◆函館→青森→八戸→田野畑→小本→宮古→盛岡→横浜:はれ:10896歩
函館の朝は早い。6時間熟睡してさわやかに4時50分起床。今日は朝からよいお天気。朝風呂後、ヴィクトリアマイルの投票などすませてから、もちろん朝市へ。おなじみの恵比寿屋食堂さんにて活イカ刺しと、ウニイクラホタテカニエビ丼を盛大にいただく。
先週に続き、北の大地からは、陸路の帰京。今日は、横浜まで15時の列車の旅。トップバッターは、7時24分発のスーパー白鳥。iPadで聖子ちゃんなど聞きながら、津軽海峡を眺めていると、青函トンネルへ。うつらうつらしていると、もう青森県。青森で向きを変えて、2時間2分で新青森到着。
青森からは、はやて号。もっともE5系なので、気分ははやぶさ号である。E5系が増えてくると、はやてとはやぶさの違いがほとんどなくなってしまうけれど、函館延長のときにそのあたりわかりやすく整理されるのだろうか。八戸までは、わずか23分。携帯を少し充電して、日記を少し下書きして、りんごジュースを飲むともう到着である。
八戸からは、いよいよリゾートうみねこ号。いわゆるリゾート列車であって、八戸線の終点久慈から、三陸鉄道の田野畑まで直通する。震災から1年、一時は、存続が危ぶまれた三陸鉄道も、なんとか田野畑ー久慈間と宮古ー小本間で運転を再開。いわゆる第3セクター鉄道のさきがけであって、中学の修学旅行で開通直後に乗った小生も思い入れは深い。
リゾートうみねこの3号車は指定席。初日にえきねっとで確保したお席は、海側の1人掛けという良席で、窓と座席の間に微妙に距離があるなと思ったら、座席を45度窓側に回転して斜めに海を眺めるという趣向。伊豆急のリゾート21なんかに近いけれど、なかなかいい感じである。ずっと海が見えるわけではないけれど、蕪島のウミネコも見えたし、のんびりと海岸を行くのは悪くない。
陸中八木のあたりから海岸沿いの絶景で、お客さんもみなカメラを構えるけれど、海に近いということは、津波の被害も大きかったわけで、ちょっと油断すると、がれきの山が現れたりもする。
八戸線の終点の久慈で26分停車。ここからが三陸鉄道北リアス線。事前予約しておいたホタテ弁当を受け取りビア。3両編成の車内は、窓側が軽く埋まる程度で大盛況とはいかないけれど、観光客が多少は乗ってくれているのはうれしい限り。アテンダントさんが乗ってきて、グッズの販売もある。
陸中野田を過ぎたあたり、あまり海が見えないはずの三陸鉄道にしては、ずいぶん海岸がよく見えると思ったら、津波で防潮林がすべて流されたのだという。このあたりは、陸前高田あたりとも変わらない大きな被害で、小生は、ビアとお弁当をいただきながら、お金を落として、こうして日記で復旧の様子を紹介するくらいしかできないけれど、よくぞ1年で復旧にこぎつけたものだと思う。「みなさまのご支援に感謝します」とのアテンダントさんのアナウンスにジーンとくる。
50分はあっという間にすぎて、終点の田野畑。ここから小本までは、被害が大きく2014年4月の復旧をめざしている。駅前から代行バス。列車で来た人たちはみんな乗るのかと思ったら、乗車は3人だけ。30分で小本駅に到着。
ここから宮古までがまた三陸鉄道の旅になるのだけれど、乗り継ぎが1時間待ち。何もない駅前でぼんやりすごしていると、駅前に1台の観光バスが到着。どうやら、クラブツーリズムご一行様が小本から宮古まで三陸鉄道に乗るらしい。1両の36形は、けっこうな混雑になってしまったけれど、ツアーに三陸鉄道を組み込んでくれるとはうれしい限り。
小本から宮古までの区間は、トンネルも多く後半はうたた寝してしまった。宮古では、外へ出る時間はなく15時52分発の山田線で盛岡へ向かう。朝方、倒木でダイヤが乱れたようで心配だったけれど、無事に復旧した模様。地味な路線なので、2時間あまり退屈するかと思ったが、案外そうでもなかった。ヴィクトリアマイル的中、ファイターズ連敗。
18時盛岡着。乗り換えが1時間4分あるのは、もちろん盛楼閣さんで冷麺をいただくため。実は、帰りのはやぶさ号は、グランクラスがとれたため、お食事が出るのだけれど、やっぱり盛岡まで来たら、冷麺をいただかないわけにはいかないだろう。
19時4分発のはやぶさ6号。朝のスーパー白鳥から数えると第7走者になる。はやぶさ号も慣れてきたけれど、10号車のグランクラスは、初参戦。6番A席は、1人がけ。備え付けのスリッパでくつろいでいると、アテンダントさんがおしぼりを持ってきてくれる。フリードリンクということで、まずは白ワイン。シートは、白系の革で、JALのファーストクラスとイメージは似ている。リクライニングは、電動で調節可能。ネットの体験記などでは、アテンダントさんのサービスが酷評されているケースもあったけれど、まぁ、CAさんには及ばないにしても、特に不愉快ということはない。Facebookに写真をアップした途端に反応があって、お食事の写真のリクエストもきたので、お腹いっぱいだけど、一応和食を注文。
グランクラス和軽食【東京編】
サーモンみりん粕漬焼
みょうが甘酢漬
エリンギ茸ソテー
新若布の木の芽味噌和え
三色串だんご
わさびとろろ
パプリカ
煮物 新牛蒡 筍 蓮根
桜海老炊込みご飯 花びら人参
一応お品書きを写すとこうなるけれど、まぁ、そんな大したものじゃなくて、スーパーシートの軽食と同じようなものです。食後にホットコーヒーをたのむと、なぜかガラスのカップで出てきて、ちょっとストレンジ。これもサービスのアップルパイはちょっとうれしいかな。
そうこうしているうちにもう大宮だから実に速いのだけれど、飛行機とちがって、最近の新幹線は、普通車でも十分快適だし、えきねっと割引などで普通のグリーン車が安く乗れるなら使うことはあっても、9000円プラスしてまたグランクラスに乗ろうとは正直あまり思わないよね。とりあえず、小生には、フリードリンクや革のシートや中途半端なお食事よりもAC電源と無線LANの方が重要。まぁ、札幌まで開通して、昼間4、5時間乗るなら、それはそれで楽しいかもしれないけどね。
東京からの第8走者は、東海道線グリーン車、ここでブログをアップして、第9走者のみなとみらい線に乗れば、北の大地からの15時間の汽車旅も無事に大団円となる予定。
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