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2013/3/8:死闘!WBC台湾戦!

◆横浜・東京:はれ:東京の最高気温=23.2度

 WBC。うさんくさい大会であることは分かっているし、日本人メジャーリーガーも出ない、監督もノムさんでもオレ竜でもなくて、なぜかコージヤマモトだ。選手の選考も今いちだ。壮行試合から第1ラウンドの内容もぱっとせず、テレビ中継も途中で見るのをやめてしまった。
 しかしながら、それはそれ、これはこれであって、現実問題として、世界の野球を生で見る機会はそうそうないし、日頃は憎き相手である他球団のスーパースターたちとファイターズの選手がいっしょに味方として戦い、それに声援を送るのはやっぱり楽しい。過去のWBCや五輪予選がそうだったように球場に行って、生で見れば、そこには、ペナントレースとはまた別のワクワク感があるはずだ。
 ということで、福岡行きとか、台湾行きとかいろいろ検討したのだけれど、まぁ、第1Rは突破できるだろうということで、やはり東京ドーム。土日の試合は、金曜日の結果次第で日本戦になるかどうかが読めないので、金曜日の初戦しかない。お休みをいただく。この間までの寒さがうそのような春を通り越して初夏のようなポカポカ陽気。
 今日は2試合で、1枚のチケットで両方見られる。せっかくなので、お昼前に東京ドームへ到着して、まずは、オランダvsキューバ戦。夜の日本戦のチケットで見られるということもあって、まったく無人ということはなく、ぱらぱらとお客さんはいる。4番バレンティンには大きな拍手。オランダには、楽天に来たジョーンズもいてこちらは5番。監督は、ヤクルトやロッテにいたミューレンさんね。ボビーの始球式でプレイボール。

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(初夏の陽気の中、久しぶりに東京ドームへ♪)

◇2013/3/8:◯オランダ 6-2 キューバ(東京)

 韓国に圧勝したのには驚いたオランダ。前記2人以外は、アメリカのマイナー選手中心だけれど、なかなかしっかりした野球をするので驚く。わかりやすい例でいえば、ノーアウト2塁からの送りバントを何度も確実に決めたし、守っては6−4−3の併殺を確実にとる。当たり前と言えば当たり前だけれど、まずは、こうしたことがしっかりできるのが、メジャーリーガーを集めている国々のパワーに対抗する最低条件で、そこはクリアしつつあるわけだ。朝の試合では、イタリアがメキシコに逆転勝ち(9回に元巨人のエドガーがGG佐藤ばりの落球)していたけれど、ヨーロッパ勢が強くなってくれば、裾野も広がって、WBCも盛り上がるし、五輪復帰の可能性も出てくる。
 キューバはあいかわらず身体能力の高さを感じさせるけれど、併殺が多く、チャンスを行かせない。ABREUがいたので、あれ、昨日は、オープン戦に出てたのに?と思ったが、もちろんファイターズのアブレイユとは別人だった。

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(スタンドはまぁこんなものです。)

 先は長いので、5回終わったところで、グッズなど物色して、再入場用のスタンプを押してもらい、いったんドームの外へ。ラクーアで温泉でも入ろうかと思うと、目の前に、野球体育博物館がある。いわゆるホールオブフェイム(野球殿堂)である。東京ドームでは、300試合くらい野球を見ていると思うけれど、まだ一度もここには入場したことがなかった。クーパーズタウンで本物を見て来たこともあるし、せっかくなので入場。規模は小さいけれど、アマ野球も含めて、野球の歴史がしっかりと展示されている。もう一回り大きくしてくれたら、けっこうゆっくり楽しめそうだ。ちょうど過去2回のWBCの優勝トロフィーが展示されている。

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(野球殿堂)

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(3つ目を獲れるか?)

 小腹が空いてきたので、一蘭さんを軽くいただいてから、東京ドーム天然温泉・SpaLaQuaさんに入場。よく考えてみれば今日は平日なのだけれど、平日の14時すぎというのに、けっこうなにぎわいだ。海水のしょっぱい温泉につかり、マッサージで体をほぐして、ビアで前祝いをして、夜戦に備える。日も暮れてきた。バスキンロビンスさんをいただいて、いよいよ東京ドームへ再入場。さすがに場内は満員。なぜかスヌーピーが登場して始球式。いよいよプレイボール!

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(一蘭さん)

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(温泉でリラックスして)

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(いざドームに復帰!)

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(盛り上がったきました)

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(なぜかスヌーピー・・・)

◇2013/3/8:◯日本 4-3 台湾(東京)

 台湾先発は、もちろん王建民。一枚看板だから、80球投げさせて、早めに降板させたい。初回、角中いい当たり、井端ヒット盗塁失敗、内川ヒット盗塁成功、阿部終了。積極的な走塁はいい。点は取れなかったが、なんとかなりそうな気配はある。
 その裏、日本の先発は能見。ダルビッシュ、松坂、岩隈らが抜けたとはいえ、大一番を能見に託す日が来るとは思わなかったが、ここまでの調整過程からみて妥当ではある。ただ、マスコミも相手も明らかに能見と分かっているのはどうなのか?オレ竜ならこういうことはなかっただろう。右投手と思わせておいて能見とかそのくらいの情報統制はあってもよかったのではないか。三振、ファウルフライ、ファーストフライ。完璧な立ち上がりで打たれそうな気配なし。
 こういう完璧なときは、ランナーが出てセットポジションになったときが怖いのだけれど、予感が当たってしまう。2回からボール先行となり、あいかわらず坂本の見苦しい守備があったが、難を逃れて問題の3回。明らかに制球が乱れている。1死1、3塁で3番打者に死球で満塁。どうみても怪しいのだから、ここで交代しかなかったと思うのだけれど、続投して押し出し。攝津が後続を断ってくれたけれど、1点を争う
一発勝負で点をとられてから交代では遅い。それにしても、3回終了で1時間半かかっていて、もう20時半すぎ。今日中に帰れるかしらん?と思ったが、そんな甘いものではなかった。。。
 4回表、坂本の内野安打で3塁をまわりかけた糸井を高代コーチが必死い止めたのは、テレビではファインプレーと報じられたらしいけれど、あれは、イチかバチか突っ込む手はなかったのか?1点勝負。ファイターズが優勝した2006年のプレーオフ、斉藤和巳が崩れ落ちたあのシーン。内野安打でどさくさにまぎれてひちょりが突っ込んだ1点を思い出す。

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(手すりがじゃまなのよね)

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(台湾応援団も盛大!)

 5回、好リリーフを見せていた攝津が3イニング目につかまり痛い追加点。6回、イトイセンシュの大きな当たりはヨー選手に捕られてしまう。結局、王建民から1点も奪えずとうとう6回まで投げさせてしまった。
 6回裏は、マーくん。気合いのピッチング。しかし、2点のビハインドは大きい、7回から台湾は必死の継投。その裏もマーくんが好投。スタンドはウェーブが始まるが、負けてるのに何やってんのという感じ。
 8回表。井端ヒット。結局、頼りになるのは、稲葉と井端のベテラン。内川もヒット。ここで、左の阿部、糸井というところなのに左腕から右腕へ交代。打てそうな雰囲気。阿部タイムリー1点差!ノーアウト1、2塁。ここで糸井選手。字面だけ見れば誰もがバントと言うかもしれないけれど、球場の雰囲気は完全に押せ押せ、たたみかけるようにイトイセンシュの長打で逆転まで行くシーンが十分想像できたのに、判で押したようなバントのサイン。結果論ではなく寂しい采配だった。それでも、坂本タイムリーでなんとか同点にはなったが、翔さんのところ、1ストライク2ボールだかで、抑えの切り札らしき人を投入。とにかく必死さの伝わる継投。翔さん無念。それでもドームはまたウェーブ。甘い。こういう試合は先攻は、勝ち越さないとダメ。
 
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(追いついた!)

 8回裏もマーくん続投。気持ちはわかる。しかし、結局、これも「打たれるまで代えない」のパターン。同点、勝ち越しの8〜9回というのは、ある程度予定の継投があったはずではないのか?突如崩れて痛恨の勝ち越し点を与えて、結局後手の交代。山口、沢村で奇跡的に抑えたけれど、こういう必死の継投も同点でやらないと意味がない。
 そして9回。そろそろ打っても?と思われた長野が終了して、2死1塁。万事休すと思われたところで、鳥谷が盗塁。正直、もうやけくそという感じだけれどこれがセーフ。見た目には非常にきわどいタイミングでアウトと言われても文句言えないくらいだった。そして、井端が!!!
 鳥肌のたつような興奮で、生観戦冥利につきるけれど、こういう展開になったからこそ、勝たなくてはいけない。これで負けては、すべてがパァになってしまう。
 9回裏。牧田。そうやく先手の継投になった。一発勝負の国際試合といえば、アンダースロー。2006年も渡辺俊介が活躍したけれど、小生も牧田には期待している。ところが、先頭打者にヒット。ここで、陽選手のバントが小フライになったところで、牧田がダイビングキャッチ!負傷も心配されたが、復活。このへんで23時近くなっていて、もう死闘という言葉がふさわしい壮絶な展開。ただ、正直なところ、これが韓国戦だと、球場内が戦争みたいな雰囲気になってしまうのだけれど、台湾戦ということで、そういうことはない。フェアな雰囲気で観戦に集中できるのはうれしい。帰りの電車の時間も心配になってきたけれど、この展開ではそうも言ってられない。家族連れも多いけれど、ほとんど誰も帰らない。
 10回表、相川ヒット。今度こそバントではなくてイトイセンシュに打たせて欲しいと思ったら、ようやく気持ちが通じた。四球。ギンジロウがいるんだから、ここは代走松田だろう!と思ったら、その通り。最後の最後になって、ようやくコージ・ヤマモトと分かりあえてきた。坂本のバントもうまかった。こうなれば、もう大丈夫だろう。後は翔さんが美味しいところを持って行くだけだ!外野フライ!勝ち越し!!!ウェーブはこういうときにやるもんだ!

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(勝ち越した!)

 10回裏。杉内。牧田もよかったけれど、やはり先手先手の継投なら納得感がある。それにしても、ここでまだ杉内が残っているというのは、やはり日本の層の厚さであり底力だろう。女性問題だかなんだか知らないけれど、そんなことは家族以外には関係ないのであって、罰金なんて払う必要もない。ここで抑えてくれればいいんだ。しかし、ここでも2人ランナーを出す台湾は、すばらしいとしかいいようがない。最後の最後になって、終電のために無念の退場をする人がぽつぽつ見られるようになったところで、最後は、6−4−3の併殺!勝った!!!
 余韻に浸りたいところだけれど、本当に帰れるかどうかギリギリなので、急いで退場。もう東海道線の終電は無理。中央緩行線の総武線直通も終わって東京行きになっている。神田で京浜東北線の磯子行き最終に間に合って、1時すぎに横浜駅。もうみなとみらい線はないので、歩いて帰宅。明日は休日出勤なのだけれど、興奮冷めやらずビアで祝杯。
 これまでの国際試合の死闘といえば、台湾で行われた北京五輪のアジア予選での韓国戦が思い出されるけれど、あの時もホテルについても興奮してビアで祝杯して、2時くらいまで眠れなかった。今日もそれに勝るとも劣らない死闘。生で見られて幸せだったし、そう言えるのも勝ったから。すばらしい!

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(勝った。。。)

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