◆横浜・東京:はれ:20360歩
4日目。
被災者の方々や現場で救援や原発対応に苦労している人のことを思うと、外野であれこれ言うのは、控えるべきと思っていたのだけれど、小生のブログなんて、まぁ、非公式なもので、当事者に直接抗議しているわけではないし、自分のストレス解消が目的ということもあるので、そろそろ思ったことを率直に書くことにする。気に入らない人は読み飛ばしてください。
昨晩は、早めに就寝して、業務再開に備えようと思ったのだけれど、肝心の計画停電情報がいつまでたっても発表されない。リストがマスコミに配布された気配があるのだけれど、NHKは、3日間をふりかえるドキュメンタリーみたいになってしまって、話にならない。地震発生後、NHKしか見てなかったのだけれど、ついにテレ朝にチャンネルを変えると、古館氏が必死にリストを読み上げている。読めない地名とかも多くて、小生なら全部読めるのに・・・とか思ったけれど、悪い気はしない。まったく評価していない番組だったけれど、初めて応援したくなった。しかしながら、せっかくの苦労もリストがめちゃくちゃで報われず。ホームページはアクセスできず。何のための計画停電なのか?
5時25分起床。あの時間に停電計画公表ということは、おそらく鉄道各社は、徹夜で運行計画を考えたのだろうと思うけれど、予想以上に動いていない。東海道線&横須賀線終了は、神奈川県人にとっては致命的。15両編成で2分30秒間隔で運ぶ東海道線の量は私鉄ではさばけない。
早いもの勝ちということで、横浜駅まで歩いて、京急の特急に。つり革につかまれるくらいの混雑で品川へたどりついて、都営地下鉄も動いて、30分早く起きた分、30分早く会社につけた。幹部3人は、みながむばって出社。頼もしい。
こんなときは、休業すべきという意見も多いけれど、多くの企業は、それなりにライフラインのどこかを担っているわけで、小生だって、まぁ、ライフラインというには、あまりにも隅っこの方だけれど、東北地方を含むお客様の営業を支えているわけで、簡単には休みにはできない。連絡のつかないお客様や連絡はついたけれど、交通事情その他で、すぐには助けられないお客様も多い。ブラインドをあげて、電気も暖房もすべて消して、てんやわんやで対応。青森、秋田、山形は、停電の復旧とともに案外落ち着いていて、厳しいのは、岩手、宮城、福島、茨城くらいまで。
明日からもまだまだ特別態勢が続くので、18時すぎに退社。総務にかけあって、期間限定で、新幹線利用の自由化を交渉。仮に在来線が形のうえでは動いていたとしても、各自の判断で使えるようにということで押し切る。実際、本日も、東京駅から山手線に乗ってみたものの、田町で終了。品川始発の横須賀線をゲットできず。京浜東北線も東海道線も横須賀線も動いてはいる。しかし30分に1本では、どうなるかは火を見るより明らか。
19時27分発ののぞみ259号。自由席はラクラク座れた。新幹線の輸送力は偉大。見慣れている700系のカモノハシが頼もしく感じられる。横浜線は終了しているけれど、市営地下鉄もソコソコがむばっていて、20時には帰宅。近所のコンビニはおにぎりなども少し残っていた。BBCフィルのチケットを払い戻す。
明日の計画停電の状況がさっぱりわからない。初日は仕方ない面もある。しかし、2日目は学習できるだろう。早く発表することがどれだけ大きな意味があるか。被災地の苦労に比べればゴミみたいなものかもしれない。しかし、首都圏3000万の人の経済活動が少しでも前向きに回ることが被災地の復興にプラスになることも大きいはずだ。停電はいい。しかし、混乱を防ぐための計画停電なら、計画を東京電力のホームページと各マスコミのホームページに詳細なリストを夕方までに掲載することくらいなぜできないのか?
原発。現場では想像を絶する苦労と混乱があることはわかる。しかし、国民もだいぶしくみがわかってきた。1号機が爆発したら、3号機だって危ないし、それも爆発したら次は2号機。同じ危機が繰り返されたら、少しずつ対応が慣れてきそうなものなのだが。情報提供も何か新しいことが起きるときだけというのがよくない。そして、だいたい悪いニュースの方が多い。変化があってもなくても、2時間に1回とか定期的に、それぞれの水位や放射線量を発表してくれた方が安心感がある。そして、ゴールはどこなのか?どのくらい冷却すればメドがたつのかがわからない。今の報道は、抗がん剤をとっかえひっかえして、腫瘍は小さくなりました、っていうのと似ている。効かなくなったから、抗がん剤、変えました。で、最後に、もう治療法はありませんなんていうことじゃないことを祈るしかない。程度の差こそあれ、小生だけじゃなくて、30代、40代の会社員はみんな、何らかのリスク管理を経験している。現場で職員が苦労しているのは、わかるけれど、管理者や経営者や政治家との間で、いろいろな齟齬やタイムラグが起きていると思わざるをえない。
テレビ。もう津波の映像はいい。お涙ちょうだい的なドキュメンタリーもいい。地震のしくみの解説も、今はあまりいらない。現時点での死者の数も意味ないだろう。避難所で見られるのかどうかわからないけれど、被災地向けの生活情報や安否情報は、教育テレビでやっているようだ。だとしたら、あと必要なのは、原発の情報、計画停電の情報、募金その他、被災していない人向けの何ができるのかの支援情報などではないのか?
自粛ムード。心配されたほどではないけれど、やはり広がりつつある。電力不足の首都圏は仕方ない。しかし、今こそ、西日本が日本経済を支えるときである。60ヘルツから50ヘルツへの供給は、技術的に可能な当面の最大量は確保している。これ以上、東海以西で節電する意味はない。苦労を分かちあう必要はない。名古屋、大阪、博多、沖縄といった元気のある地域のパワーで日本を明るくすべきだ。大相撲春場所をチャリティーで緊急開催して欲しかった。八百長なんか、もはやどうでもいいのではないか。お相撲さんのあのパワーっていうのは、何かしら頼もしい勇気を感じる。阪神競馬、大いにやってもらいたい。売り上げを被災地にまわせる。大阪人のパワーっていうのも、こういうときは、特に頼もしいのではないか。
宮本笑里さんのCDで心を落ち着けて就寝。
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