◆横浜→大阪→鹿児島→指宿→鹿児島:はれ
4時55分、目覚ましに叩き起こされる。今日は休みじゃないか、ということで、目覚ましをとめそうになったところで、遠征に行くことを思い出した。こういうことはめずらしい。やはり体調が悪すぎるようだ。急いで荷造り。るるぶが重たいので、必要なページだけスキャンしてiPadに取り込んで5時55分のみなとみらい線で出発。
新横浜6時34分発のぞみ3号にて西下。春休みだからなのか、東京から逃げたいからなのかわからないけど、早朝からほぼ満席。横浜チャーハンをいただき、ニッカン。めずらしく2人がけE席なので、右手に富士山を堪能して、うとうとすると名古屋。せっかくの無線LAN対応のN700系を選んだのだけれど、PCもiPadも出すきになれずまたうとうとしているうちにあっという間に新大阪到着。
このままのぞみ号に乗っていれば博多まで行かれるのだけれど、あえていったん下車して、向かうのは20番ホーム。いよいよ待望の九州新幹線直通のさくら号初乗りである。ホームの行先表示の「さくら」「鹿児島中央」の文字を見ると、いよいよ気分が高まってくる。
6号車のグリーン車へ。九州仕様のN700系は、ひかりレールスターの流れを汲んでいて、普通車が2-2配置でかなり快適なので、おなじ2-2配置のグリーン車に乗る必要はほとんどないのだけれど、2週間前の時点ですでに普通車が満席だったのだ。もちろんグリーン車も文句はなく、枕付きの座席のリクライニングを倒せば、風邪気味の体もゆっくり休める。
ホーム売店の「大阪新名物『面白い恋人』」に衝撃を受けて、思わず購入していよいよ出発。博多までは、トンネルばかりのおなじみの区間なので、日経を読んだりコーヒーを飲んだり、昨日のブログを更新したり。みずほ号ではないので、姫路、福山などにもこまめに停車しつつ、案外あっという間に博多へ。グリーン車も満席でお隣もいるけれど、車内は快適でまったく疲れを感じない。
ところで、九州新幹線初乗りといえば、最速のみずほ号を狙うのが定番だろうけれど、今回は、さくら号を選択。はやぶさとちがって、車両が違うわけでもないので、早朝や夕方のみ運転のみずほには、あえてこだわらなかった。それに、アラフォー世代の鉄道ファンとしては、やっぱり、「さくら」と「みずほ」だったら、「さくら」の方が圧倒的に格上という意識があるからねぇ。九州新幹線は、みずほ>さくら>つばめの順に速達になってしまったので、昔の感覚とは正反対なのが残念。まぁ、そうはいっても、ヘンな語感の愛称も増えているなかで、伝統の愛称が最新の路線に帰ってくるのはうれしい。あとは、「富士」と「あさかぜ」あたり。新幹線寝台特急ができれば何の問題もないのだけれど。
博多南線と分かれていよいよ新線区間。車窓の桜も場所によっては、満開に近くなってきている。そして、ここからは、車内放送に韓国語と中国語が追加された。
トンネルを抜けて、新鳥栖を通過すると、もう久留米。あまりにも早い。整備新幹線区間は、260キロ走行ということで、揺れもまったくなく余力を残している感じ。船小屋から先は、長いトンネルもあって、眠くなってしまう。うとうとしている熊本。ほんと早いねぇ。
新八代は徐行しながら通過して、既開業区間へ。このあたりまで来ると、桜も満開。そして、長いトンネルがまた続いて、13時10分鹿児島中央着。新横浜から6時間36分、新大阪から4時間10分。まったく疲れないし、ゆっくり読もうと思った本などを出すこともなくあっという間に到着である。
本来なら、おおいに盛り上がるはずだった九州新幹線開業は、東日本大震災の翌日ということで、地味なスタートになってしまったけれど、新大阪から熊本へ最速2時間59分、鹿児島中央へ3時間45分ということは、熊本空港や鹿児島空港は市内からかなり遠いので、関西-九州間は、航空機と新幹線が互角の戦いになりそう。パイを奪い合うだけでなく、鉄道で結ばれると一体感がでることで、トータルの輸送量が増えることが多いし、競争でサービスが向上するのもよいことだ。元気のない東日本にかわって、今こそ関西+九州で日本を牽引してもらいたいものである。南国らしいぽかぽか陽気、リニューアルされた中央駅コンコースもなかなかのにぎわいである。
6時間半かけてやってきた鹿児島中央駅だけれど、まだ先がある。14時1分発の特急「指宿のたまて箱5号」さらに南下。JR九州お得意の観光特急、海側に向いた座席があったり、車内でイベントがあったり。小生はうとうと。下車するときに、たまて箱のようにプシューとなるはずだったのだけれど、こちらは、やや期待はずれだった。
トヨタレンタカー・パッソ号にて出発。魚見岳に登る。満開との情報だったのだけれど、残念ながら少し早かった感じ。
あいかわらず、喉も痛いし、少し熱っぽいけれど、もちろん砂むし砂楽さんに参戦する。体の芯から温めれば、ひょっとしたら治るのではないか?ということでたっぷり15分ほど蒸されてから温泉でさらに温める。上がったあとの体の温まり方が、やっぱり砂蒸しは違う。とりあえず元気を回復。
帰りは、開聞岳~池田湖のおなじみのコース。流しそうめんを食べている時間はないので、指宿スカイラインを飛ばして市内へ。池田湖の菜の花は終わっていたけれど、ポピーやビオラがきれいに植えられていた。
黒福多さんで特上黒豚ロースをいただけば、あとは、マリンパレスさんへ向かうのみであるが、好事魔多し、なんと駐車場が故障だという。機械式立体駐車場だから故障してしまうと出られない。週末の天文館だから小生以外にもお客さんはいっぱいいるのだけれど、ぴくりとも動かなくなってしまった。頼りになりそうな業者さんがやってきて奮闘しているのだけれど、なかなか動かない。一時はもはやこれまでかと思われたが、待つこと45分、何とか半分手動で動かしながら、1台ずつ出すメドがついて、無事に退場。マリンパレスさんにチェックインして早々に就寝。
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