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11/6:ZENYATTA無念!あまりにもあんまりな競馬の神様~ブリーダーズC観戦ツアー第4日~

◆レキシントン→ルイヴィル→レキシントン:はれ

 寝不足のはずだけれど、今朝も6時すぎには目が覚めてしまう。7時から朝食。競馬場へ行くとまともな食事はのぞめないし、ホテルに戻ってくるときにはもう夜遅いので、朝だけでは、しっかり食べておかないといけない。今日もベーコンとフルーツをたっぷりと。グレープフルーツなんて、日本に比べたら相当安いのだろう。
 今日も10時に出発。バスの中で、ツイッターをチェックしたら、日本シリーズが続行中で驚く。ドラゴンズ勝利。個人的には、オレ竜を応援しているのでまずはよかった。
 12時頃に競馬場に到着。昼間なのに、気温は3度くらいで、昨日以上に寒いけれど、今日は雲ひとつない快晴で気持ちがよい。いよいよブリーダーズカップ2日目。今日は、マイル3連覇をめざすGOLDIKOVAや、クラシック2連覇そして、北米記録の20連勝をめざす19戦19勝のスーパースターZENYATTAも登場。お客さんの出足も昨日とは違うし、テンションもますます高まってきた。

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 場内を散策して、ブリーダーズCジャムパーを購入してブリーダーズCコートの下に着て、ホカロンを装着して、ウオッカのカクテルなど飲んで外からも内からも温まって態勢を整えたところで、3レースの一般のG2戦から参戦。しかし、4レースのブリーダーズC・ジュベナイルターフ、5レースのスプリント、6レースのターフスプリントと大敗が続き、ぱんぱんにふくらんでいて尻ポケットにしまいにくかったはずの財布ががぜん薄くなってきた。

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 7レースのブリーダーズC・ジュベナイルは当たり損で次の8レースがおめあてのひとつのブリーダーズC・マイル。ブリーダーズカップ史上初の3連覇に挑むGOLDIKOVA。パドックでは比較的地味な感じだが、前夜検討の結果、死角なしと判断して、馬単総流しと3連単もばらばらと買って合計$100で勝負に出る。

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 レースはGOLDIKOVAが、絶好の手ごたえで好位追走から抜け出し快勝。見事にブリーダーズCマイル3連覇。ヨーロッパから遠征しての3連覇だから本当にすばらしい。馬券も的中してひと息のはずが、3着に人気薄が突っ込んできて、3連単がはずれ。馬単は的中したものの当たり損。あいかわらず買い方が見苦しすぎる。
 9レースのブリーダーズC・ダートマイルは、見せ場もなく大敗だったが、次の10レースのブリーダーズC・ターフが痛恨。凱旋門賞でナカヤマフェスタを負かした英ダービー馬のWORKFORCEが回避。アメリカの芝への適性が怪しいので、蹴飛ばそうと思っていたのだが、陣営もそう感じたのか逃げられてしまった。そうなると一本かぶりは、凱旋門賞で1番人気だったBEHKABADだが、同じ理由でこいつも怪しい。ここは、デットーリ騎乗の地元馬DANGEROUS MIDGEで勝負。WORKFORCEの回避でオッズは下がってしまったが、それでもソコソコの高配当。レースも前々で勝負したDANGEROUS MIDGEが早めに抜け出して快勝!1番人気のBEHKABADが3着に沈んで好配当できあがりと思われたのだが、2着の馬が抜けて万事休す。あまりにもあんまり。7頭立てなんだから、総流ししないと!いや、せめて単勝だけでも買っておくべきだった。昨日から、前夜検討の◎は、けっこういいセンいっているのに、全然儲からない。

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 財布はいよいよ薄くなったけれど、気を取りなおして、いよいよ最終11レース。本日の、いや今年の世界競馬のメインイベントといってもいい、ブリーダーズC・クラシック。主役は、もちろん19戦19勝の無敗の女王で、昨年のこのレースの覇者で、今日が引退レースの可能性も高いZENYATTA。この馬、なんと驚くべきことに、最後方からの追い込み専門。先行有利のスピード競馬のアメリカでは、ちょっと考えられないことだし、追い込み専門で取りこぼしがないというのも信じがたい。入場口では、応援ボードが無料で配られるなど場内はZENYATTA一色に染まっている。

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 19戦19勝といっても、牝馬相手が多く、牡馬のトップクラスを負かしたのは、昨年のブリーダーズC・クラシックくらいだから、このメムバーに入ると、絶対に勝てるいうほどの力差はないと思うが、さすがに単勝人気も2倍前後。そして、馬券はともかくとして、満員の観衆のほとんどが女王の20連勝を期待しているのは間違いないだろう。

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 初冬の日も暮れかかるなか、いよいよスタート。ちょうど目の前を通っていくのだけれど、ZENYATTAは、なんと大きく離れたシンガリ追走。噂には聞いていたとはいえ、実際に目の前でみると衝撃的である。直線もけっして長いとはいえないたった2000mのダート戦で、これだけの後方追走。ミスターシービーというよりは、もはやタイストレートという感じであるが、本当に届くのだろうか?いったいどうなってしまうのか?
 紹介が遅れたけれど、我らがエスポワールシチーさんもこの世界最高峰の舞台に参戦。果敢に3番手追走だけれど、いかにもしんどそうで、案の定失速。まぁ、これは仕方ないのだけれど、彼自身ピークを過ぎた感もある。昨年参戦していればどうだっただろうか?
 さぁ、直線。たしかにZENYATTAは、5番手くらいまで上がってきてはいる。目の前を通過してあとはビジョンで確認するしかない。BLAMEが抜け出して先頭。逃げ切られたか?と思ったが、ここからZENYATTAが猛追。たしかにものすごい追い込みだ。場内大歓声。これならギリギリ届くか?と思ったが、BLAMEもバテていない。最後の最後、伸びきれずにほぼ並んでゴール。しかし、態勢不利ではないか?微妙な空気に包まれる場内。写真判定にはなったが、VTRで見ると明らかに負けている!あまりにもあんまり!

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 ただでさえ、メインレースの後というのは、宴の後という雰囲気になるのだけれど、ZENYATTAの敗戦で何とも形容しがたい空気がただよう夕暮れの場内。ボックス買いだから多少儲かったけど、ちっともうれしくないよね。大敗ならあきらめもつくのだけれど、シンガリからあそこまで追い詰めておきながら・・・というのは、競馬の神様もあまりにもあんまりとしかいいようがないけれど、これはこれでひとつの伝説としてまちがいなく競馬史に語り継がれていくであろう。今日のところは、その場面に立ち会えた幸せをかみしておきたいと思う。

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