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2013/4/27:スーパーこまち号で行く平泉とわんこそばと北の大地

◆横浜→平泉→盛岡→函館:くもり時々あめ:17860歩:盛岡の最高気温=12.5度

 4時50分起床。GW開幕。今年は、前半が札幌ドームのファイターズ戦ということで、スーパーこまちで角館~弘前の桜を見てから北の大地へということで、ずいぶん前から準備していたのだけれど、東京ではあれほど早く咲いた桜が角館も弘前もまったく咲く気配を見せず、桜前線は宮城~岩手の県境あたりで急ブレーキ。今週も寒い日が続き、もはやどうにもならず、直前に北上展勝地に目標を変更するもこちらもようやく開花した程度。今日の天気も東京は初夏の陽気なのに東北は上空に寒気が流れ込んで不安定とあまりにもあんまりな状況だが、丸の内北口でkecoさんと合流して、とにかくE6系の真っ赤なラインが美しいスーパーこまち号で出発する。

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(スーパーこまち号!)

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(はやぶさ号併結で出発)

 本来なら角館までじっくり堪能するはずだったスーパーこまちを仙台で乗り捨てて、後続のはやて号に乗り換えようとすると、仙台駅のホームに見慣れない車両が止まっている。白地に赤のラインで、車体にはEast i の表記で、TGVに似た感じのデザイン。どうやら試験車両か何かのようだ。鉄分過多気味のkecoさんもじっくり観察している。

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(仙台駅にレアもの発見)

 East i を見送って、はやて号で一ノ関下車。タクシーで中尊寺へ向かう。途中の4号線沿いの桜並木はほぼ満開だけれど、空がどんより曇って今にも降り出しそう。
 中尊寺金色堂は、たぶん中学の修学旅行以来で、平安時代の歴史にも疎いけれど、さすがにこの世界遺産は、見応えがある。少し日が射してきて、大きな気に囲まれていて、雰囲気もいい。芭蕉の句など検討しながら参道をのんびり降りてしばらくして、本堂にお参りしていなかったことに気づくが断念。さらに、薬師堂でかわいらしいお守りを購入してさらに参道を降りてから薬師堂にもお参りしていなかったことに気づくが断念。雨も降り出してきたので、毛越寺への近道を急ぐ。

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(金色堂。世界遺産です。)

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(4号線桜並木がほぼ満開)

 毛越寺も名前は知っているけれど、詳しいことはよくわからないのだけれど、全体はかなり大きな遺跡だったようで、庭園が復元されているが、雨も強くなってきたので、お参りだけ済ませて撤収。もっとも平泉駅に着く頃には雨はあがった。このあたり、世界遺産になったからなのか、全体に建物や広告の色が統一されていて、セブンイレブンの看板も茶色だったりする。

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(毛越寺のお庭)

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(毛越寺)

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(街並に配慮してます)

 11時28分発の快速ジパング平泉1号で北へ向かう。485系改造のいわゆるリゾート列車だけれど、しらかみとかうみねこほどは知られておらず、どんな列車かと思っていたら、ジパングというだけあって、黒地に金で、車内も派手な装飾で観光案内が流れていたりするが、お客さんがほとんど乗っていない。両端の指定席車両は、進行方向横向きに座席が配置されていて、車窓はよく見えるけれど、あいにく東北線の車窓は、特におもしろいこともなく、水沢、北上、花巻と市街地を粛々と走る。

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(ジパング号)

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(快適ですが車窓は平凡)

 天気もぱっとしないので、ジパング号も乗ってしまえば楽チンではあるので、北上展勝地をパスして、そのまま終点の盛岡へ。盛岡といえば、盛楼閣で冷麺でもいただくところであるが、諸般の事情によりタクシーで東屋さんに向かい、わんこそばをいただくことになってしまった。kecoさんは初体験である。
 連休初日ということもあって、店内はなかなかにぎわっている。お椀を重ねるコースとマッチ棒で自分で数えるコースがあって、それだけのことで500円違う(実際はやくみも少しだけ違うようだが)とのこと。おそらく猛者はマッチ棒などで数える時間もないくらい徹底的に食べるからだと思うけれど、我らはやる気もないのでマッチ棒で十分。もっとも、kecoさんは、2、3杯目ですでにマッチ棒を出すのを忘れて混乱していたが。

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(マッチ棒で数えます)

 おそらく遠方からの観光客が多く、みな気合いが入っており、お隣の女性2人組なども60~80杯ずつくらいは食べていたと思うが、いかんせん我らはやる気がないので、全然進まず、給仕のおばさんもあきれている。いかんせんこの後も汽車旅が続くからお腹が終了しても困るし、夜もフランス料理を予約しているので、適当なところで切り上げておきたい。結局、腹9分目くらいの34杯で早々と終了。最後は、きれいに平らげてすかさず蓋をしないといけない。kecoさんは、もたもたしているうちにおばさんに追加されてしまいなかなか終了できなかったが、こちらは25杯で終了。

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(早々に終了)

 周囲のお客さんが盛大にお椀を重ねている中、マッチ棒を片づけて早々に退場して、近くの裁判所前で石割桜を見学。石の割れ目に種が飛んだのが始まりとのことだが5mくらいある巨大な岩の裂け目から大きなエドヒガン?だかの桜の木が伸びている。こちらはほぼ満開で観光客もけっこう多い。

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(石割桜)

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(満開です)

 雨はあがっているけれど、何やら冷え込んできたので、撤収して、14時すぎに盛岡駅へ。当初予定していたはやて号は15時26分なので、だいぶ時間がある。お腹いっぱいだけどお茶でもするしかないかと思いつつも、念のためみどりの窓口へ行ってみると、14時20分のはやぶさ号がある。ただしもう14時10分だ。2人分変更したりキャンセルしたりできるだろうか?
「これ1本前に変更したいんだけど、はやぶさに乗って、函館までの接続あるかしら?」
「ありますね。14時20分のはやぶさで、一本前の白鳥に連絡します。」
「じゃあ、変更お願いしたいのですが。(指定券4枚差し出す)」
「えーと、白鳥は一度変更してますので、キャンセルして買い直しで手数料がかかりますがよろしいですか?」
「買い直しでお願いします。その代わり、乗継割引適用してください。」
「わかりました。」
 1分くらいでマニアックな会話。しかし、あと7分くらいしかない。
「時間ないけど、大丈夫かな?」
「時間との戦いになります。購入したときのカードをお借りします。」
「はい!」
 みどりの窓口氏にも、やる気のないおっさんとか、きびきびしたお姉さんとか、国鉄時代を思わせるベテランで詳しい職人風とかいろいろいるけれど、このお兄さんは、ルールも詳しく、気合いも十分でマルス(指定券を扱うコンピュータ)の入力が早い。目にもとまらぬ早さで入力を続けて、3分くらいですべて処理してくれた。発車3分くらい前にホームへあがると、ちょうどはやぶさとこまちが分かれるところだったけど、十分間に合った。
 新青森までは50分あまりで、あっという間に到着。いよいよ最終ランナーのスーパー白鳥に乗り換えて北の大地へ向かう。2両増結の8両編成。青函トンネル内でうたた寝して、北の大地へ抜けると木古内。kecoさんは、駅名が気に入ったようで、キコナイ、キコナイとつぶやいている。2、3年後には、ここに新幹線の駅ができるが、来年には、分岐している江差線が廃止になることも決まったようだ。

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(1ヶ月ぶりのスーパー白鳥)

 海岸沿いを走っていくと、「咸臨丸」終焉の地とかいう看板がある。咸臨丸といえば、福沢諭吉や勝海舟で有名なあの咸臨丸と思われるが、いったいなんでこんなところに?五稜郭の戦いにでも参戦して明治政府に敗れたのか?と思うと当たらずと、実際その通りだったようで、ウィキペディアさんによれば、戊辰政府で明治政府に敗北し、その後、函館から小樽へ向かう航海の途中、木古内沖で沈没したと書いてある。
 ファイターズ勝利を確認して、函館駅到着。だいぶくたびれてきた「東京都区内→札幌市内」の乗車券を自動改札に入れると、五稜郭ー函館間が飛び出し乗車になるので、自動改札が閉まってしまい、さらに紙づまりを起こしてピーピーなって大行列。先日もiPadを忘れて駅長さんに迷惑をかけたばかりなので申し訳ないところだが、今日は駅長さんは不在のようであった。
 予定より早めに到着したので、ルートインさんにチェックインして、一風呂浴びてから、市電で十字街へ向かい、五島軒さん本店へ。競馬場でカレーをいただいたイメージが強いが、たしかだいぶ前に一度は参戦しているはずである。入口でいかにも番頭さんという感じの黒服さんがうやうやしく迎えてくれるのがうれしい。予約しておいたので、窓際の上席に通されたが、フレンチの老舗といっても、気軽に食べられる洋食屋という感じも残していて、普通に単品で食べている人も多い。
 創業明治12年、創業者は、米相場で失敗した初代で、そのときの料理長は戊辰戦争の残党狩りをのがれてハリストス正教会でロシア料理を修業、さらに中興の祖である二代目は、帝国ホテルで修業したとのことで、このあたりの話は小説になって、さらに森繁主演で帝劇でも演じられたとのことで、いろいろと蘊蓄が書いてあるのも楽しい。建物の方も国指定の文化財で、評論家亀井勝一郎の弟の勝次郎の設計とのことだが、勝一郎って誰だっけ問題など検討しながら、ボリュームの多いセミコースをいただく。本来なら倉庫街でも散策して帰るところだが、いかんせん寒いので、市電で駅前へ戻り、再度入浴して、サタデースポーツでファイターズ勝利を再確認して早々に就寝。

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(伝統の五島軒さんを堪能)

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コメント

私もGW前半は宮城・岩手の旅「キットカット号であまちゃんに会いに行こう」だったので、一部ニヤミスでした。
おっしゃるとおり、桜前線はGW前半の寒さで急ブレーキだったようで、大槌町内で満開前と散ったあとに分かれておりました。
私は大槌で釣りを予定しておりましたが、イカ釣り漁船ストの影響か、強風が影響か定かでありませんが、出漁できませんでした。
今日帰宅したら、あちらで買ってきたサクラマスでムニエルでもしようかな~と思ってます。

東北遠征でしたか。本来なら桜が見頃でいい季節のはずが、今年はあんまりでしたね。東京近郊はずっと晴れてお出かけ日和で、こちらが正解だったかもしれません。

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