事の打ち上げ。Yo子さんと派遣のKさんと丸ビルに参戦。本日は、上期最終日ということで、予算に余裕があることを確認したボスの了承も得られて、ちょっと高級なイタリアンに参戦。マツタケのペペロンチーノなんていうのもあってゴージャス。
 細かい作業を確実にこなしてくれたKさんの労をねぎらうと、なんと北の大地の出身だという。やはり、美女は、北の大地ということのようである。北の大地の諸問題についていろいろ盛り上がったはずなのだが、残念ながら、記憶が曖昧で、早々に就寝。

9/29:杜の都へ希望をつなぐ感動のホーム最終戦~CS出場決戦Part2~

◆札幌→美瑛→富良野→美唄→札幌:はれ時々くもり

 6時40分起床。値段に見合うかどうかは微妙だが、JRタワー日航のベッドはそれなりに眠れた。昨日の結果があまりにもあんまりなので、道新も道スポもニッカンも読む気になれず、なぜか部屋に配達された毎日でお茶を濁す。35Fの朝食ヴァイキングは、さすがにヴューはすばらしいのだが、北の大地もずいぶん高層マンションが増えたものである。小生が言うのもなんではあるが、ところどころにポツンと建つ高層マンションは、景観としてはかなりいただけない。せめてもう少し計画的に配置できなかったものか。オレンジジュースは2杯。
 決戦は夜。せっかくの休暇でもあるし、気分転換にドライヴ。トヨタレンタカーは、ヴィッツ号ではなくECOカーを選択。8時15分にかん様を拾い、道央道を東へ飛ばす。まずは美瑛へ。2ヵ月半ぶりだが、秋の空もまた似合う。

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 何トカの木を見てから、今朝のNHKニュースでも紹介されていた四季彩の丘を堪能して、富良野へ。めずらしく順調かと思われたかん様の運転だが、ゴール前に突然、センターラインをふらふらと越えて肝を冷やす。
 ファーム富田さんは、ラベンダーはもちろん咲いていないが、サルビアの紫と赤が美しい。遠く大雪の山は、早くもかなり白い。季節の野菜カレーをいただきひと休み。

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 ちょっと眠くなってきたが、山を越えて、三笠へ抜けて、美唄へ。安田侃さんでおなじみのアルテピアッツァ美唄へ。前回は、雪の中ですべての作品を堪能できなかったので、今回はじっくり堪能できたが、山の方は、熊出没で立ち入り禁止になっていて驚く。あいかわらず落ち着くカフェでコーヒーとケーキをのんびり堪能していると決戦の時間が迫ってきたので、先を急ぐ。

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 札駅でECOカーを返却。350キロ走っても、メモリが1/5くらいしか減っていないのだから大したものである。東豊線で暗くなったドームへ。平日ナイターは、日本一を決めた2年前の日本シリーズ以来かもしれない。

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◇2008/9/29:○F 2-1 M(札幌)

 ダルビッシュvs小林宏。ダルは前半から三振の山を築くが、小林もよい時の小林でちょっと打てそうもない雰囲気。今日も厳しい1点勝負を覚悟。

かん「今日は、試合中は貧○神に会わないようにしよう。」
しん「しかし、点がとれそうなイメージがないね。」
かん「ホームランじゃない。」
しん「誰か打ちそうな人いる?」
かん「・・・・・・・・・稲葉さん。。。」

 などとネガティブになりかけた瞬間に賢介11号!先制!
 しかし、7回に橋本タイムリーで無念の同点。しかし、なお2,3塁のピンチを踏ん張ったのが大きかった。
 8回裏、糸井のところで、代打坪井はないかなとつぶやくが同意は得られず。そして、その糸井が2塁打。しかし、ここで坪井の姿がネクストバッターサークルに!鶴岡がバントを決めれば絶好の舞台が整うのだが、フライで終了。打てないのだから、バントくらいしっかり決めて欲しいものだ。
 代打坪井。4万2000の場内大歓声。みんなひょっとしたら今日が最後になるかもしれないと思っているだけに力一杯の声援。そして、見事に1,2塁間を破るタイムリー!感動的である。バント失敗があったため、決勝タイムリーとならなかったのが無念だが、いかんせんカッコ悪い道を選んだ男だから、これもまた坪井らしいのかもしれない。そして、賢介の内野ゴロで糸井が突っ込みどさくさまぎれの決勝点!

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 9回。ダルは明らかにバテ気味だし、勝ち越したのだからマイケルと思ったのだが、続投。そして、サード稲田、ファースト小谷野という意味不明な守備固め。稲田のサードは下手だし、小谷野のサードはけっこううまいし、同点になったら打順の回る信二を引っ込めるのもどうかと思う。

しん「サード稲田は・・・」
ないる「信二の1塁は変えないと。今日も全然捕れてないし。」
しん「最後はマイケルで・・・」
ないる「エースを信じなくてどうするんですか!」

 とネガティブ思考を叱られた直後に、痛烈なライナーが代わったばかりのファーストに飛び、小谷野が見事のキャッチ。梨田監督とないるさんの勝ち。2死から最後はサトザキを三振。勝利!プシュー!

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 ホーム最終戦の死闘を勝利で飾る。CS出場の道は他力だのみでわからないが、もうそれはいいじゃないかと思わせる内容で締めくくってくれた。梨田監督のあいさつも最終戦を勝てて本当にほっとしたという感じだった。2年連続優勝のチームを引き継ぐほどしんどいこともないと思うし、北の大地では、なかなか厳しい評価もあるようだが、まずはよくやったと思う。
 
 待望の焼しゃぶで祝勝会。試合中我慢した分ビアも美味しい。焼しゃぶは、とろけるようなお味がさすがである。最終戦ということで、カルビも上を奮発。宴の最中にオリのCS決定という遺憾なニュースも入ってきたが、盛大なお見送りを受けて、冷たい夜風も気にならずに足取りも軽く札駅へ。あとは、やきうの神様の判断を待つしかない。

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9/28:カープかつでハム負ける~CS出場決戦Part1~

◆横浜→札幌:くもり時々はれ

 4時50分起床。ねむねむ。5時33分発のバスでYCATから出発。いったん第1ターミナルで下車して杏仁を購入して第2ターミナル。TEAM26の黒い方々の姿も多数見える。A社51便の2階席で熟睡して北の大地へ。たしかにひんやりしてはいるが、寒すぎるということはなくて一安心。快速エアポートで札駅に出て、大通公園でひと休み。駅前の西武では、ライオンズ優勝セールが開催されていたが、まったく相手にされていなかったようだ。じゃがいもととうもろこしのハーフ&ハーフセットをいただいても、まだ時間が余っているので、地下の紀伊国屋さんへ。欲しい本がいろいろ見つかってついつい買い込んで荷物が重くなってしまう。東野圭吾「ある閉ざされた雪の山荘で」、盛田隆ニ「夜の果てまで」、新潮新書「ニッポンの評判」、中公新書「広田弘毅」、集英社新書「里山ビジネス」、光文社新書「すべての経済はバブルに通じる」。12時すぎにかん姉妹と合流して札幌ドームへ。

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◇2008/9/28:●F 1-4 M(札幌)

 先々週のミラクルサヨナラ勝ちの後、4連敗して終了かと思いきや5連勝。しかし、オリの背中が見えてきた一方で、マリーンズがぴったりくっついてきて、いよいよ雌雄を決する直接対決2連戦。2連勝すればCS進出決定だが、1つ負ければ自力進出が消えてしまうがけっぷち。中5日ダルビッシュかと思ったが、梨田監督は、最後までダルの中6日を守って、やきう小僧に大一番を託す。北の大地移転5年目の最終ウイーク。ドーム内には、道スポの思い出のシーンが飾られている。本日は、サーパスデー。「GO FIGHTERS」の一文字作りに我らの席も協力することになった。

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 ここ数年、毎年のように8月から9月のどこかでマリーンズと大一番を戦ってきた気がするが、本日もマーくんも黒い方々も多数集結して決戦ムードは盛り上がる。相手は成瀬。今年は、昨年ほどの安定感はないが、今日の成瀬はちょっと打てそうもない。一方のやきう小僧は、不安定な内野守備もあってあいかわらずランナーを背負うが、ダブルプレーで要所を締める。
 なんでもいいから先に点をとるしかないと思っていたが、5回、牽制にひっかかった高口がどさくさにまぎれて2塁へ進み、さらにワイルドピッチで3塁へ。ここで賢介タイムリーで1点。
 6回、7回もピンチをしのいだやきう小僧。ここで一息いれて、貧○神疑惑のも○ちゅー氏にごあいさつ。広島市民球場最終戦を捨ててまで来札とはいかがなものかとは思うが、ここで恒例のカープかつをいただいたところで、試合の流れが一変した。
 8回。無失点のやきう小僧から建山への交代はまぁやむを得ないところだろう。しかし、ここで、ショート内野安打、ピッチャー内野安打とあんまりな展開。不調の4番ズレータでなんとか併殺をと思っていると、なんと代打福浦。これは手ごわい。武田勝投入もありうるところだが、まぁ続投もやむを得ないだろう。しかし、ライトへ特大の同点タイムリー。1死2、3塁で左の橋本敬遠は間違っていないと思うが、せっかく塁を埋めたにもかかわらず前進守備を継続したのがちょっと気になると思ったら、三遊間を破られて万事休す。武田勝スクランブル起用でさすがに今日は執念を見せるが、その武田勝も打たれてしまう。ぐったり。
 それでも今日はポジティブ応援。成瀬から川崎、荻野と代わればなんとかなるかとも思ったが、あっさり終了。あまりにもあんまり。まだ0.5ゲーム差とはいえ、残り試合が少ないため自力でのCS進出が消えてしまった。明日のダルで負けたらほぼ終わりだが、勝っても安心できない状況である。
 とぼとぼと福住へ向かう4万人の人々。あちこちで梨田批判が聞こえてくる。まぁ、今日に限っていえば、采配云々以前に打てなさすぎた。
 2連勝して高麗亭で祝勝会のはずだったが、いきなりの敗戦で意気上がらず、うどんの四国さんで残念会。本日の宿は、久しぶりのJRタワーホテル日航。プラウブランさんで入浴、マッサージでほぐしてNHKスペシャル「決戦前夜~政権攻防の行方を追う~」を見て早々に就寝。まさに明日も決戦、くよくよしている場合ではない。

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9/26:つぶやき

◆横浜・東京:くもり時々はれ

 小生も一応中間管理職に属するので、自分で手を動かす場面はだんだん少なくなり、部下のレビューを受けることが多い。したがって、ダメ出しをせざるを得ないこともいろいろあるが、技術的なこととかは、まぁいい。もはや小生の手に負えないことも多いので、経験上、リスクのありそうなところを指摘するくらいしかできない。
 問題はそれ以外の部分。どうも話がかみ合わない場面がある。
(a)同じ作業やサービスを提供してもお客さんが喜んでくれるかくれないか?
(b)NOというときお客さんに納得してもらえるかもらえないか?
(c)ミスを謝るときに気持ちよく許してもらえるかもらえないか?
 これらは、技術的なことやサービスの中身そのものではなく、結局は、
(1)先手をうって早めの連絡
(2)普段はメールでも、ここぞというときは電話や手紙
(3)わかりやすい資料を添える
(4)直接伝えるべき相手と伝える順番を間違えない
 こうしたちょっとした心遣いで決まることが多いと思う。もちろん正解はひとつではないし、小生だって、完璧にできているわけではないのだけれど、少なくとも技術的なことを考えるのと同じかそれ以上に、いつも(a)~(c)や、(1)~(4)を考えて仕事をしているつもりである。
 どうもそのへんのことを指摘してもあまりわかってもらえないようだ。

 ということで、早めに退社。

 そういえば、昨日から麻生内閣がスタート。国土交通大臣がさっそく盛大にやってくれた。成田の話も民族の話も日教組の話も居酒屋での談義だったらおおいに同調したかもしれないけれど、大臣になってそうそうあぁいうことを言う頭の悪さというのが信じられない。しかも成田の話は所管だしね。言葉尻をとらえるということよりも、無神経さと無能さという意味でお引取りいただくしかなさそうだ。

 BS-1でライオンズ戦中継。ファイターズ2点リードで9回。大量得点の割には仙台の試合も早く終わって、9回一打同点のチャンスで、いきなりライオンズ優勝のニュース速報が重なる。9回のピンチになぜかマイケルではなくて建山。マイケルは故障なのか???しかし、どうにか抑えて勝利。札幌での胴上げにはなってしまったけれど、ロッテとの差を広げ、オリとの差を縮め、ライオンズの選手は、明日は二日酔いという理想的な展開に、札幌ドームの3万近いファンも最後まで暖かく胴上げを見守ったようである。

 これでオリと1.5差。明日予約受付開始の札幌第1ステージのチケット争奪戦に一応参戦しておく必要が出てきてしまった。一方、オリ主催チケットの発売要綱はいまだ決まらず。第2ステージ所沢のチケットはすでにローソン先行発売中で、まだ売り切れていないのはよいのだが、だからといって購入はかなりリスキーである。どうにも落ち着かない。

 とりあえず、マリーンズ戦が当面の大一番。北の大地へのチケットとホテルを確保して、スポーツ大陸「舞い降りた夢のメダル~陸上短距離 朝原宣治~」を見て就寝。

9/23:ハセシュンタロウ杯参戦

◆横浜→富津→横浜:はれ

 6時30分起床。7時にハセシュンタロウ号が到着。本日は、ハセシュタンロウ杯が開催。アクアラインを快走、さらに南へ伸びた館山道を富津中央へ。
 ハセシュタンロウ杯の歴史もかれこれ15年近い。浮き沈みの激しい世の中、よく続いているものであるが、いきなり主宰であるところのハセシュンタロウ氏が、
「オレは85をキープしてるよ。」
 というから、最近好調のゴルフのスコアかと思ったら、メタボ検診のウエストであることが判明。さらに、とうとう大腸再検査になってしまった問題、実は小生も大腸再検査になった問題、大腸カメラならすでに体験済み問題など、話題はあまりにもあんまりな方向へ展開。
 総丘カントリークラブさんへ参戦。セルフで祝日13500円で、ウォシュレットもついていたし、文句はいえないのだけれど、まぁちょっと古くて安っぽい感は否めない。18ホール中14ホールが高麗グリーンだけれど、4ホールだけベントというのもよくわからない。特別悪いところはないけれど、もう一度参戦したいコースではないというのが一致した見解。
 秋晴れといってもけっこう暑い。半袖余裕。プレーの方は、ドライヴァーは、チョロまたはOB。7番アイアンで100ヤードずつ前進するか、または、前進4打で一気に前進というあいかわらずの内容。パットはソコソコ入ったが、アプローチがあまり寄らず、トリプルボギーペース。マリーンズファンであるところのトモ氏と熾烈な3位争いを繰りひろげるも終了。まぁ定位置ではある。
 ビアを飲んで後半にのぞむも内容はかわらず。S嬢との決戦に向けてのたたき台を割り切るしかないようだ。後半は、ユウタロウくんのお受験問題、茅ヶ崎の土地付一戸建はいかがなものか問題、もはやラストチャンスではないか問題、すでに手遅れではないか問題などシリアスな話題について検討しつつも楽しくラウンド。

 OUT PAR 534445344 36 IN PAR 534354444 36
     しん  956778569 62   しん  857578766 59

 ホールアウト後のクラブハウスにて小生が、ファイターズリードを確認するが、トモ氏もマリーンズリードを確認。まったくもって安心できない。ライオンズの優勝も持ち越し。明日、ライオンズがマリーンズに勝って優勝を決めて、北の大地には、のんびりムードで遠征してくれるのが理想の展開。一方、ホークス王監督終了。人格者であるし、まことに残念ではあるけれど、体調面だけでなく、チームのことを考えてもここが辞め時だろう。お疲れさま。今後は、コミッショナーを支えて野球界のために活躍して欲しい
 19番ホールは、なぜかセブンイレブンにてカップ麺をいただき、17時すぎには解散。BS-2「久石譲in武道館~宮崎アニメと共に歩んだ25年間~」を見て就寝。

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9/22:今年も落ち着かない秋

◆横浜・東京:あめのちくもり

 本日も朝からお客様先へ出かけ、そのまま直帰。18時すぎには帰宅。雨がやんで少し涼しい風が吹いて秋の気配が漂ってきた。
 10月、11月といえば、旅行シーズン。停滞している乗りつぶしもそろそろ再開したい。東北には未乗線区も多いし、温泉もいろいろあるし、八戸美女も気になるし、紅葉シーズンにあわせて遠征計画をたてたいところ。ファイターズも終了気味ということで、土曜日に時刻表10月号を購入しておいたのだが、突然打線が息を吹き返してわからなくなってきた。
 帰宅して、テレビ欄を確認すると、BSでファイターズ戦の中継があるらしいのだが、どうにも落ち着かないので、ヤフー速報で恐る恐る結果だけチェック。5-0となったところで、さすがに安心と思い、テレビをつけてみるが、予定を変更してライオンズ戦を中継していた。まぁ、それはそうだろう。結果は、本日も9-0で快勝。今日は、藤井と多田野もベンチ入り。ようやくスクランブル態勢を組んだようだ。ファンクラブからは、クライマックスシリーズのチケット案内も届く。
 ないるさんも書いていたように、一昨年、昨年と日本シリーズまでバタバタしたので、今年あたりのんびりという気もしなくはないのだが、一応可能性がある限り、なかなかファイターズを見捨てた遠征計画もたてられない。そうなると、一応日本シリーズまで考えておかなくてはいけないし、その間に選挙もあるかもしれない。そうこうしているうちに年末が近くなってしまう。今年も落ち着かない秋になりそうである。
 いかんせん今週末の計画もなかなか決まらない状況だが、とりあえず2位通過はほぼなさそうなので、3連休は、大阪のホテルを確保。その先の遠征計画はたたないので、秋のガーデニングの計画をたてて、サカタのタネのオンラインショップで秋冬の苗を購入。ついでにファーム富田さんのオンラインショップでラベンダー入浴剤など購入して早々に就寝。

9/21:万葉倶楽部へ

◆横浜・東京:くもりのちあめ

 せっかくの北の大地でのミラクル3連勝も、楽天に3連敗でぐったり逆戻りの週末。来週のマリーンズとの決戦に備えて、体力を温存しておきたいところであるが、遺憾ながら連日の出社。
 昨日の土曜日は、彼岸の入りということで、出社前にお墓参り。過去2年、G党の父にファイターズ優勝を祈念して成功しているので、今年もというところであるが、オリに大敗。リーグ優勝の可能性が消滅。今朝のニッカンでは、「先発陣もこれからはリリーフ待機」との記事が掲載されていたが、いかんせん遅すぎる。
 本日も朝からお仕事。幸い、15時には終わったので、早々に帰宅。横浜駅まで戻ったところで、ファイターズ携帯サイトをチェックすると、2-5で負けている。あまりにもあんまり。これでは、来週、北の大地に参戦しても消化試合になる恐れがある。だいたい、もうローテーションを守って多田野を出している場合ではなく、中5日ダルでよいはずだ。ところが、このとき、実はノーアウト満塁で、そこから一気に大逆転。22安打10点大勝。4位は変わらないが、とりあえず一安心。週末のANAと宿を予約。展開次第では、月曜日のマリーンズ戦を観戦して、火曜日の早朝出社も準備しなくてはいけない。
 週末の決戦に備えて万葉倶楽部へ。愛用していた手もみ庵が閉店しまったので、まずは、英国式で足をほぐしてから、お食事処でビア。よくわからないバラエティ番組が流れていたが、店員さんが、テレビのチャンネルを変えてもよいか?と聞きにきた。何かと思うと、誰かがG-T戦をリクエストしたらしい。まぁ、それはそうだろう。日テレにチャンネルが変わった場面は、2死満塁でラミレスのところでアッチソン投入。しかし、痛恨のセンター前ポテンヒット。たぶん捕れなかったと思うけど、シーズンを決めるかもしれない場面、赤星、イチかバチか突っ込めなかったのだろうか?そしてイ・スンヨプ一発で終了。まぁ、まだ同率といえば同率ではあるが、あまりにもあんまりである。
 引き続き、20時半からは、指圧マッサージ。プロ野球ニュースまで起きていられるかちょっと自信がない。

9/19:天王山いろいろ

◆横浜・東京:あめ

 朝のみなとみらい駅前、めずらしく民主党の候補者が演説しているようだ。数年前までは、周辺には、小生の住むマンションしかなく、投票所もマンション内の会議室だったのだが、今ではマンションが増え、有権者も増え、投票所もパシフィコ横浜になった。西区あたりは、それほど有権者が多くないだけに、みなとみらいの票もバカにならないと思うのだが、いかんせん、現職は、自民党の菅氏。安倍氏の懐刀であり、北朝鮮問題などでも頭角を現している論客。小生も認めざるをえないひとりであるし、忙しいはずだが、みなとみらい駅前でも早朝から何度かみかけている。しかしながら、肝心の民主党の候補者は不明のまま。これでは話にならないと思っていたら、ようやく本人を発見した。
 東京大学法学部卒業、通商産業省入省、南カリフォルニア大学留学、エール大学留学を経て平成20年民主党神奈川県第2区総支部長、趣味:子どもと遊ぶこと、特技:バスケットボール、おとめ座、O型。正直、まったく応援できないタイプではあって、このキャリアで、「集権型国家を解体し、日本を自立した地方主権にする『地域主権国家』に再編する」と言われてもちゃんちゃらおかしいのであるが、小選挙区制のもとでは、遺憾ながら彼に1票を投じざるをえない。
 天下分け目の総選挙が近づくなか、小沢一郎くんもいろいろと画策しているようだ。日経ビジネスのアンケートでは、次期首相に期待する人物は、1位小沢氏、3位岡田氏。新聞の世論調査以上に期待は大きいようが、どうも細かい戦術では理解できないことも多い。国民新党との合併中止。自民党の比例で当選した議員がいたことをうっかりしていたのだろうか?話題づくりといってもあまり成功したとは思えない。だいたい、郵政民営化反対などを前面に押し出した瞬間に、相当な数の票を失うということがわからないのだろうか?久間氏への刺客として、薬害肝炎の福田氏出馬とのことだが、小生、薬害肝炎問題の詳細を知らないとはいえ、彼女の記者会見などでの態度は、正直あまり共感できるものではなかった。小沢氏国替え問題も、東京12区で太田氏を狙い撃ちしたところで、比例で復活されては意味がないし、どうもよくわからない。
 一方では、太田農相辞任。どうせあと数日で内閣改造なのに今わざわざ辞めてもイメージを悪くするだけではないかと思うがこれもよくわからない。まぁ、どうせ彼は今回落選だろう。
 天王山といえば、注目は、セ・リーグ裏天王山だが、あいにく拙宅では中継が見られないので、やむなく表天王山を見る。小笠原の打席をテレビでじっくり見るのも久しぶりだ。ガラガラの東京ドームに彼の豪快なスイングだけを楽しみに参戦していたのももう10年前。ヒゲもないし、満身創痍で当時の勢いもないけれど、それでも結果を残しているのはさすがであり、そろそろ許そうかなどと思っていたらいきなりウィリアムスから2ラン。遺憾。
 裏天王山は、カープ勝利で単独3位。大変なことになってきた。マリーンズは、イーグルス相手に引き分けでファイターズは、同率3位のまま。勝率5割の上で争うか下で争うかによって今日の引き分けの価値も微妙。
 今週もぐったり。赤いきつねをいただき早々に就寝。

9/15:余裕ちゃんのちあまりにもあんまりのちミラクル!!!

◆札幌→横浜:はれ

 昨晩は、就寝前に足裏マッサージ。本日も3時頃に目が覚めてしまったが、二度寝して8時起床。いつもは、喝!の時間を気にしながら朝のスケジュールをたてるけれど、今日は祝日の月曜日。道新、道スポ、ニッカンをゆっくりと堪能しながら朝食をたっぷりいただく。遠征初日に勝利すると朝ごはんも美味しい。
 チェックアウトギリギリの11時まで部屋でのんびり。今日も北の大地は爽やかなよい天気。大通公園あたりを散歩してもよいのだけれど、リッチモンドホテルさんは、東豊線の出口の目の前なのでそのままドームへ直行して、裏の芝生に寝転んでひとやすみ。サッカーに使われる緑の天然芝が美しい。やきうも屋根が開く天然芝のドームだったら本当にすばらしいのだけれど。

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◇2008/9/15:○F 5x-4 B(札幌)

 昨日の勝利を本当に価値あるものにするには、今日も負けられない。2回に小谷野犠牲フライで先制。3回にもオリのエラーにつけこんで、下位から上位へつながって3-0とリード。
 一方のダルビッシュは、抜群の立ち上がり。ひょっとしてノーヒットノーランでも見られるかと思ったが、2回に1本だけ打たれる。しかし、4回まで毎回の9奪三振で野田の19奪三振の記録更新もという勢い。昨日は、終始ネガティヴ思考でまたないるさんに怒られたのだけれど、今日は、さすがの小生もポジティヴ思考。3点あればまず負けないだろう。

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 余裕ちゃんの展開で9回。セーブのつく場面ではあるが、昨日のインタビューで、マイケルも「明日はダルが完投するからホリデー」と宣言していたようだし、3万を超えるドームのファンも納得のダル続投。ここまで試合時間は2時間半。早々に帰宅の途につけば、Qさま!スペシャルに間にあうかもなどと話していたらあまりにもあんまりなことになった。
 先頭の森山が四球。坂口ヒットで1、3塁。2人ランナーが出ると、カブレラ、ローズの一発が怖い。一昨日、昨日とまったく同じ展開。しかし、最近のカブレラは、こういう場面で決めにいかずに後ろのローズへつなごうという意識があるのが実は手ごわいと思っていたら、案の定タイムリーでまず1点。そしてなんとローズもタイムリーで続く。1点差。なお1、2塁。ここで2塁ランナーのカブレラには代走が出るが、逆転のランナーになるローズはそのまま。延長もあるのでたしかに難しい判断。ファイターズも絶対に返してはいけないのは1塁ランナーのローズの方なので外野がどこまで前に守るか悩ましいところだが、日高に左中間を破られてローズも悠々ホームインであっさり終了。ダルまさかのめった打ちで4失点。Qさま!どころではない。あまりにもあんまりもここに極まる。99%勝利を確信していただけに、この状況で北の大地からとぼとぼと帰るのはしんどすぎる。
 しかし1点ならまだわからないとも思う。5月頃に東京ドームでもこんな試合をもう一度ひっくり返したような気もする。とりあえず気落ちしたダルはマイケルか久に代えた方がよいのではと思ったが、なんとか後続を抑えて9回裏へ。
 オリはもちろん加藤大輔。なかなか手ごわい相手である。幸い、ファイターズは、1番からの好打順。賢介のあたりは、センターへの大きな当たり!やったか!と思ったが、あとわずか届かず1アウト。不振のひちょりだけに厳しくなってきたが、粘りに粘って四球。稲葉の前にランナーが出たことで俄然盛り上がってきた。スコアリングポジションではないけれど、稲葉ジャムプ。200号記念のサヨナラホームランも期待したが、痛烈な打球は、1、2塁間を抜けた!ひちょりは3塁へ!
 ここで梨田監督、代走紺田。逆転のランナーではあるが、延長のことを考えると稲葉を残したい気もするので迷いどころ。しかし、同点狙いではなく、ここで一気に決めに行った決断は見事だった。紺田を出すなら走らせないと意味がないと思ったら、信二のところですかさず2盗。キャッチャーは投げられない。1死2、3塁で頼れる4番信二。ジンギスカンではなくて北の国から。今日も「事故」で決めてくれるかと思ったが、三振。無念。
 小生、最近は、スレッジをひそかに高く評価しているのだが、こうなってしまうと歩かされてしまう。そうなると、小谷野勝負か。ないるさんは、代打ボッツまで考えていたというが、バテリーはスレッジ勝負。意外。紺田の盗塁が効いていて、外野は相当前に守らざるをえない。そして、見事なライナーが、右中間を破った!サヨナラ!ミラクル!!!

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 勝利の瞬間、久しぶりに感動でビビビッと体がしびれた。思えば、2006年の秋は、こんな試合の連続だった。地元札幌ドームで当面の敵オリに3連勝。好投していたエースのまさかのピンチを全員でフォローしてサヨナラ勝ち。お立ち台のスレッジもさすがに興奮を隠せないようだ。これ以上ない勝ち方でロードへ。残り12試合。今年もやってくれそうな予感がしてきた。
 ドームからはバスで空港へ直行。パ・リーグは、各地でいずれも死闘が演じられていたようだが、9回、清水直までつぎこんだマリーンズがこちらも執念のサヨナラ勝ちで3連勝。やはりボビーも手ごわい。3連勝して2位とは1ゲーム差に迫ったけれど、4位とも1ゲーム差のままなのだから大変だ。
 味の時計台でビアで祝杯をあげて、予定より3便早いJ社臨時便の空席待ちをゲット。MD-90とは驚いたが、20時には羽田到着で21時帰宅。Qさま!どころではなく、スポーツニュースをはしごして、かに寿司をいただいて就寝。2週間後にもう一度北の大地へ参戦できるように。そして10月もやきうをエンジョイできるように、この勢いでロードを乗り切って欲しいものだ。

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P.S.
 ○乏○の○が○ゅー氏は、神宮参戦。ルイスから赤い大魔神へつないで見事な勝利でついに5割3位!夢の日本シリーズ対決へ、こちらもがむばってほしいものである。

9/14:爽やかな北の大地でクライマックスシリーズへ前進!

◆泉佐野→札幌:はれ

 ホテル日航関西空港のベッドはあまり眠れず。ヘンな夢を見て4時頃に目が覚めてしまい、すっきりしない二度寝。7時に起きて、動く歩道を渡って空港のチェックインカウンターへ。こういうところは圧倒的に便利ではある。本日もポイントを使ってアップグレード。何やらシステム障害で混乱しているようだ。
 朝食ヴァイキングもこのクラスのホテルとしては平凡。クルーも多く早朝から混雑するのは仕方がないが、料理がすぐに欠品してしまうのもいただけない。いかんせん立地にあぐらをかいている感は否めず、セントレアのように空港島内に複数のホテルを誘致して競争させていただきたいものだ。
 部屋に戻って、供えつけのハブラシで歯を磨いていたら、ハブラシの毛が抜けて歯に挟まってしまった。あまりにもあんまり。何とか取り出そうとして、手を口の中に突っ込んで引っ張り出そうとしたら、オエッとなってしまう。悪戦苦闘すること5分あまり、ブラシの毛は何とかとれたが、食べたばかりの朝食はすべて終了。
 せっかくの昼間の長距離便なので、めずらしく窓側を選択。プレミアムシートで隣も来ないのでかなり楽チン。昨日に引き続き、’80sPOPS特集を聞きながら、一眠りすると、もう新潟上空。しばらくすると、十和田湖もくっきりと見えてきた。11時すぎに無事に新千歳空港へ到着。

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 気温は、23~24度くらい。半袖でちょうどよいくらいで湿度も低く、まったくもって爽やかなすばらしいお天気。昨日ができすぎただけに、今日はあんまりなことになりそうな予感がするやきうを見ずに、どこかへドライヴという案もあったのだが、クライマックスシリーズ争いも佳境ということで、結局札幌ドーム参戦を選択。一足先について、芝生で寝転んでかん姉妹の到着を待つ。

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◇2008/9/14:○F 9-6 B(札幌)

 けっこう久しぶりのファイターズ戦観戦。ファイターズ先発は多田野。最近のオリ戦を見ると、オリには技巧派よりもグリンのように力で押すタイプが合ってそうなだけに不安を感じていたらいきなりカブレラに特大の一発。前途多難。2回のチャンスを逃がすとまたしてもオリ上位打線につかまる。ローズを敬遠気味に歩かせてしまうが、2番から7番までが二桁ホームランという打線なのでランナーをためるのもよくないと思ったら、あっさり後藤に3ラン。あまりにもあんまりな展開。応援にも力が入らずネガティヴ思考になるばかり。
 稲葉ソロで1点を返して、2番手は坂元。今の中継ぎで計算できるのは、建山と坂元だけである。その弥太郎がふんばっているところで、5回、ここへきて絶好調の美作男児がやってくれた。同点3ランでバンザイ、バンザイしている騒ぎの最中にスレッジが初球を札幌学院のボールのマークのところへぶち込んだ。この1点は金子にとってはショックだったのではないかと思う。貴重な勝ち越し弾。
 先は長そうなので、アイスなど購入しに席をはずすと、2死2,3塁のチャンスに稲葉敬遠で、再び美作男児がやってくれた。走者一掃のタイムリー。さらにスレッジが続く。クリーンナップ3人で9打点。打つべき人が打てばこんなものだろう。信二の復調、スレッジの復帰で打線はだいぶ息を吹き返してきたようだ。
 しかしながら、問題は継投。今日もベンチにはおなじみのメムバーしか入っていない。弥太郎は6回までよく投げたが、久が終了している今、建山には8回を任せたいので7回を投げる人がいない。いくらなんでもこの状況で菊池では荷が思いのはわかりきっていることで、宮西が火に油を注ぐのも予定通り。いかんせん一発のあるオリ打線、5点のリードでは安心できないのは昨日が証明しているはずである。結局、建山を7回2死から投入せざるをえず、8回もぴしゃりと抑えたのだから大したものだけれど、このままで先が思いやられる。やはり武田勝が適任と思うが、あるいは、グリンというのもおもしろいかもしれない。やきう小僧を1軍に戻して、誰かを後ろに回さないと最後の最後、大事な試合で痛い目にあいそうだ。
 9回は、今日もマイケル劇場。ローズ特大2ベースも出て、一発でれば同点の場面まで追い込まれるが、最後、日高のところで浜中を出してくれたのはラッキーだった気がする。マイケル101Sでオリに2ゲーム差接近。明日のダルで勝てば2位通過もぐっと現実味を帯びてくるが、マリーンズが息を吹き返してきただけに、まだ3位も確実とはいかない。とにかく残り13試合しかないのだから、投手起用は、総力戦でのぞんで欲しい。

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 終了後は、スガイさんへ転戦。延び延びにやっていたかん様とのボーリング対決。まぁ、30くらいはハンデをつけてとも思っていたが、あいまいなうちにスタートすると、ハンデどころか、第1ゲームはスクラッチで完敗。あまりにもあんまりである。2ゲーム目もスコアは伸びず、合計で236-235の1点差で勝利といえば勝利だが、ちょっとこれは喜べない。

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 さすがにこの勝利では、焼しゃぶをご馳走になる気にもなれないので、スガイ近くの焼き鳥屋さんに入場。飛び込みにしては、なかなかよいお店でキャベツも団子鍋も稲庭うどんも美味。お酒も飲んでひとり2000円とは、さすがに北の大地。あっぱれである。
 盛大にお見送りをして、本日のお宿であるところのリッチモンドホテルさんまでのお散歩が実に気持ちがよい。気温18度、まったくもってすばらしい。明日も勝って、今年も10月も北の大地でやきうを楽しみたいものである。

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9/13:美里祭り「ラプソディ・イン大阪」

◆横浜→大阪→泉佐野:はれ時々くもり

 ぐったりながらようやくたどりついた3連休、本もたくさん買い込んだことだし、ゆっくりみなとみらいで読書に専念すべきところであるが、YCATにて散髪を済ませて11時のバスにて羽田空港第2ターミナルへ。ぶどう杏仁を食べてから、ANAで出発。
 休養せずに遠征するのであれば、プレーオフも争いも佳境にさしかかっており、美女の待つ北の大地、ハムリンズデーに参戦すべきところであるが、なぜかB777-300は西へ向かう。ポイントの有効期間切れが迫っているので、スーパーシートにアップグレード。機内のミュージックは、’80sPOPS特集。中村あゆみ~レベッカ~美里とはすばらしい選曲である。
 伊丹からバスで梅田へ出て、環状線で森ノ宮。大阪城公園音楽堂。本日は、美里祭り、ラプソディ・イン大阪が開催。東京でのライブが情熱大陸と重なってしまったので、はるばる遠征することになった。大阪城公園音楽堂は、大都会の喧騒を忘れさせる緑に囲まれた穏やかな空間。予想よりもこじんまりとした会場なので、後方の芝生席からでもステージが近くてエンジョイできる。
 ホームグランドのCCレモンホールほどの一体感はないが、その分野外なので気持ちがよい。選曲は、昨年のココロ銀河ツアーの方が好みではあったが、日が暮れてからは、テンションも上がり、サマータイムブルースでは、甲子園を思わせる黄色の風船が盛大に舞い上がった。ニューアルバムも待ち遠しい。
 環状線で、天王寺へ出て、関空快速で関空へ。ホテル日航関西空港。正直、大したお部屋ではない割に値段はお高いし、飛行機も見えない側のお部屋とはあんまりだが、今日のところはやむを得ない。ハムリンズデーも見事に勝利でマイケル100S達成。生八つ橋をいただきながら世界弾丸トラベラーを見て就寝。

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9/12:ぐったりのち本を買う

◆横浜・東京・さいたま:はれ

 月曜25時帰宅、火曜25時帰宅、水曜22時帰宅、木曜26時帰宅。夏休み明けとはいえ、あまりにもあんまりである。睡眠3時間で6時起床で出社。しかも久しぶりの真夏日でぐったり。しかし、寝不足のときは、デスクワークよりも外出の方がかえってよかったりする。午前、午後ともに打ち合わせ。前向きな打ち合わせなので、熱く語っている間はそれほど眠さを感じずにすむ。
 16時半に業務終了。ようやく長い1週間が終わり、3連休にたどりついた。開放感とともに疲れもどっとでてくるが、早めにみなとみらいに戻って、ブックファーストさんへ。
 愛読している作家のまちかねた新刊を買い込むのとは別に、2,3ヶ月に1回、無性に本を買いこみたくなるときがある。なにげなく2,3冊を手に取ると、じゃあこれも、買いそびれていたあれも買おう、この人もこの機会に読んでみよう、違うジャンルのこれも入れてみようと一気にまとめ買い。本日は、海堂尊の「ナイチンゲールの沈黙(上)(下)」をきっかけに、東野圭吾「怪笑小説」「超・殺人事件」、伊集院静「ねむりねこ」、村山由佳「夢のあとさき」、吉村昭「暁の旅人」、柳田邦男「壊れる日本人」、Number編「日本野球25人 私のベストゲーム」。これに東京裁判特集の文藝春秋10月号もあわせて5500円。当分読まなかったりする本も出てきたりするのだけれど、買い込んで枕元に並べただけでなにやら豊かな気分になってしまう。ブックファーストさんは、JALカード特約店なので110マイルゲット。一風堂で白丸をいただいて帰宅。

9/9:決戦前夜~政治は楽しくなるか?・4~

◆横浜・東京:はれ時々くもり

 福田氏終了から1週間がすぎて、小沢一郎くんの再選が決まるとともに、自民党総裁選の顔ぶれも出揃った。五輪が終わったと思えば、いよいよ選挙。楽しくなってきた。
 3月12日の日記をふりかえると、以下のようにしめくくられている。
「とにかく末期的な状態になってきた。福田氏では解散はできないし、だからといって、このまま任期満了したら大敗は必死。総辞職して麻生氏で選挙というのが自民党に残された最後の手段だろうか。しかし、いざとなったらウルトラCを使うのが自民党の強さ。気がついたら小池百合子首相なんていうのもありえないとは言えなくなってきた気がする。」
 半年前にしては、なかなかいい読みである。麻生、小池、与謝野、石波、石原。まぁ5人揃ったのでたしかに楽しくはなってきたが、派閥の領袖がひとりだけだから、いかに派閥が形骸化しているかがわかるし、それがそのまま自民党のエネルギーが落ちたことを証明しているといえよう。このメムバーでは、三角大福中のようなすさまじい戦いは望めそうもない。
 総選挙を控えて、自民党は誰を選ぶべきか。この点については、半年前の日記のときとは小生の見解は異なる。もはや小池百合子首相くらいではウルトラCにはならないだろう。小沢一郎君に勝つためには、やはり麻生くんしかないだろうと思う。理由は、所詮、どうころんでも今度の衆議院選挙は、自民党にとっては負け戦になるということ。女性や若手に期待をかけようというタイプの人は、そもそも今回は民主党に投票すると思われる。自民党に投票するのは、がちがちの保守主義者だけ。そういった今まで自民党にしか入れたことのない人の票をどこまで守れるか。そうなれば、麻生くんか与謝野氏しかないだろう。しかし与謝野氏ではやはりパワー不足。だいたい氏は自分の選挙も予断を許さない戦いだ。そして、がちがちの保守系の人から見れば、小池氏や石原ジュニアだったら、小沢一郎の方がいいかもということになりかねない。石原伸晃は、そんなに嫌いではないけれど、正直、彼に首相ができるのなら、小生にだってできそうと思えてしまう。小沢一郎くんとは格が違いすぎる。
 とはいえ、総選挙本番の読みはまだ難しい。民主党が単独過半数となるには、さすがに小選挙区の候補者が足りないし、九州や北陸あたりで、絶対に負けない自民党議員はまだまだ結構いる。そうなると、焦点は、比較第1党をどちらかがとるか。民主+国民新党+社民党で過半数がとれれば、共産党は閣外協力としてギリギリ衆参ともに過半数がとれることになるが、(それでいきなり亀井静香くんが活躍して郵政民営化中止とかやられても困るのだが)民主220、自民215、公明30、その他15くらいになったときには、公明党が自民党につくかどうかが問題になってくる。比較第2党の自民党に公明党がついても、参議院での過半数割れは続くし、現実的に2度続いた自民党否定の民意を受けた後に、第2党の自民党中心の内閣を作るというのはなかなか難しくなるのではないかと思う。いずれにしても、自民党総裁選のお祭りが一段落してみれば、とにかく小沢一郎くんに一度は賭けてみようというムードが盛り上がるのではないかと見る。
 それにしても、山本一太だけは、あいかわらずあまりにも見苦しいのだが、参議院議員でも首相になれるとはUという方から指摘されるまでうっかりしていた。そのあたり、マスコミがまったく触れていなかったのは不満であるが、まぁ、相手にするだけばかばかしいということなのだろう。

9/8:ファイターズ終盤戦展望

◆横浜・東京:はれ時々くもり

 1週間ぶりに出社。メールが250通来ていたが、重大な事件はなかったようで一安心。
 初日から残業。もっとも22時をすぎると、小生の仕事はほぼ終わり、当番としてしばらく待機。仕方がないので、ファイターズ終盤戦の展望。
 計画通りにすばらしかったスイス旅行であるが、いかんせんファイターズは負けが先行して、5位に転落。もちろんまだ差はわずかであるが、3チームから1チームを蹴落とすのと4チームから2チームを蹴落とすのは大変さがずいぶん違う。競争相手が全部負けることがないのでいったん5位まで後退してしまうとまとまった連勝が必要になってくる。
 2連覇したファイターズだが、プラス材料が乏しく、今年がある程度厳しくなるのは予想できた。シーズン前の展望での勝率予想は、0.44~0.58だから、想定の範囲だし、不安要因としてあげた、「梨田采配、五輪期間のダル不在、江尻と押本の代役不在、武田久とマイケルの故障リスク」も遺憾ながらいいセンをついている。
 梨田采配については、北の大地ではここへきてかなり不評のようだが、開幕当初から、ほぼヒルマン主義を踏襲して、守り勝つ野球に徹してきたとは思う。3番賢介も長い目で見れば正しいと思うが、スレッジの故障がやはり痛かった。金子の故障と代役の陽くんのエラー、12球団一だったはずのバントの失敗の増加などは確かに首脳陣にも責任はあるだろうが、最終的には、なんといっても、武田久が絶不調になってしまったことに尽きる。ただ、今年は、建山がよくがんばっているとはいえ、8回を完璧に任せられるほどではないし、さらにその前が宮西となると、江尻、押本の不在が響いていると言わざるを得ない。
 ただ、残りもいよいよ20試合。そろそろスクランブルを考えてもよい時期だ。せっかく好投したやきう小僧を抹消していたが、もう中6日以上でのんびりやっている場合でもなかろう。小生としては、今こそ武田勝をセットアッパーに指名したい。先発は誰が投げてもほぼ試合を作っている。ならばもう5枚で足りると思う。一番中継ぎ適性のあるのは、武田勝だろう。実績もあるし、マイケルとの左右のバランスもよくロングリリーフも可能。2006年の磐石のリレーは、武田久-マイケルにもう一枚岡島がいたのも大きかった。やはりセットアッパーは左右2枚欲しい。
 ライオンズの躍進もある程度予想されたことで、予想勝率は、ファイターズとおなじ0.44~0.58で上限には収まっている。後半いっぱいになるとみていたが、よく粘った。グラマンが1年持ったのが予想外。
 一方、オリの予想勝率は、0.38~0.54。これも一応上限には収まっている。混戦のパ・リーグこのくらいの躍進はありえた。期待要因にあげた、「ローズ、カブレラの大暴れ、清原の故障。岸田、金子らのブレーク」が実現、一方、不安要因だった、「監督の途中交代」は好結果となった。先日の神戸では、ルーキーの小瀬がいい活躍をしていたし、先々週あたりの試合で、カブレラが次打者のヒットで1塁から3塁へ劇走して、スクイズで決勝のホームインなんていう試合には驚いた。あぁいうやきうができると侮れないと思ったら、やはりそこからぐんぐんあがってきた。
 いずれにしても、ここからが本当の勝負。最後の最後でここ2年の経験が生きてくる可能性はある。あとは、●乏●のも●ちゅ●氏などの動向にも注意が必要だ。しかし、予想外の大健闘でカープにもまだクライマックスシリーズの可能性が残されている。今こそカープの応援に専念して欲しいところである。

9/7:~スターアライアンス無料航空券で行くスイス列車の旅~(9)ルーレット勝利で大団円

◆ソウル→横浜:はれ

 あまりに早々に就寝してしまったので、ヘンな時間に目が覚めなければよいなと思っていたが、7時すぎまで一気に眠りきった。これで、表面上は、時差の修正が完了。行きは、夜に目的地に着くことで寝不足気味に解消、調整が難しい帰りも、夜行便で寝不足をつくることでうまく調整ができたようだ。もっとも、明日から仕事という今晩あたり、いかにも眠れなくなりそうではある。
 ルームサービスにて朝食。韓式、日式、米式、大陸式とあるが、韓式を選択。BSニュースを見ながらいただく。

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 BSの再放送で中村俊輔のフリーキックを確認してから、お隣のシェラトン内、ウォーカーヒルカジノに参戦。楽天の予約で2000円分のクーポンがいただけた。ルーレットに参戦。基本戦術は、ボスに伝授された出目式であるが、今回は、あまり時間もないし出目表をじっくり用意する時間もないので、電光板の出目を確認しながら、1-12と3の倍数に賭ける。いかにもゼロが出そうなタイミングでゼロに賭ける勇気がないのがあいかわらずであるが、5000円が7500円に増えたところでいったん撤収。クーポンで引き換えたチップは色が異なっており、そのままでは換金できないようで、配当分は別のチップでちゃんともらえるが、この分は使い切らないといけないようだ。
 チェックアウトして荷物を預けて再度参戦。どういうわけかクーポンがもう1枚もらえた。お一人様1回限りとあるが、テーブルも変わったし大丈夫だろう。ディーラー氏はしばし熟考していたが、最終的にはまた2000円分のチップをもらえた。
 先ほどの卓がちょっと雰囲気が悪くなってきたので、開店休業している別の卓に参戦。芸風は同じ。あまり勝てそうな雰囲気はなかったのだが、徐々にチップは増えてきた。掛け金を2倍にして、1-12と3の倍数が両方的中したところで撤収。9000円の儲けだが、クーポン分も合わせれば13000円の儲けになる。これは結構健闘といえるのではないか?まだ時間があるのだけれど、ソコソコ勝ってしまうとどうしても勝ち逃げしたくなるのが小心者の情けないところではある。あらためて時間をとってゆっくり参戦することとして、本日は、Wホテルグッズなどを購入して退場。

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 シャトルバスでグァンナル駅へ出て地下鉄で65分。金浦空港はインチョンよりは市内に近いといっても、羽田ほど近いわけではない。ラウンジにてニッカンを読むが、時差のない韓国で昨日のニッカンというのはいかがなものか。アシアナ航空羽田行きの出発にはまだ1時間半あまりあるが、バドワイザーを飲みながら、ユングフラウヨッホでお世話になった韓式カップ麺をいただき、日記も更新して大団円とする。

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9/6:~スターアライアンス無料航空券で行くスイス列車の旅~(8)ソウルへ

◆(機中泊)→ソウル:はれ

 読書をしながらそれでもなんとか3~4時間眠ると、軽食が出て、もう北京上空。時計は7時間進めて日本との時差はなくなり、予定よりも1時間近く早い14時半にソウル・インチョン国際空港に到着だ。入国も早々に終了。インチョンは初めてなので、ウォーカーヒルへの行き方がよくわからないが、たぶんバスがあるだろうということでうろうろしていると、ちょうどウォーカーヒル行きのバスがやってきた。インチョン空港内は、ほとんどすべての案内が日本語併記。最近は、日本の交通機関でもハングル標記が増えてきたけれど、こちらはさすがに徹底している。日本各地への接続便も続々と発着しており、さすがはハブ空港である。
 バスの車内放送も日本語付。それにしても、ウォーカーヒルまで1時間40分とは衝撃的である。こちらも成田と変わらないではないか。実際、市内に入ると渋滞も激しく1時間30分はたっぷりかかった。最終日はぜいたくに☆5つ。17時前にWホテルにチェックイン。久しぶりだがあいかわらず赤を貴重としたスタイリッシュなデザインのお部屋。さっそく入浴するが、シャワーの扱いを間違えて床が水びたしになる。あまりにもおしゃるなので、ライトのつけ方から、テレビやCDの使い方までなかなか難しい。
 ウォーカーヒルといえばカジノなのだけれど、ねむねむなので、ルームサービスのハムバーガーをいただいて早々に就寝。

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9/5:~スターアライアンス無料航空券で行くスイス列車の旅~(7)サヴォア邸へ

◆パリ→(機中泊):あめ

 たのんだ覚えもないのに7時半にモーニングコールが鳴る。元々、7時半に携帯の目覚ましをかけていたから別にかまわないけれど、その分、誰かモーニングコールが鳴らなかった人がいるかもしれない。朝食は、パンとハムとチーズの他に、ベーコン、フルーツが少々、オレンジジュースは1杯。日本人団体客の姿も多い。それにしてもこれで3万円だからパリのホテルはぼっている。東横インとかAPAが参戦すべきではないかと思うが、建物が勝手に建てにくいからなかなか効率よくやれないだろうか?それにしてもねぇ。。。
 おなじみのリヨン駅のコインロッカーに荷物を預けて今日も手ぶら。最初の目的地は、コルビジェの傑作であるところのサヴォア邸。F嬢から、
「スイスに行くなら、サヴォア邸を見ないのか?」
 と言われたのだけれど、サヴォア邸はスイスじゃない。パリ郊外である。RERのA5線でポワシーをめざす。RERは日本でいえば、総武快速線、あるいは、地下鉄から直通する郊外電車ということになるが、地下鉄とちがって均一料金でないので、切符購入が少しめんどう。自動販売機の前で5分ほど思案の後、無事に往復切符をゲット。1300円。お札が使えない代わりにクレジットカードが使える。
 途中、日本人の学生4人組が乗ってくると、いきなり大貧民を始めた。トランプ始めるほどの距離ではないと思うのだけれど。しかも、ルールの打ち合わせが綿密に行われている。まぁ、たしかに勝負事にルールの確認は大事だけれど、麻雀ならともかく、大貧民にそんなに確認することあったっけ?と思って聞いていると、やれ、階段は何枚からか?、イレブンバックは?、ジョーカーあがり禁止、2あがり禁止、8あがり禁止、スペ3がどうのこうのと難しい。イレブンバックって何だよ?と思うと、どうやら革命のことのようだが、革命は3の3乗じゃないのか?時代は変わっているようだが、麻雀でもそうだけれど、後づけのルールはたいてい偶然性ばかり高めて、ゲーム本来のおもしろさを損ねるような気がする。ポワシーまでは30分。
 今日も雨模様。今回はフランスのガイドブックは持ってきてないので、昨日ネットで調べた情報を思い出しながら歩く。20分ほどの距離だが、途中、刑務所らしき建物の前に人だかりがしていて中継車なども出ている。有名な人でも出所するのだろうか?ちょっと物騒だ。
 坂道を上って、無事にサヴォア邸到着。写真ではおなじみの白い建物が見えてきた。いかんせん詳しいことを語る資格はないが、素人でも美しさを感じることのできる建物である。中も見学できるようになっていて、おなじみの椅子なども置いてある。お金持ちの別荘だったとのことで、ゲスト用の部屋もあって、バスもカーテンを開ければビューバスになる。特徴であるところのピロティから屋上へもいい感じである。トイレは改装したのかもしれないが、使っていいのかどうか一瞬不安になるので、念のため確認する。日本人観光客が小便をかけたなんで記事になったら、落書きどころの騒ぎでは済まないが事なきをえる。ショップもあるのでグッズを購入。見学者の半分くらいが日本人。先ほどの大貧民組も遅れて到着。建築関係を学んでいる学生が中心と思われる。

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 帰りは、アウベルで降りて、オペラ界隈へ。まずは、例によってオペララーメンさんに参戦する。今までヘンな時間に行くことが多かったが、今日はお昼時ということで大混雑。半分くらいは日本人だが、スーツ姿のフランスのビジネスマンもシャケ丼などをお箸で食べている。大盛況はよいのだが、ちょっと味が落ちたような気がしないでもない。キリン一番絞り、しょうゆラーメン、餃子、キムチ、日経で3800円。

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 チュイルリー公園でも散歩したいところであるが、あいかわらず雨が止まないので、オランジュリー美術館へ。おなじみの360度の睡蓮を堪能。時間があればマルモッタン美術館にも参戦したいところであるが、疲れもあるので、オランジュリーでくつろぐ。地下の別室にも、ルノワールをはじめ、小生でもわかりそうな絵がいっぱい。なんといっても、日本で企画展などで見るのとちがって、人が少ないのでゆっくり見られるのがよい。

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 なぜかいったんグラン・アルシュへ出て、新旧凱旋門を見比べて、リヨン駅へ戻る。レシートを投入してもコインロッカーが開かない。おいおいまた事件かよ、時間がないよと思うが、係員がすぐに開けてくれて事なきをえる。リヨン駅からシャルル・ド・ゴールなら、エールフランスバスで行かれるはずなのだけれど、市内切符が1枚残っているので、もう一度RERでアウベルまで出て、乗り慣れたロワシーバスで出発。この時間帯に乗るといつも盛大に渋滞していて市内から1時間半近くかかる。これじゃ、成田とあまり変わらない。

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 アシアナ航空は、第1ターミナル。未来型の建物である。いや、ひと昔前の未来型というべきか。外国の航空会社の日本に関係ない路線に長距離で乗ることはめったにないけれど、アシアナのCAさんは、カタコトなら日本語ができるのでありがたい。ヨーロッパ線でもファーストクラスがなく、ビジネスクラスも28席しかないが、それでもガラガラで、半分くらいが日本人。このあたり、まだ日本と韓国の経済格差の現実を示しているのかもしれない。それにしても、ずいぶん日本人が多いなと思うが、今や、日本の地方空港の大半は、ソウル便があるから、東京、名古屋、大阪以外に住んでいる人にとっては、成田から羽田、関空から伊丹とかの国内移動をするくらいなら、ソウルで乗り継ぐ方が便利になる可能性は高い。
 ヨーロッパの帰途は、時差で1日つぶれる形になるが、夜行便なので効率はよい。ビビンバの夕食をいただいて、就寝。ビジネスクラスの座席設備は悪くないし、3列席に1人なので快適である

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9/4:~スターアライアンス無料航空券で行くスイス列車の旅~(6)ぐったり

◆モントルー→ローザンヌ→パリ:あめ

 早寝のしすぎで5時に目が覚めたけれど、二度寝して7時半起床。朝食前にレマン湖畔を散歩。とうとう今日は雨模様。しかし、前半の大事なところがすべて晴れてくれたのでもう十分。今日からは、疲れをためないようにのんびりした行程になっている。モントルーは高級リゾート地であるようだが、湖畔の散歩道は、お天気のせいもあって、今ひとつぱっとしない。熱海の海岸を散歩しているようなものだ。

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 朝食後、ホテルでしばしくつろいでから、雨なので迷ったけれど、予定通り船でローザンヌをめざす。駅からホテルが1分、ホテルから港が3分というところで大変便利。11時15分発の船で出発。
 昨日と同じくらいの船は、レマン湖畔の街に寄港しながら進む。雨は激しくなってきたが、湖なので大きく揺れることもなく、暑くもなく寒くもないので快適だ。途中のヴヴェイは、ネスレ本社のあるところ。チャップリンがすごした街でもあるらしく湖畔に像がたっているらしいのだが、見逃してしまった。
 利用者は、観光客なのか地元客なのか今ひとつよくわからないが、定期船としてしっかり根づいているのはうれしい。日本も島国で河川やウオーターフロントが多いのだから、最近少しずつ見直されているとはいえ、もう少し足として使える船が増えると楽しい。みなとみらいのぷかり桟橋から羽田空港へという計画があったと聞いているがその後どうなったのだろうか?
 コンセントをまめに抜くとか、レジ袋を持参するとかそういうちびちゃいことではなく、コンビニを深夜に閉店するとかそういう欲しがりません勝つまではみたいなことでもなく、我慢することなしに、うまく都市部の自動車交通を船や路面電車へ誘導できたら、環境問題だけでなくいろいろな面で相乗効果がありそうな気がする。さらにいえば、深夜の東名高速道路のおびただしいトラックの行列。あの1割でも2割でも、鉄道や船に置き換えられたらと思う。実際、そういう動きがないわけでもないし、福田氏も終了したようなので日本も少しはよくなるだろう。今後に期待したい。
 そんなことを考えながらも、雨の中を船は快調に進んで1時間あまりで、古都ローザンヌは、ウッシー港に到着。ウッシー港。。。

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 本日のおめあてであるところの五輪博物館へは、ウッシーから近いのだけれど、まずは、荷物をなんとかしなくてはいけない。中央駅までは1キロくらいある。地下鉄が工事中で代行バスがあるとのことだが、乗り場がよくわからない。あきらめてタクシーのお世話になろうかと思ったところでバスがやってきた。切符の買い方もよくわからないが、自動販売機で1番安そうなのを買い、3つ目が中央駅。幸い、コインロッカーをすんなりゲット。インターラーケンオスト駅と同じタイプだが、料金が500円になっている。都会価格のようだ。
 デイパックも預けて身軽になったが、雨はますます強くさすがに傘をささずにはいられない。雨の少ないヨーロッパへ傘を持っていくかずいぶん迷ったのだけれど、折りたたみがあってよかった。
 この雨では、市内見物する気にもなれないし、パリ行きのTGVまでは時間がありすぎる。駅前の美容院を見て、ふと床屋に行ってみようかと思いついた。今回は帰りが日曜日になるし、その次の週も遠征があって、なかなか時間がとれそうにないのでいいチャンスかもしれない。日記のネタとしても悪くなさそうだ。しかし、美容院とちがって、そう簡単に見つからないかと思っていたら、いきなり駅前の裏通りに床屋を発見。日本と同じように赤と青のマークみたいのが回っている。思いきって入場しようかとずいぶん迷ったが、英語も通じなそうだし、ネタのためにしては、いくらなんでもリスキーだと思い断念。せめてネットで情報を仕入れてからリベンジを検討したい。そして、そんなことでネタの心配をしなくても事件はちゃんとこの後に起きるのだった。
 20分ほど坂を下ってウッシーに戻ってきて、ミュゼ・オリムピックすなわち五輪博物館へ。ここローザンヌは、IOC本部のある街である。ザトペックさんの銅像などを見ながら入場。入場料1500円の他に日本語ガイドが300円。こんなところで日本語ガイドがあるのはうれしい。音声ガイドといっても要するにipodなのだが、その分ディポジットパスポートを預けなければならずちょっぴり不安。

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 何しろ時間があるので、ガイドに沿ってゆっくり見学。古代オリンピックの資料やら、クーベルタン男爵の著書などがあって、さらに歴代オリムピックの聖火トーチなんていうのも飾ってあって、マニアとしてはまぁそれなりに楽しめる。2階には主な競技のユニフォームやら道具やら。タッチパネルで過去の名選手を紹介している機械もあって、日本選手は、船木だけが登場していた。その他、場内では、過去の五輪の場面をランダムに流していて、長野の団体優勝に大きく貢献した岡部の2回目の大ジャンプや、アトランタ決勝でキューバに敗れた日本チームの映像などを確認。
 3階はレストランでランチが美味しそうだったのがもう終了とのこと。暖かいものが食べたかったのだが、サラダしかないとのことで、ビアとチキンサラダで1800円。まぁまぁ美味しかった。店内では、ユーロスポーツでテニスの全米オープン準々決勝、ウイリアムス姉妹対決を中継していて、6-6のタイブレーク。姉のビーナスウイリアムスがリードしていたのだが、逆転して妹のセリーナが第1セットをとる。
 雨はまったく止む気配がなく、市内散策する元気もないので、地下へ降りてみると、映像コーナーがあって、過去の名場面を選べる。長野のジャンプ団体を見ようかと思うが、個人ラージヒルしか選択できず。原田の大ジャンプと金メダルを決めた船木の飛型点20点満点の美しいジャンプを確認。
 まだまだ時間があるので、ライブラリーで長野の写真集などを眺めていると、第2セットもタイブレーク。またしても姉のビーナスが先行してセットポイントを迎えているが、妹のセリーナが連続ポイントで逆にマッチポイントを奪って勝利。
 雨はいっこうに止まないが、そろそろいい時間になってきたので、ウッシー通りを歩いて中央駅へ戻り、この旅で初めて、世界の言葉に入場。チョコレートサンデーとエスプレッソをいただくと17時すぎ。
 ぱっとしない1日であるが、まぁ元々今日は移動日みたいなものだし、あとは、パリでゆっくりしようと思い、TGVのホームへ。13号車34番の座席を見つけると、先約がいる。まぁ、海外では、いい加減に座っている人も多いので、小生のチケットを見せて、退場をうながすが、ビジネスマン風のおじさんも譲らない。ゆっくりチケットを見比べている。
「オー、ホニャララ。ネクストウイーク!」
 なんと小生のチケットは、9/11と書いてあるではないか。駅名や時間、号車、座席などは確認するが、まさか日付が違うとは思ってもみなかった。地球の歩き方さんのサイトでネットで申し込んでいるし、スイスパスや氷河急行のチケットから考えても1週間先ということはありえないはずなのだが、あまりにもあんまりである。今回の旅は、あまりにも順調すぎて、読者にはインパクトがないだろうとは思っていたが、こんなところで事件発生とは遺憾である。
 それにしても、事態は深刻である。TGVは全席指定なのだ。発車まで10分しかない。今さらチケットを買いなおしていたら間にあわないし、おそらくこれが今日中にパリへ行く最終便と思われる。乗れなければ、パリの宿も終了だし、雨の中ローザンヌで今から宿を探さなくてはならない。考えるだけでもぐったりする。
 幸いホームに車掌がいたので、窮状を訴える。
「アイ、ミステーク、チケット」(日付を指差す)
「オー、ユー、マスト、バイ、ニュー、ティケット」
 買いなおしは覚悟の上だが、まずは乗車を許していただきたい。
「キャン、アイ、ライド?」
 バイクじゃあるまいし、電車にライドとは我ながらひどいものだが、とりあえず乗車を許される。しかしもうひとつ心配なのは、お金である。スイスフランはもう1万円くらいしか残っていない。幸い、日本からユーロを持ってきている。数えてみたら180ユーロあるから、さすがになんとかなりそう。しかし、不安なので、本来のチケットは1等だったが、とりあえず車掌室に近い2等に座ってみる。
 しばらくして先ほどの車掌が来て、84ユーロ(1万3000円)で、車内券みたいのを発行してくれた。クレジットカードも使えて一安心。ただし、座席指定があるわけではないので、先客が来る恐れがありそうだ。パリまでの4時間、駅に停まるたびに客が来るかどうか心配するのも落ち着かない。
「ヒア、オーケー?」
「イエス、ユー、レスト、ヒア」
 よくわからないが、車掌室の隣でブッフェの並びなので、あまり販売していない席なのかもしれない。とりあえず大丈夫そうだ。やれやれ。
 一息つくと、お腹が空いてきた。パリ到着は21時59分と遅いので。隣の車両のバァへ参戦。昔の新幹線のブッフェみたいな感じ。暖かいものが食べたいので、パスタを注文するが、売り切れ。ピザトーストみたいのしかない。しかも、フォークが出払ってしまって、ナイフとスプーンのセットが渡される。まぁ、しかし、この際、なんでもいい。無事にパリに着けて、食事にありつけただけでもよしとせねばならない。ボルドーのワインとあわせていただく。12ユーロ(1900円)。
 パリが近づいてきたところでパソコンを取り出すと、通路のビジネスマンたちが興味深そうにのぞきこんでくる。るいさんとかんちゃんにメールの返事を書いているだけなのに何をのぞいているのかと思うが、どうやらパソコンの小ささに衝撃を受けているようだ。実際、TGVの車内などでノートPCを取り出す人は少なくないのだけれど、みんないわゆるA4サイズの2~3キロはありそうなノートPCばかりである。いくら力持ちとはいえ、やはりレッツノートの小ささは気になるようだ。ジャポネもまだまだ捨てたものではないのではないかとうれしくなる。
 10分遅れでパリ・リヨン駅に到着。メルキュール・ギャール・ド・リヨンは、すぐ隣なので便利。☆3つの平凡なビジネスホテルだが、実は、シングルユース3万と今回のすべてのホテルで1番高い。以前とまったときは、2万円もしなかったから、ちょっと考えられないのだけれど、この時間にパリ到着で地下鉄でうろうろするのも怖いのでやむを得ない。まぁ、今日は、とにかく無事に着いただけでよしとするしかない。ファイターズサヨナラ勝ち。お後がよろしいようで。

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9/3:~スターアライアンス無料航空券で行くスイス列車の旅~(5)ロートホルン鉄道&ゴールデンパスライン

◆グリンデルワルト→インターラーケン→ブリエンツ→ロートホルン→ブリエンツ→インターラーケン→ツヴァイジンメン→モントルー:はれときどきくもり

 6時45分起床。6時50分発の列車がグリンデルワルトの駅を出発していくのを確認。6時50分と7時50分の列車は、駅の時刻表に何か注が書いてあって、休日運休か休日運転のどちらかだろうと見当をつけていたが、どうやら無事に運転されるようなので、7時50分の列車で出発。
 本日は、乗り継ぎの連続ということで、荷物をどうするか。スイスでは、人間とは別に荷物だけ送れるシステムがあって、しっかり運営されているらしいのではあるが、やっぱりリスキーなので、インターラーケンオスト駅のコインロッカーに預けることにする。300円。こういうのは特に高くない。デイパックも預けてしまったので、手ぶらになり楽チンだ。

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 駅前のキヨスクで昨日のユングフラウヨッホと同じ韓式のカップ麺を発見したので、本日も朝食がわりにいただく。昨日と同じ700円。山頂価格ではなかったようだ。スイスまで来て韓式カップ麺ばかりとはいかがなものかとも思うが、日本のコンビニよりもずっとまずそうなサンドイッチに600円払うのもあまり気乗りがしない。
 乗り継ぎの連続といっても、船あり、SLあり、パノラマカーありと豪華なラインナップ。まずは、ブリエンツ湖を船で渡る。オスト駅のすぐ裏手からの出発なのでとても便利。スイスパス有効で追加料金もなし。
 鉄道なら20分足らずのところだが、船のたびもたまにか気分転換によい。地元の足としても使われているようで、小さな港に寄りながら進んでいくが、どこの港もこじんまりとしているながらもなかなか街並みが美しい。そういえば、今日は、何軒か布団や洗濯物を干している家があった。ヨーロッパではめずらしいのではないかと思うが、山小屋風のかわいい家で花壇もきれいに飾っているためか、あまり見苦しい感じはしなかった。後半30分は、デッキでひと眠りして10時35分定刻にブリエンツに到着。

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 ブリエンツからは、今日の目玉のひとつ、ロートホルン鉄道のSLで標高2300mのロートホルンまで登る。10時40分発というきわどいダイヤだったが、ギリギリ間にあった。2両のトロッコだが車内はなかなかの盛況。ミニSLが最後尾について押しながら登っていく。
 大井川鉄道と姉妹提携しているというロートホルン鉄道。とにかく傾斜がすごい。向かい合わせ座席の向こう側の方が明らかに高いし、立っているのがしんどくなるような傾斜でぐんぐん登っていく。ミニSLにはかなりしんどいのではないかと思うが、ゆっくりながらも確実に登っていき、あっという間に湖と街がはるか下である。
 途中からは放牧地の中を進む。牛さんの目の前をかすめながらさらにさらに登る。途中列車交換の際は、先に着いた列車の車掌さんが手動でポイントを切り替えていた。なかなかのんびりしている。山頂近くなると、おなじみのアイガー、メンヒ、ユングフラウも湖の向こうに姿を現して絶景が広がる。飽きることなく約1時間で山頂のロートホルン駅に到着だ。

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 まずは、山頂駅のレストランでビア。手前にはSL、広がる放牧地の向こうには湖、その背後にアルプス。今日も好天。標高2000mなので風は涼しくビアの味は格別。スパゲッティミートソースのできそこないのようなものをいただきあわせて2020円也。
 時間があるので、15分ほど歩いてすぐ先の山頂展望台まで登る。昨日までのハイキングに比べれば子どもだましみたいなものではあるが、疲れもたまってきており、ビア効果もあって、帰りの車中は爆睡。ちなみに下りは、電気機関車だったようだ。

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 ブリエンツの駅で福田氏辞任表明のNIKKEIをようやく購入。700円。船で1時間あまりのところを特急18分でインターラーケンオストに戻り、ロッカーから荷物を出して、今度はツヴァイジンメン行の急行に乗車する。ルツェルンからブリエンツ、インターラーケン、ツヴァイジンメンを経て今日の目的地のモントルーまでのルートは、ゴールデンパスラインと呼ばれる景勝ルート。全線を直通する列車はないので、途中乗り換えながら進む。インターラーケンを出てしばらくは、右側のトゥーン湖が美しい。シュピーツからは、山間ルートになって、ツヴァイジンメンで乗り換え。

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 ツヴァイジンメンからは、パノラマカー付のリゾート列車。運転台の下にいわゆるかぶりつき座席が8席あって眺めがすばらしい。小生は、あいにく普通の座席だが、それでも、車内は、ソファーのような座席配置で、とてもくつろげるし、左右の窓もワイドビューで眺めも十分堪能できる。メニューが置いてあったので、ビューを満喫しながらワインでもいただこうかと思っていたが、夕方の列車のためか、車内販売はあらわれずちょっと残念。途中の駅で、大きな介助犬を2匹連れたご婦人が乗ってくるが、2匹の犬たちは、婦人に指定されたソファの足下に座り込んで一言も発しないで静かにしている。大したものである。
 このあたり、谷に沿ってくねくねと曲がりながら進む景色は、日本の山間ルートにやや近い。トンネルを抜けるたびに標高を下げてゆくと、やがてレマン湖が見えてきた。対岸はもうフランス。ぶどう畑の間をぬって急勾配を下る。景色も言葉もフランス圏に入ってきて、本日の宿泊地モントルーに到着。スイスマジェスティックさんは駅の目の前。チェックインを済ませて、レマン湖畔を散歩でもしようかと思うと雨。駅前のCOOPさんにて夕食を購入して早々にホテルに戻り、CNNを見ながらビアと夕食を済ませて早々に就寝。

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9/2:~スターアライアンス無料航空券で行くスイス列車の旅~(4)ユングフラウヨッホへ!

◆グリンデルワルト→ユングフラウヨッホ→アイガーグレッチャー→クライネ・シャイデック→グリンデルワルト→フィルスト→グリンデルワルト:はれ

 6時起床。外はまだ暗いが、山には霧っぽい雲がかかっている。陽が上ってくれば晴れてくれるだろうか。本日は、この旅行のハイライトであるところのユングフラウヨッホ参戦。6時55分の始発電車で出発。登山者で大混雑かと思っていたら、全然そんなことはなかった。観光客の出足も遅いようだ。たしかにこの時間だとホテルで朝食をいただくことができない。
 ラックレールでぐんぐん登って行くが、なかなか晴れてこない。3500mまで上って雲の中ではあまりにもあんまりなことになる。明日もう一度トライしようにもこの登山鉄道、スイスパス割引でも往復1万円以上もするし、この際、お金には目をつむるにしても明日から天気は下り坂になりそうな予報もある。F嬢あたりに「日頃の行いが・・・」と酷評されそうな予感がしてきたが、さらに上っていくと、雲の上に出たようで青空が見えてきた!
 クライネ・シャイデックで乗り換えでさらに上をめざす。アイガーグレッチャーから先はアイガーの岩盤にトンネルを掘って進んでいく。よくぞまぁ100近く前にここに鉄道を通したものだと思う。わずか9キロの間に一気に1500m上る。途中で休憩もしながら1時間近く、ついにヨーロッパ最高地点の駅、ユングフラウヨッホに到着だ。

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 頂上駅のユングフラウヨッホはなかなか広い。まずは、何はともあれスフィンクス展望台へ。エレベーターでさらに100m昇るので標高3571m。その眺めは・・・あまりの絶景に言葉も出ない。

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 うれしいことに、ここでは雪渓の上に出ることができる。標高3500mともなると気温0度。3年前、シャモニーからエギーユ・デュ・ミディのときもあまりにも寒かったので今回は、ファイターズ鎌ヶ谷ジャムパーを持参。昨日買ったばかりの氷河急行マフラーも役に立った。高山病になってもおかしくない高さなのだが、幸い、大丈夫なようだ。氷河へつながる雪を踏みしめながら周囲を見渡せば、名峰メンヒなんかは、手が届きそうなくらいですぐにでも登れそうな錯覚におちいる。

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 朝から何も食べてないので、山頂のカフェに寄ってみると、なんとインスタントラーメンが売っている。韓国製のようだが、十分食べられる。標高3500mで暖かいラーメンがいただけるとは思わなかった。700円也。展望台の案内は、ドイツ語、英語、日本語の3カ国標記。日本人も多いが、中国や韓国の方々もめだつ。ハイキング用のサ
ンドイッチも購入して、名残惜しいが下りの列車へ。
 朝寝坊の観光客が続々と登ってくるが、下りはまだ空いている。帰途はアイガーグレッチャーで下車。ここからクライネ・シャイデックまでの一駅をハイキング。ガイドブックでは、初級者向きだがスタートしてしばらくは滑りやすく狭い道なので注意と書いてある。断崖絶壁というほどではないが、左側は谷になっていてかなり怖いが、恐る恐る歩いているうちにおだやかな下りになってきた。登山列車の写真を撮りながらのんびり下っても1時間あまり、一昨日に比べれば楽チンである。終点のクライネ・シャイデックでビア。

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 クライネ・シャイデックでも標高2000m。快晴だが涼しい風も吹いて実に気持ちがよい。ここからはアイガー、メンヒ、ユングフラウの3名峰が並んで見られるのだが、広角対応のデジカメでも入りきらない。無理やりつなげてパノラマチックにしてみたが、光の加減が違うのでバレバレですね。

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 グリンデルワルトの街に戻ってメインストリートを散策。軽井沢銀座よりも小さいくらいの街だが、どこも花がきれいに飾ってあってとても美しい。このままのんびりしてもよいのだが、ゴンドラリフトでフィルストへ登る。簡単に登れるのかと思っていたが、途中2つの駅もあって、30分近くかかる。十数年前までは普通のペアリフトだったというから恐ろしい。一気に1000m以上上って、再び標高2000mへ。

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 ガイドブックによれば、ここからバッハアルプゼーというところまでのハイキングが強く推奨されている。初級者向きで1時間弱。しかしもう午後3時だし、このコースは、向こう側へ抜けられないので、そのまま戻ってこなくてはならず、往復だと2時間。ちょっとしんどいのでおおいに迷う。しかもいきなり上り。めげそうになって引き返そうとしたところでようやく平坦になりなんとか進む。暑くなってきたので、ジャケットをリュックにしまい、パスポートを尻ポケットにいれて、Tシャツ1枚で続行。30分くらい歩いたところで、まためげそうになり、引き返そうかとおおいに迷うが、我慢して進むと、「あと5分」の標識。そしてなんとか2つの湖からなるバッハアルプゼー到着。正直、あまり期待していなかったのだけれど、まったくもってすばらしい。ユングフラウヨッホにも負けない本日のベストショット。

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 すばらしい眺めに元気をもらって、帰りは気分的にも楽。5時すぎには、街へ戻っておみやげをいろいろと購入。通り沿いに、「とり肉入りうどん18SFR」という看板があって、さっそく入場しようとするが、朝がカップ麺で夜がうどんでは、ないるさんに酷評されそうな気もしてきたので、ひとりでも入場しやすそうなお隣のスイス料理のお店に。日本語メニュー付なので、地元料理っぽいポテトの上にピザの具を載せたような料理とサラダバーとビア。まずまず食べられたけど、小でも量が多すぎる。
 6時すぎにはホテルに戻る。入浴後、バルコニーから街を眺めるのがなんともいえず気持ちよい。リゾート地の夜の空気というのは、どこもおなじような匂いがするような気がするのはなぜだろう。
 夜になって外は雨。でも今日の日中晴れてくれればもうよし。歩きつかれたけれど、まったくもってすばらしい1日。

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9/1:~スターアライアンス無料航空券で行くスイス列車の旅~(3)氷河急行

◆サンモリッツ→ブリーク→シュピーツ→インターラーケン→グリンデルワルト

 6時過ぎまで熟睡。2度寝して7時起床。朝食会場には、日本人の姿もめだつ。ハムとチーズとパンとコーヒー。おなじみのメニューであるが、フルーツもあった。氷河急行での今日のお昼は、どうなるかわからないのでたくさん食べておく。
 なんと外は雨。地球の歩き方によれば年間晴天日320日とのことなので、あまりにもあんまりかと思うが、山岳地帯特有の朝晩のおしめりだったようで、チェックアウトする頃には、あがってくれた。

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 いよいよ今日は、氷河急行の旅。残念ながら全線ではないが、ブリークまで6時間あまりののんびりした汽車旅。ハイキングで疲れた足を癒すにもちょうどよい。世界的に有名な列車ではあるが、特に日本人に人気のルートでもあり、サンモリッツ駅には、日本人団体多数。
 旅慣れた人の中には、海外で日本人といっしょになるのを妙に嫌う人がいるが、小生はそうでもない。魅力的な観光地は、ひとりでも多くの人に訪れて欲しいと思うし、何かトラブルになったときも安心といえば安心である。日本人観光客が増えれば、現地での利便性がますのもたしかで、サンモリッツの駅には、「線路を横切らないでください」との注意書きも、独仏伊英日5ヶ国語で表記されている。
 12両編成の1/4くらいが日本人という感じで氷河急行はサンモリッツを出発。氷河急行といっても、肝心のローヌ氷河沿いは、新しいトンネルが開通してしまったため、沿線からは、ほとんど氷河は見えない。観光列車としての長年の実績が今でも人気を集めるゆえんであるが、車両は日本でいうところのスーパービュー踊り子のような眺めのよいパノラマカーで、サービスもゆきとどいている。さっそくランチの注文をとりにくる。日本で予約していなかったのでどうなるかと思っていたが、まったく問題なし。
 昨日も通ったクールまでの山下りが前半のハイライト。ループ橋でぐんぐん下る。ローマの水道橋のようなランドヴァッサー橋が絵葉書やポスターでも有名なようだが、一瞬なので撮影が難しい。

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 しばらくすると、おみやげのワゴンを押したおじさんが登場。いきなり、
「シラカバァ、アオゾーラ、ミーナーミーカーゼー♪」
 と歌いだして衝撃を受ける。ここまでくると、さすがにあまり応援できない気もするが、音程がはずれていないのだから大したものだ。
 氷河急行は、グッズも充実していて、斜めに傾いたワイングラスが有名。かん姉妹とYo君にでも購入しようかと準備していたのだが、なんと売り切れ。車内のあちこちで落胆の声があがる。仕方がないので氷河カラーのマフラーを購入。4400円也。 11時半のクールでほぼ満席になり、スイッチバックで向きが変わり、ここからは、進行方向前向き。ランチタイムとなり、雄大な景色を眺めながら、ゆっくりいただく。赤ワイン、サラダ、仔牛の煮込み、パン、ケーキ、コーヒー。5340円。景色を眺めながら
のランチだからこれはまぁ仕方がない。

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 ディセンティスで機関車交換。ここからは、ラックレール(滑らないように歯車のようになっているレール)を使い再びぐんぐん登る。氷河急行最高地点、標高2033mのオーバーアルプパスヘを越えてアンデルマットに到着。ここからが、新線区間で長いトンネルのため景色は見えない。旧線をなつかしむ声が出て、ボランティアによって1日1往復一部区間のみ運転が再開されているという。日本でいえば、横川と軽井沢の間に山岳鉄道を走らせるようなイメージだ。こちらは、氷河が間近で見えるはずで、次回、ぜひ乗ってみたい。

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 ランチも終わって、車内の団体客もだいぶ静かにはなってきたけれど、5時間経過して退屈かというとそういうわけでもない。車内は快適だし、のんびりした汽車旅はよいものである。日本にもこうした乗ることを楽しむリゾート列車もだいぶ増えてきたけれど、世界中から観光客を集めるような名列車を育てて欲しいものである。北の大地なら狩勝峠、九州なら阿蘇周辺とか車窓の景色を楽しむ路線は、いろいろ考えられるけれど、東海道線の東京-神戸間なんていうのも実はおもしろいと思う。早川付近の車窓は一級品だし、富士山も見える。昔の富士のような展望車を連結して、東京を朝出て、夕方関西に着く。京都を訪れる外国人にも新幹線とこの列車を両方使ってもらえるのではないか。
 そんなことを考えているうちに谷を下って、交通の要衝ブリーク到着。氷河急行の終点ツェルマットまではまだあと2時間だが、小生は、ここで乗り換え。
 トンネルで山を越えてシュピーツでさらに乗り換え。トゥーン湖に沿ったルートは、明後日また通るゴールデンパスと呼ばれる景勝路線。そして、インターラーケンから登山鉄道でグリンデルワルトへ。スイスの鉄道は、いずれもよく整備されているが、登山鉄道もピカピカの新型車両。氷河急行の赤も映えていたが、こちらの紺に黄色のラインもしゃれたデザインだ。乗り継ぎもよく、18時には、本日のお宿であるところのベルベデーレさんに到着。

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 グリンデルワルトは、今回の行程で唯一の連泊になるので、奮発して☆4つ。最上階のバルコニー付のお部屋はバス付で快適。アルプスの山々をバックに駅へ入ってくる登山電車が眺められる絶好のロケーション。無線LANもあっさりOK。水着を持ってこなかったので利用できないけれど、露天ジャグジーなどもあるようだ。
 日本時間で火曜日の午前1時。さっそくネットに接続すると、福田氏終了という衝撃的なニュースが飛び込んできた。衝撃的ではあるが、まったくもってすばらしい。手元不如意なので、スーパーマーケットでビアとパスタとサンドイッチを購入して祝杯。それにしても、世界中のほとんどの国民は、国外滞在中に元首が突然辞任したら、多かれ少なかれ不安になると思うのだが、ハイネケンで乾杯となるところがわが国の特殊なところである。
 政権交代実現のためには、このまま福田氏で大敗してくれた方がよかったともいえるが、とにかく見ているだけで不愉快なので退陣は大歓迎。鈴木氏、海部氏、宇野氏、宮沢氏、羽田氏、村山氏など見苦しい首相はいろいろいたけれど、とにかく福田氏は、最低中の最低だと思っていたので、やれやれだ。選挙のためには何でもする自民党だけにすんなり麻生氏になるかどうかはわからないし、小沢スキャンダルなどを徹底的に探すのだろうが、2人続けてあまりに無責任な辞め方とあっては、さすがにもう誰がやっても自民党の大敗はまぬがれないだろう。公明党はいつでも逃げ出す準備はできていると思うので、焦点は、民主党が単独過半数をとれるかどうか、しかし、単独過半数をとっても、参議院では、どこかと連立しなくてはならない。できれば公明党の連立は避けたいところだが、だからといって亀井静香氏と連立して郵政民営化停止とかやるようではおしまいである。
 本日は、4つ☆ということで、日本語チャンネルが映るのだが、フジの夕方のニュースなどをやっていて、福田首相が防災訓練で大阪知事に向かって「そちらはいかがですか?」などとまぬけなことをやっていたかと思えば、朝の連続テレビドラマの再放送が始まってしまう。仕方がないので、CNNに切り替えるが、こちらもハリケーンのニュースばかりで日本の政局など関心がないようだ。さしあたって、小生にとっても、明日のユングフラウヨッホが晴れるかどうかの方が重要である。天気予報をチェックし、佳境にさしかかっている「容疑者Xの献身」を読みながら早々に就寝。

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