2013/5/26:お伊勢参り
◆大阪→伊勢→横浜:はれ時々くもり:18442歩
7時起床。8時半ロビー集合。本日は、藤浪vs大谷対決で再び甲子園へ!と思われる方も多いと思うが、我らは、御堂筋線でなんばへ。9時20分の伊勢志摩ライナーでお伊勢参り。
前年秋に日程が発表されてから、いろいろと検討して遠征日程が組まれるわけだけれど、遅くとも1ヶ月前には、だいたいの予定を決めてしまうので、急に大谷くんと言われても合わせられない。今回は、土曜の甲子園参戦のみが決まっており、GWの帰りに、日曜はどうするかね?となって、鉄分上昇中のkecoさんより、「しまかぜに乗って伊勢神宮」というプランが提示されたという次第。
近鉄の新型特急「しまかぜ」は、かなりの人気ですでにその時点で全便売り切れ。なんとか帰りの便のキャンセルをゲットしたので、行きは、伊勢志摩ライナーツイン席での出発。もっとも、この列車もなかなか立派な車両で、ツイン席というのは、向かい合わせのヨーロッパスタイル。これはこれで悪くない。
列車が目的で、伊勢神宮参戦となったけれど、小生、30年ぶりくらいだし、そのあたりの作法はあまり詳しくない。kecoさんにいたっては、むしろそのあたりとは縁が遠い方である。仕方がないので、TokaiWalkerさん特別編集の「伊勢神宮女子旅」でにわか勉強して伊勢市駅へ。まずは、外宮からというのがお作法のようなので、駅前の参道を歩いて、外宮へ。ちなみに「げくう」です。
外宮というのは、豊受大御神様が祀られているといっても、なんのことやらよくわからないのだけれど、あたりの木の太さからして、何やら別格というかパワースポットっぽい雰囲気は十分感じられる。そして、今年は20年に1度の式年遷宮(そのくらいは小生だって知っている)ということで、秋から使う新しい宮が隣にすでにあらかたできあがっている。20年毎に作り変えるから、ある意味新しい建築なので、国宝とかになっていないようだけれど、そんなものは必要ないという格を感じさせるのもたしかで、世界遺産なんかにも関心がなさそうだ。
正宮の他に、風宮、土宮、多賀宮などいくつかあって、風宮が女子でにぎわっていたので、「あれは、縁結び系に違いない」とkecoさんが断言するが、全然ちがったようである。お伊勢参りというと、年輩の方が多いイメージだったけれど、案外そうではなくて、老若男女かなりのにぎわいで、我も我もとやってくる。特に若い女子もけっこういて、礼儀ただしくルールを守ってゆっくり参拝している。kecoさん曰く、「彼女達は、バブルでやりたい放題やった我々とちがって、不遇な時代が長く、今からいい仕事をみつけたり、いいダンナさんをみつけたり、アベノミクスが成功して豊かになりたいとか、いろいろ真剣なんだ。」とのことで、かならずしも日本が右傾化しているというわけではないらしい。
外宮から内宮へのバスは、大行列なので、軟弱なバブル世代の我らは、タクシーで移動。本丸ともいうべき内宮は、天照大御神を祀っているとのことで、日本人の総氏神とのこと。神話も勉強不足で今ひとつピンとこないところもあるが、ルールの乗っ取って宇治橋で一礼して参道へ。橋の上で、読売の「CHONO 7」を着たガイジンさんとすれ違う。GのTシャツを着てお伊勢参りとは、日本人よりも日本人的なガイジンさんかもしれぬ。
(宇治橋から入場)
ところが、五十鈴川で身を清めて、いよいよ正宮というところで、今度は、ファイターズキャップをかぶったガイジンさんが現れた。なんでファイターズなのかよくわからないけれど、こちらもあっぱれである。
こちらも隣には、秋から使う新しい宮ができている。遷宮は、広い敷地の中で、あちこち移るのかと思っていたが、どうやら隣同士で行ったり来たりするらしいということにようやく気づく。
参拝が終わると、おはらい町からおかげ横丁ということで、おみやげさん、うどん屋さん、きゅうりスティック、赤福本店、その他諸々盛大である。すでに1時すぎで、伊勢うどんでもいただくのが定番であろうかと思うが、なぜかスムージーをいただきバスで宇治山田駅へ戻る。
ガイドブックではおしゃれなお店が多いに見えたのだけれど、実はそれらは伊勢市側で、歴史を感じさせる重厚な宇治山田駅も、駅前は寂れていて、元気がない。仕方がないので、駅ナカで海老フライなどいただくと、寂しい駅前商店街に、「沢村栄治生誕の地」との看板が。
昭和といっても昭和30年代くらいで時間が止まっているしまったようなテレサテンが流れる駅前商店街を抜けると、なんと沢村栄治生誕の地ということで、碑が建っている。平成23年建立ということで、最近できたようで、だったらもう少しなんとかして町おこしにとも思うのだけれど、ゴーストタウンに見えた商店街もよく見ると、日曜休みということで、飲食店だけオープンして、自分たちで酒盛りして盛り上がっているので、これはこれでいいのかもしれぬ。
いいのかもしれないけれど、よそ者としてはつきあいきれないし、しまかぜまでまだ1時間以上あるので、もう一度外宮まで歩いて、赤福氷をいただく。待合室に、「じんむてんのう」とかいう絵本が置いてあって、天照大御神の孫のニニギノミコトから4代目くらいらしいとか、そこへ八咫烏が出てきたりとか、なんとなく分かった気になったところで、お伊勢参りも終了。
伊勢市駅からは、いよいよ「しまかぜ」。カフェなどもなかなかいい感じだけれど、何より1−2配列のシートがすばらしい。革張りで、AC電源はもちろん、読書灯、電動リクライニングとレッグレストというスペック以上に、とにかく楽チンである。長年いろんな豪華車両に乗ってきたけれど、これほど快適なシートは初めてである。ということで、2人とも早々に就寝してしまったので、車内を散策したりできなかったのだけれど、それだけすばらしいということであって、近鉄は標準軌なのだし、このまま東海道新幹線に乗り入れてくれたら!と切に思ったくらい。
あっという間に名古屋へ着くと、カメラを構える人の数がすごい。難波〜伊勢市〜名古屋とかなりの長距離でも乗車券は、suicaが使えるのも便利で、JR連絡改札もsuicaで通過してそのままエクスプレス予約でのぞみ号に乗ってしまうのだから完璧なチケットレス。夏の遠征計画を確認して、豊島園問題など検討しながら帰宅の途へ。
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