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2014/3/30:ヤング打線爆発で快勝♪

◆札幌→横浜:くもり時々あめ

 7時起床。朝風呂。ニッカンも道スポもパスして朝食ヴァイキング。オレンジジュース3杯。部屋に戻ってブログを更新して二度寝。
 11時チェックアウト。試合開始の13時まで時間をつぶそうとすると、リフレクソロジーとかで無駄使いしがちなので、札駅からドームへ直行。福住でお弁当を調達して早めに入場。
 昨日のペアシートに続いて、今日はテーブルパノラマシート。一列つぶして、そこに折りたたみのテーブルを並べることで、前が見やすく、荷物も置けるという趣向。ペアシートにしてもテーブルシートにしてもトータルでみると1人で2席分使っているわけで、その割には料金は500円増しくらいだからリーズナブルであるが、要するに、一頃のように週末毎に満員近くは入らなくなったために付加価値で儲けようというわけで、実際、開幕戦が3万1千、土曜の昨日が2万9千で今日が2万6千。北の大地の3月は寒く例年出足が遅い傾向はあるけれど、ちょっと寂しい数字。リフレクソロジーを済ませてきたkecoさんと合流してプレイボール。

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(テーブルパノラマシート)

◇2014/3/30:○Fs 8-4 B(札幌)

 ファイターズは武田勝。初回三者三振というすばらしい立ち上がりを見せると、その裏、オリ井川から陽選手が先頭打者ホームラン。昨日が完封負けだけにこれは勢いをつける効果があった。続く西川くんは、豪快な3塁打。オープン戦でも3塁打を量産していて、今季の見せ所のひとつになりそう。大谷くんの浅い外野フライであっさり生還して2点。2死後にミランダ2塁打、小谷野四球となったところでなんと井川交代。一昨日サヨナラヒットを打たれた東明くん登場。井川は、明らかに不満そうに退場。たしかに一応実績あるベテランに先発を託したんだから、19球2失点で代えるのはいかがなものか。
 2回も勝さんが三者凡退に抑えると、その裏、また打順が上位にまわって、今度は、陽選手2ベース、西川くんホームラン!盛大!さらに3回にもミランダ2ベースから犠飛で追加点で5-0。ここまでヒット7本が全部長打で見ていて楽しい。
 どうやら今日は余裕ちゃんということで、安心してビアをいただいていると、ペーニャに打たれ、坂口にも打たれ、にわかに怪しくなってきた。5回には、試合中も営業するようになった展望台をひやかしてみる。長いエスカレーターを登っていくと、ドーム全体がいつもと違う角度から一望できるし、反対側からは市内、大倉山方向も見えるけれど、肝心の勝さんがいよいよ怪しくなってきてまたピンチ。勝利投手の権利目前で交代。クロッタがペーニャ、谷を抑えてやれやれ。

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(展望台をひやかしている間に)

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(勝さんKOとは。。。)

 席に戻って、態勢を立て直すと、大谷くんヒットからミランダが今日3本目の2ベースで貴重な追加点。アブレイユが抹消する中、頼もしい新助っ人だが、ここで代走とはちょっと早すぎないか?
 7回から宮西。しかし、今日も怪しくて増井を早めに投入でなんとかピンチをしのぐ。その裏は、西川くんが今日3本目、大谷くんも今日3本目。大谷くんの今日のヒットは、一昨日の豪快な打球から一転して、イチローを思わせるような低めを器用に打った当たりが2本。まったくもって恐ろしい19歳だ。ヤング2人が活躍すれば、あとは翔さんの出番。ノーアウト1、2塁から左中間を真っ二つに割って若い2人を迎え入れ、ダメ押しの2点。すばらしい展開。8回裏、西川くんには、サイクルヒットのチャンスがあったのだけれど、これは無念。
 9回表は、風船が爆竹のように盛大に割れる中(ほんと、なんとかして欲しい)、久が今日はきっちり締めて快勝!
 札駅に戻って、快速エアポートUシートで今後の遠征日程と、ユーミンライブで立ったからといって殴られるとはあまりにもあんまりだ問題を検討しつつ、A社で帰るkecoさんと別れて、一足先にスカイマークで帰京。ビアと十勝和牛弁当。上位打線が打ちまくってオリ相手とはいえきっちり勝ち越し。今シーズン最初の遠征を気持ちよく終えることができた。期待の若手や新助っ人の活躍で幕開けした今シーズン。楽しい半年間になるかな?

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(久もきっちり締めて)

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(ハムリンズデー快勝♪)

2014/3/29:ディクソンに完敗

◆札幌:はれ:札幌の最高気温=10.9度

 2時半就寝で8時15分起床。朝風呂、朝食ヴァイキング、ニッカンと道スポ。サヨナラ勝ちの翌朝の朝食は充実している。オレンジジュース3杯。部屋に戻ってコーヒー、FFFFF。

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(充実の朝食)

 14時開始のデーゲームまで何もすることがないし、疲れも残っているので、「起こさないでください」をドアに貼って、ブログの更新だけして部屋でぐだぐだしているとあっという間にお昼になってしまい、12時45分出発。雪もだいぶ溶けて、今日は、春の陽射しで暖かい。足取りも軽く福住から札幌ドームへ。

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(北の大地もようやくやきう日和)

◇2014/3/29:●Fs 0-5 B(札幌)

 1日遅れでkecoさんも合流して、本日は、今年からの企画席であるペアシートC指定での観戦。2人並んで座るとその両隣は2席空席にしてくれて、それを列毎に互い違いに組み合わせるので前や後ろも空いている。荷物も置けるし通路への出入りも楽ちんであって、その割にはお値段がそんなに高くない。ただ、今年から内野に儲けられた応援コーナーに近いので、闘将会やファイターズガールのマイクでの応援がちょっとうるさい。お席の方はいいのだけれど、昨年の風船に続き、内野でのトランペットとか、どんどん怪しい方向に向かっている。

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(内野に応援コーナーが(*_`))

 昨日に続いてヒルマン氏が登場。さらにレジェンド葛西の始球式でプレイボール。
 ファイターズ先発は、再起にかける佑ちゃん。前半は粘っていたが、4回以降じわじわと失点。一方、打線は、オリのディクソンに手も足も出ない。昨年もこの人にずいぶんやられた気がするのだが、テンポよくストライク先行ですぐに追い込まれてしまう。チャンスらしいチャンスもなくあっさり終了。せっかく開幕戦をサヨナラ勝ちで激勝したのにまことに遺憾。
 祝勝会の予定を変更して、福住のヨーカドーで買い出しして、ないるさん家で、フィギュア鑑賞会。あいかわらずないるさんの部屋は、小物がきれいにディスプレイされていてすばらしいのだけれど、自作のペンギンの陶芸作品が加わって、これが、野球やらジャンプやらカーリングやら実にキュートですばらしい。
 日本酒スパークリングで乾杯して、かにさんやお刺身をつまみながら、小樽ワインをいただき、真央ちゃんの優勝を確認して22時すぎに解散。

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(ヒルマン氏)

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(レジェンド来る)

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(1塁牽制!)

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(ないるさん作のキュートなペンギンたち)


2014/3/28:バニラエアで行く北の大地、81年目のプロ野球開幕戦。ファイターズ熱闘5時間サヨナラ勝ち!

◆横浜→成田→千歳→札幌:くもりのちあめ

 いよいよ今年のプロ野球開幕。ワクワク・ドキドキ・ハラハラ・ソワソワの半年間が始まる。今年は、プロ野球80周年。そして、ファイターズは北の大地移転10周年。どんな戦いが待っているだろうか?と思っていたら、初日からすごいことになった。
 開幕戦ナイターということで、早々にお休みを確保して、バニラエアのわくわくバニラをゲット。成田→札幌(千歳)が、なんと5500円。これに座席指定とカード決済手数料を加えても6000円。N’EXなどに乗っては節約にならないので、横須賀線〜総武快速エアポート成田のグリーン車で。成田までが2時間、成田から千歳までも2時間。
 LCC利用は3回目で、過去の成績は1勝1敗。バニラ・エアの前身であるエア・アジア・ジャパンの時は無事にたどりついたが、JetStarさんの時は、雪で着陸できず成田に引き返し払い戻しもなしという苦い経験がある。何やらPM2.5とかが津軽海峡を越えてしまったようで、新千歳空港上空は視界不良、滑走路1本による運用。いつもと違うコースからの進入で到着も遅れたが、なんとか1週間ぶりの北の大地に帰ってきた。

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(成田空港から)

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(バニラエアさんで北へ!)

 快速エアポートで札駅へ着くと、もうチェックインしている余裕はないようなので、そのままファイターズリュックで地下歩行空間を通り、味の時計台さんで腹ごしらえ。ビア、キムチ、餃子、ラーメンとたっぷりいただいておいたのは正解だった。混み合う東豊線で久しぶりの福住。ファンフェス以来の札幌ドームへ。

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(いよいよ開幕)

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(まずは腹ごしらえ)

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(わくわく)

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(白村くんにも早く札幌で会いたいね)

 17時半から開幕セレモニー。10年前に7歳で、ファイターズがやってきた!と作文を書いた女の子が、女子高生となって10年ぶりに登場して今またファイターズにエールを送るという趣向で、なかなかジーンとくるものがある。そして、歓喜の時を共にしたヒルマン監督も参戦。今ではえらくなった岩本さんが通訳するというのもすばらしい。芸能人や駐日大使を呼ぶよりもずっと暖かいすばらしいセレモニーでいよいよプレイボール!

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(ヒルマン氏来る!)

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(開幕セレモニー)

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(佐藤光波さん10年ぶりの登場)

◇2014/3/28:○Fs 6x-5 B(札幌)

 開幕投手は光夫。もちろん異議はない。やってもらわないと困る。しかし、冷静に予想をしろと言われれば、先頭打者四球から崩れる予感はぷんぷんしていた。案の定、悪い光夫。特に谷の四球が余計。満塁でストライクを投げれば、ペーニャだって打つというもの。2回にも追加点。それもよく3点ですんでいるという感じの内容。
 B金子もそんなによくはない。1点を返して、5回には、大谷くんが豪快な2ベース。評論家諸氏は、150キロ投げられる素材だから投手専念でと気安く言うけれど、この打球も高卒2年目のものではないし、何よりお客さんをワクワクさせる打球であり、お金を払ってみる価値のあるバッティングである。そして、翔さんタイムリーで1点差。
 追い上げた後の6回表のピンチでは、ルーキー金平くんを思いきって投入し、平野恵を抑えた。変則フォームでストライクの入らないタイプかと思っていたけれど、案外そうでもない。ストライクがとれれば左打者は、相当打ち辛いだろうから楽しみだ。そして、7回から登板のクロッタも大野くんの盗塁阻止にも助けられ、なかなかすばらしい投球。俄然追い上げムード。
 そして、7回裏、大谷くんが再び豪快な2ベースで金子をKO!すばらしい!さらに8回、佐藤達を攻めて、今日2回目の稲葉ジャンプのところで、パスボールで代走杉谷が突っ込んで勝ち越し!!!
 長い試合も、あとは久で締めるだけ、と思ったら、ぜんぜんそんな甘いものではなくて、2死無走者から、平野ヒット、糸井2ベースであっさり同点。ふくらんだ風船がしぼむ。追いつかれるけれど逆転はされない久、なんとかふんばって、9回裏サヨナラに期待するも、1番からの好打順も平野佳に手も足もでない。開幕から延長戦。すでに試合開始から3時間40分くらいたっていて、22時になろうとしている。
 そして10回表、宮西。安心して見ていたら、ペーニャにまさかの失投。投げた瞬間、エッ?って思ったら、打球はあっという間にレフト上段へ吸い込まれ、場内が静まり返ってしまう。あまりにもあんまり。
 10回裏、平野続投。同点で投入した以上やむを得ないのかもしれないが、開幕からイニングまたぎとはご苦労さんである。フォークの落ちが甘くならないか?と期待したら、代打佐藤賢が豪快な2ベース、そして小谷野も続いてセンターオーバー!同点!!!
 11回は増井が完璧。オリは誰かいるのか?と思うと、なんと馬原。それにしても、今日のオリのメムバーをあらためてみると、出戻り(平野、谷)、トレード(鉄平、高橋信二、糸井、山本、原)、FA(山崎)、移籍ガイジン(ヘルマン、ペーニャ)、人的補償(馬原)などなどで、生え抜きの育成がまったく機能していない。
 その11回裏、大引ヒットで近藤くん。大野が活躍していただけに負けられないところだが、いかにもバントが下手そう。思いきって打たせてもおもしろいのでは?と思ったが、バント2回失敗して内野ゴロ。
 12回は大塚か?と思ったが、増井続投でピシャリ。これで負けはなくなった。そして、12回裏、先頭の西川くんが左の海田相手に必死にファウルで粘って、10球目くらいにセンター前ヒット!これはいけそう!大谷くんレフトフライ。投手交代、ルーキーの東明。牽制ミスで西川くんが二進したので、翔さんは歩かされて、途中出場の岡くん。オープン戦では毎試合何かしら見せ場を作ってくれている。そして、ライト前にプロ初ヒット!
 1死満塁で小谷野。23時をすぎて鳴りもの禁止になったのかよくわからないが、北の国からを盛大に歌う。打て!打て!小谷野!いけいけ!それ行け!かっ飛ばせー小谷野!そして、打球は三遊間!勝利!!!
 開幕戦からまさかの5時間ゲーム。エースが打たれ、若き3、4番で追いつき、クローザーが打たれ、ルーキーが奮闘し、ベテランが決めた。「ワクワク・ドキドキ・ハラハラ・ソワソワの半年間」と書いたけれど今日1日にすべてが凝縮されていたようだ。今年これからもまたこういう熱い戦いを何度も見たいものである。
 外は雨。傘はない。びしょ濡れで福住。地下鉄は最終の一本前になんとか乗る。ぎゅう詰め。残った全員が終電に乗れたとは思えないけど大丈夫なのかしらん。2週連続のだるまで祝杯。今週もホテルの大浴場の営業時間には間に合わなかった。25時チェックイン。興奮して寝つけず26時半就寝。81年目のプロ野球、すばらしい幕開け。

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(やった!!!)

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(勝利!)

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(祝杯!)

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(81年目のプロ野球も)

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(熱い戦いになりそう)

2014/3/26:2014年プロ野球展望

◆横浜・東京:くもり時々はれ

 今週はぐったりということで、恒例の展望も断念しようかと思ったけれど、なんとかもう少しで開幕というところまでたどりついたので、簡単に。

◇セ・リーグ DCGBTS

 あまのじゃくって言われればそれまでだけれど、Gも下馬評ほど万全とはいえない気がする。単勝1.5倍以下だったら買いたくない感じ。坂本が冴えない。阿部もそろそろ厳しい。昨年の優勝の原動力のリリーフ陣は、マシソンと西村は昨年ができすぎで上積み見込めず、頼みの山口に故障の気配。杉内あたりもそろそろ怪しい。菅野はやるだろうが。将来性のある若手も多いが、今年いきなり戦力になるほどはまだ伸びてない。新旧交代の微妙なタイミングでV逸もあるのではないか。だからといって、DやCを強く推す理由もないんだけどね。Cは、今年あたり優勝しないといつ優勝できるかっていう気がするけど、監督がねぇ。。。

◇パ・リーグ EHMLB

 パ・リーグは、はっきりいって、わからないよ。H独走の可能性もあるけれど、例えば、明日の予告先発で、中田とかウルフとかスタンリッジって言われても別に勝てないとは思わないものね。リリーフ陣も豪華だけれど、峠を過ぎた人が多いのもたしか。野手はすごい布陣だけど、投手陣にはつけいる隙はありそう。
 ファイターズが小笠原が抜けた翌年やダルが抜けた翌年に優勝したように、一度強くなったチームは侮れないので、Eが案外やるのではないか?当初は、新人が活躍しそうなMを本命にしようかとも思ったけれど、涌井が完全に終了。ルーキーのピッチャーはやると思うけど、アジャとかいうのは、開幕したらいかにもダメそう。
 Lはおかわりくんがフル出場できるかどうかがすべて。彼のいないLはまったく怖くないし、彼のいるLは本当に怖い。先発は充実している気もするけれど、中継ぎは、岡本篤とかがあいかわらず1軍にいるようだからねぇ。

 と、まぁ、ライバルチームのあら探しをしたうえで、あとは、ヤングファイターズの健闘を期待しつつ、今年もわくわくどきどき熱く楽しい試合がたくさん楽しめますように!開幕まであと2日!


 

2014/3/23:ばんえい記念大敗!

◆札幌→帯広:はれ:帯広の最高気温=6.5度:ばんえい記念の馬場水分=2.7%

 7時半起床。今回は、新聞付きプランなので、お部屋にニッカンが届く。朝風呂。朝食ヴァイキング。久しぶりに喝!を見てから、昨日の日記を書いて、部屋でグダグダ。11時チェックアウト。
 11時51分発のスーパーおおぞら5号で東へ向かう。キハ283系振り子気動車。火を噴かないかどうか心配であるが、減便していることもあって満席でグリーン車しかとれなかった。例によって車内は暖房が効きすぎ。サッポロクラシックを飲みながらお弁当をいただくとすぐに眠くなってしまい、せっかくiPadに新聞をダウンロードしておいたにもかかわらず、ばんえい記念の検討もそこそこに熟睡。2時間半で帯広へ。

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(スーパーおおぞらで東へ!)

 タクシーで半年ぶりの帯広競馬場。風は冷たいけれど、よく晴れてばんえい記念日和。さすがに場内もにぎわっている。例年なら現地で合流するうしという方は、新馬の応援で阪神参戦とのことで今年は残念ながら不在。新馬は大敗してぐったりとのこと。

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(リッキーがお出迎え)

 8Rの3歳オープン若草特別に間に合った。適当に4、5、8、10のボックスで3連単を買うと、その4頭が第2障害を早々にクリア。ゴール前は、4、5、8の争いだ。これはどう見ても出来上がり。どうせなら人気の4が負けてくれた方がいいなと思ったのがいけなかったのか、ゴール寸前で1番人気の4が止まってしまう。あぁー。。。内から1と2が追い上げて、まさかの85124の順で入線して大波乱。854でも万馬券確実だったのにあまりにもあんまり。ばんえいの場合、本当に止まってしまうから怖い。
 続く9Rは。3、4、5、7のボックスで3連単を買ったら、またその4頭が先に第2障害を越えていくではないか!さっきのことがあるから、最後まで気を抜かずに声援を送りましたよ!そのまま!そのまま!しかるに、ゴール寸前で3が止まってしまう!あぁー。。。また内から差されて45237の順で入線。これも453でも100倍近くついたはずなのに。。。ばんえい歴が短いわけではないので、最後の最後、ソリの後ろが通過する寸前に止まるのがばんえいの怖さであり醍醐味であることは分かっているけれど、何も遠来の客の前で2レース続けて止まらなくてもいいじゃないか。あまりにもあんまりにもほどがある。
 意気消沈して、10R。今度は、2、4、6、9のボックスで3連単。今度は、986の順で第2障害を越えたので、さすがに無理かと思ったら、今度は、4が差してきて、8をかわす。今度こそ当たったと思ったら、ゴール寸前で先頭の6が止まってしまう!いい加減にせんかい!と思ったら、2頭にかわされた後に突然動き出して3着死守。946で一応当たり。ただしこれは本命サイド。
 とりあえずひとつ当たったので、気をとりなおして、さぁ、いよいよばんえい記念。1トンのソリを引くこのレースは、リピーターが幅を効かすレースで、スーパーペガサス4連覇、トモエパワー3連覇、カネサブラックとニシキダイジンが1年おきに2勝ずつということで、11年間で4頭の勝ち馬しか出ていない。しかしながら、今年は、過去の勝ち馬も2着馬も不在。となると、押し出され感はあるものの、昨年の3着馬のキタノタイショウで仕方ないのではないか。なんといっても北の大将である。断然の1番人気。相手は、過去に入着経験のある組をとるか、新興勢力をとるか悩ましいところ。キタノタイショウ1着固定で3連単は手広く。例によってどれがきてもあまり儲からないような買い方になってしまったけれど、まぁ、売り上げに貢献することも大事だから仕方がない。

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(今年は難解だね)

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(北の大将でなんとかなると思ったんだけど)

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(矢野さんの予想を信じたのがいけなかった)

 自衛隊の生ファンファーレとともにスタート。第1障害は、キタノタイショウ以下けっこうあっさり越えるが、第2障害に向けては、各馬じわじわとした足取り。馬場水分は2.7%で、それなりに力のいる馬場だ。

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(さぁいけ!)

 さぁいよいよ第2障害。横一線から早めにしかけたキタノタイショウだが越えそうで越えない。しかし後続の各馬もなかなか越えられず、スタンドから大きなかけ声が飛ぶ。よいしょ!よいしょ!という感じだが、なかなか越えられない。まさに1トン戦、ばんえい記念の醍醐味だ。結局、最初に越えたのは、7番のインフィニティ。さらに5番のフクドリ。キタノタイショウもようやく越えたが、時すでに遅し。直線もゆっくりだけれど、インフィニティの足色衰えず見事に優勝。フクドリ2着、3着ホリセンショウで3連単50万馬券の大波乱。

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(大波乱・・・)

 大敗だけれど、ここ数年、比較的あっさり決着することが多かったので、今年は久しぶりに第2障害で力の入るばんえい記念らしいいいレースだった。西に陽が傾くスタンド。余韻にひたりたいところだけれど、空港行きのバスの出発が迫り、もう時間がない。最終のJAL便があるとはいえ、1時間早いANA(AIRDO)で帰りたい人も多いはずで、17時15分発走でバスが17時28分発というのはもう少しなんとかならないものか。昨年は、あと10分くらい余裕があったのだけれど、今年はこれでは当たった人は払い戻しは不可能。そして、帰ろうとすると、まだ第2障害でシベチャタイガーがもがいているではないか!がんばれシベチャ!なんとか障害を越えて場内から暖かい拍手が送られるのを確認して退場。競馬場から空港行きバスに乗った遠征組は10人くらいはいて、帯広駅から乗る人よりずっと多かったし、空港ではけっこう時間の余裕があったのだから来年はダイヤを再考して欲しいものである。

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(がんばれシベチャ!)

 ばんえい十勝ラベルの第3のビアをいただきAIRDOで帰宅。ジャンプにばんえいと0度近い屋外での2日間。体は冷えきってしまったけれど、熱い戦いを堪能したのもまたたしか。そして、5日後にはまた北の大地に帰ってくる。いよいよ開幕戦だ!

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(また来年だね)

2014/3/22:岡部孝信引退試合@大倉山

◆横浜→札幌:はれのち時々ゆき

 3連休初日は、お墓参りを済ませてひきこもり、2日目からゆっくり始動。当初は、明日のばんえい記念に備えて帯広入り、北海道ホテルのモール温泉でのんびりというプランだったのだけれど、岡部の引退が急きょきまり、最終戦が土曜の大倉山ということで、特割をキャンセルして、株主優待券で札幌へ飛ぶ。期限切れ寸前のアップグレードポイントが使えたので、プレミアムクラスで今週2回目の千歳へ。

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(急きょ札幌へ)

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(アップグレードポイントで)

 ナイタージャンプで体が冷えることが予想されたので、久々にジャスマックさんに宿をとり、15時前にチェックインしてさっそく第1回入浴とビア。STVでオープン戦中継を見てから、18時前に出発して、大倉山へ。着地地点あたりで気温マイナス2度。久々に山を登って、ないるさん、ミキさん、あやさんと合流。競技開始が遅れ気味ということで、日本酒を飲みながら、レジェンド葛西の今となっては人前ではまり言えない話などで盛り上がっている。

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(久々のナイタージャンプ)

 18時試技開始、19時競技開始の予定が、大幅に遅れて19時15分試技開始。幸い、雪も風も止んで、その後はどんどん飛べる。試技のときは、おなじみの場内DJがなくて寂しい感じだったけれど、競技開始とともにいつもの人に変わった。シーズン最終戦の伊藤杯ということで、岡部以外にも10人近い選手がこの試合で引退する。卒業、チームの解散など理由は様々だが、それぞれの思いを乗せたラストフライト。女子ジャンプ界を引っ張ってきた吉泉(旧姓葛西)賀子さんも今日が最後だ。

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(下川からも大応援団)

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(山の上からの夜景が美しい)

 1本目が終わって山を降りるとすでに21時近く。女子は、引退する小浅選手が有終の美を飾り吉泉選手は3位。男子は、1回目5位の岡部は伸びず、東海大学を卒業してこの春から岡部コーチの下で指導を受けることになる小林潤志郎選手が優勝。あいかわらずベテラン選手がめだつ中で、札幌日大高校の佐藤選手が3位と健闘し、札幌藤野中学校の岩佐選手も上位に入っていたのは今後に希望が持てそうだ。
 シーズン最終戦ということで、試合後は、引退選手のファイナルジャンプ。速めのゲート設定で大きなラストフライトを終えると、ゴール地点で仲間が待っていて、胴上げ。表彰式の後は、引退セレモニーということで、10人の選手がそれぞれあいさつして、最後は、ファンもブレーキングトラックの中に入れて、花束贈呈。蛍の光が流れると、まるで演出のように、試合中はやんでいた雪がまた降ってきてなかなかいい雰囲気だ。

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(女子ジャンプ界を引っ張ってきた吉泉選手も引退)

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(さぁ、いよいよラストフライト!)

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(引退セレモニー)

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(蛍の光に合わせるように雪がまた降ってきます)

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(お疲れさまでした!)

 岡部の引退セレモニーではなくて、あまり知られていない選手も含め全員平等に引退セレモニーが行われるのは、他のスポーツではあまりなくて、よいことだとは思うのだけれど、いかんせん時間がかかる。山を降りるバスに乗ったのは、23時前。すすきのに戻ってきたのは、23時半。ジャスマックの温泉の最終受付は24時ということで、冷えきった体を温めるのに、ジンギスカンをとるか、温泉をとるのかの二者択一を迫られることになったのだけれど、体がタマネギとニンニクを求めていたので、だるまさんに魂を売る。長野五輪の岡部の大ジャンプを思い出しながら、ハイボールとジンギスカン。長い間お疲れさまでした。

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(〆はやっぱりだるまで)

2014/3/15:ファイターズ2014年展望

◆横浜:はれ

 今週末は、ひきこもり。朝からお部屋の片づけなどして、春の遠征計画を一部修正して、昼からGAORAでオープン戦。開幕まであと2週間。オープン戦好調のファイターズは、当落線上の若手が結果を残し続けて、誰を1軍に残すのか悩ましいところだけれど、そろそろ今年の展望を。

◆投手編

 ケッペル、ウルフが抜けて、先発が崩壊するのではないかと思われたのだけれど、一転して、6人をめぐる争いがハイレベルのうれしい悲鳴に。大谷くんがどうやら今年はいけそうだ。となると、吉川、武田勝、大谷、木佐貫で4枚。メンドーサは怪しいけれど、一応は使うしかないのだろう。そうすると、あと1枠。上沢くんか佑ちゃんかというところへ、ルーキーの浦野くんがいい。今日は打たれてしまったけれど、テンポがよくていかにも先発向きそう。試合時間も短くてすみそうだ。ぜひローテーションに入れて欲しい。上沢くんは、期待は大きいけれど、今年前半はまずはファームで勝ってからでも遅くはないのではないかな?バックアップに谷元もいるからなかなか充実した布陣。
 後ろは、武田久、宮西、増井で3枚。今年は大塚がいい。増井とタイプはかぶるけれど、増井に疲れが見えるようならセットアッパーも期待できる。あと2枠を、谷元、クロッタ、榎下、河野あたりの争い。左を入れたいけれど乾、根本はだめそう。谷元、河野がいいけど、クロッタも使わざるをえないかな。昨年がんばった矢貫も入れない感じ。大谷くんが投打兼用だから投手13人いけるかな。石井と藤岡は、みんながへばってきたシーズン後半に出てきてくれれば。

◆捕手編

 12球団でもトップレベルの捕手陣から鶴岡がFAで抜けて、大野くんが怪我でさぁ大変と思ったら、近藤が非凡なバッティングセンスを見せつけるのだからうれしい限り。外野なんか守らせなくていいから、大野くん主戦にしつつも、近藤くんも併用して欲しいね。代打の切り札にもなる。第3の捕手は、もちろんあの方で。

◆野手編

 翔さんのサードは正直怪しいと思うけれど、幸い送球難はなさそうだ。1年間辛抱すれば、ものになるかな。小谷野以外にサード不在というのはちょっと厳しかったので、このコンバートは賛成。中田と陽以外は、各ポジションに同じくらいの力の選手が右と左でひとりずついてレギュラーがまったく決められない。それではいけないのだろうけど、1年間オープン戦みたいな感じで戦うことになるのではないか?それはそれで楽しいんじゃないかという気もする。

(対右)
 8陽 4西川 9大谷 5中田 Dミラ 3稲葉 7谷口 2近藤 6中島

 これはワクワクする強力打線だよねぇ。そして足も速い。昨年のホームラン王が代打要員。

(対左)
 9岡 4西川 8陽 5中田 Dアブ 3小谷野 6大引 2大野 7杉谷

 こちらは、守備重視型。西川くんの守備には目をつぶって左右かかわらず固定して、金子で守備固めといきたいけれど、28名ギリギリ。中島と金子でどちらかだけが1軍という選択になるかも。杉谷も微妙だけど、内外野両方できるのは便利。外国人は、2人のうちどちらかしか使わないのはもったいないのだけれど、守りを考えると、ファーストは小谷野か稲葉に任せたい。そして、佐藤賢や北も結果を出してるから谷口くんも安心できない。それにしても、岡くんがここまでやるとは驚いた。イトイセンシュの穴を感じさせない外野のレギュラー争いになりつつある。

 ということで、一昨年の夏に書いた「2017年型ファイターズ展望♪」が3年前倒しで楽しめそうな今年。オープン戦好調とはいえ、シーズンになって相手のエース級が出てきたら全然打てなくなりそうな気はするけれど、楽しい野球が見られるといいな。

 

2014/3/9:姫路球場へ参戦!

◆大阪→姫路→神戸→横浜:はれ

 7時半起床。朝風呂。朝食ヴァイキングをたっぷりいただき二度寝。10時20分起床でも10時45分の新快速姫路行きに間に合った。海側のお席を確保。東海道線同様に山陽線もこのあたり海に近いところを通るので眺めがいい。舞子あたりでは、明石海峡大橋の真下を通り、なかなかの迫力。退屈することなく1時間で姫路到着。

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 あてずっぽで南口へ出たら、ちょうど手柄山ループバスが出発するところでラッキー。巡回バスで10分あまり、手柄山公園内の姫路球場へ到着。本日は、オリvsファイターズのオープン戦。姫路球場は、リニューアル工事がこの春完了したばかりで今日がこけら落とし。内野自由席は、けっこう埋まっている。ちょうどオープニングセレモニーということで、地元のダンスみたいのやら、副市長のあいさつやら、ミス何とかの始球式やら。花束贈呈では、東洋大姫路出身ということで、ファイターズは、乾くんが呼ばれた。12時半プレイボール。よく晴れているのだけれど、寒気が居座って、風があまりにも冷たい。

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◇2014/3/9:○Fs 3-2 B(姫路)

 オリ先発は、松葉。この人も東洋大姫路出身とのことだが、乾くんの少し先輩になるのだろうか。陽選手ヒット、杉谷バント小谷野タイムリーで先制。
 ファイターズ先発は、ルーキー浦野。社会人出身で、小生は即戦力として期待しているのでこのチャンスを活かして欲しいところ。テンポよくストライク先行。直球は143キロくらい出ている。小気味いいピッチング。3回を1安打1四球無失点。ピンチらしいピンチもなくすばらしい内容。なんとか先発ローテーションの一角に食い込んでもらいたいもの。佑ちゃんと最後の一枠を争うことになりそうだけれど、メンドーサよりは、彼の方がずっといいと思う。

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 2番手河野も無失点に抑え、5回表に陽選手の今日3本目のヒットで追加点が入ったのを確認して撤収。とにかく寒すぎる。野球をやる温度じゃない。故障者が出ないことを祈る。
 ループバスで駅へ。土日は20分間隔の運転なので便利だ。帰りは山陽電鉄も検討したのだけれど、スピードと座席の快適さでやはり新快速を選択してしまう。40分で三ノ宮。さっそくステーキランドさんへ。ワインとステーキセットとガーリックライスを堪能。寒い中お昼抜きで我慢したかいがあった。
 そごうでお買い物をして、神戸空港からANA414便で帰京。19時すぎには羽田に着けるから、20時すぎには帰宅できそう。美里の前後に競馬と野球をくっつけての1泊2日。いかんせん寒かったけれど、まずはよくできたコースといえよう。

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2014/3/8:阪神競馬〜美里@ビルボード

◆横浜→大阪:はれ時々くもり

 夢の世界から戻ってきて、なんとか1週間乗り切って迎えた週末。YCAT9時40分のバスで出発して、羽田空港第2ターミナル。ラウンジで釜めしと朝ビアをいただき11時のANA21便で伊丹へ。

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(ANA21便で西へ)

 伊丹空港から阪神競馬場は、直線距離ならかなり近いのだけれど、モノレールで蛍池へ出て、阪急で宝塚経由で仁川となるとけっこう時間がかかる。ちょっといつ以来だか思い出せないほど久しぶりの阪神競馬場。駅前に地下通路ができているのも知らなかったけれど、パドックにかかる大きな屋根はなつかしい。

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(いつ以来かしら)

 夜のイベント前にせっかくだから参戦してみたものの、小頭数の割には難解なレースが多く、なかなか手がでない。10R武庫川Sは当たり損。メインのチューリップ賞は、ハープスターが負けるとしたら今日だろうということで、岩田のヌーヴォレコルトから勝負するもハープスターが強すぎて当たり損。中山のオーシャンSのハクサンムーンも飛びそうな気がして、実際飛んだのだけれど、狙ったリアルインパクトが出遅れて万事休す。

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(むぅ。。。)

 気をとりなおして、阪急で梅田へ出て、谷町線で東梅田から南森町。ドーミーインにチェックインして、大阪天満宮駅からJR東西線で北新地。梅田周辺をうろうろしているだけなのだろうけど、土地勘がないので、よくわからない。
 なんとかハービスプラザとやらにたどりついて、本日のお目当ては、美里@ビルボード大阪。「うたの木〜今夜のスペシャリテ〜」と題したライヴは、普段とひと味ちがった趣向で楽しみ。
 初ビルボードということで、スマートカジュアルくらいで参戦してみたのだけれど、みなさん普通にカジュアルである。そして、スイートベイジル同様についつい料理をたのみすぎて持て余してしまう。しかも、ただでさえ持て余していたところに、やはりお料理を持て余していたお隣の美女風の方からおすそわけがあって、とても食べきれない。
 19時半開演。オープニングは、メヌエットをアレンジしたA Lover's Concerto。おなじみの10yearsに続いては、PAJAMA TIME。実になつかしい!その他にも、悲しいボーイフレンドとかIt's Toughなど最近のLIVEでは聞けない曲をいろいろと演ってくれて、My Favorite ThingsとかThe Roseといったスタンダードナンバーも堪能。大人の雰囲気でいいね。新曲の披露もあって、My Revolutionも歌って、最後は、これも意外なグッときれいになりましょうでしめくくり。料理は盛大に残してしまったけれど、ワインと素敵な音楽でご機嫌になったところで、ドーミーインさんに戻って温泉で温まって就寝。

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(なつかしい曲の数々を堪能♪)

2014/3/2:ななつ星乗車記 vol.2〜最高のおもてなしに感動の2日間〜

◆(車中泊)→阿蘇→大分→湯布院→福岡→東京:くもり

 深夜帯に長時間停車したのは、よく眠れるようにという配慮だと思うのだけれど、停車中は案外眠れなくて、隣の部屋の声とかバータイムから戻ってくる人の気配とかが聞こえてしまい、2時23分発の鳥栖は記憶がある。やはり、ガタンゴトンと揺れる方がかえって夜汽車の風情があっていい。4時2分着の熊本もなんとなくわかったけれど、このへんでは少し眠ったようで、妙な夢など見た覚えがあって、次に起きたのは、kecoさんのアラームが鳴ったとき。え?わざわざ5時着の立野の3段スイッチバックのために目覚ましかけたの?と思ったら、さすがにそんなことはなくてもう6時で列車は阿蘇駅に到着していて、早朝ウォーキング参加の方は、もう出発済み。我らはようやくむにゃむにゃと起きだして、シャワーを浴びて目を覚まして、7時から朝食。朝食は、阿蘇駅ホームに新設されたレストラン「火星」でいただく。博多駅のラウンジが金星で、食堂車は木星、朝食は火星。気分は宇宙人である。

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(早朝の阿蘇駅に到着)

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(朝食は火星で!)

 熊本の食材をたっぷりと使った朝食ヴァイキングは楽しみにしていたのだけれど、期待を裏切らない充実ぶり。前菜と野菜ジュースをいただき、卵料理をオーダーしてから、ヴァイキングコーナーへ。地元スタッフから、ベーコンとハムと焼き野菜とトマトは必須科目と言われるがたしかに美味しい。トマトの苦手な小生もこれなら全然大丈夫。そういえば、以前、後輩のF嬢2号の実家から送ってもらったトマトが美味しかったけれど、たしか阿蘇の近くだった。

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(前菜と野菜ジュース)

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(充実のヴァイキング)

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(必須科目のベーコンも焼き野菜も美味♪)

初日は、食事が1号車と2号車に分かれていたり、バス組と電車組があったりして、なかなか全員揃わなかったのだけれど、早朝ウォーキング組も阿蘇神社から戻ってきてようやくここで参加者全員が揃った。なぜかお席の近くには、おなじみのモロッコ婦人とかがいるのだけれど、なんとか全貌が把握できる。あらためて数えてみると・・・

・モロッコ婦人(昭和16年生まれ)と同伴の婦人(70代前半)
・吉野ヶ里夫妻(ダンナ様は80代、婦人は70代?)
・マキさん夫妻(70代?)
・80代くらいのおばあちゃんと娘2人(アラフォー?フィフ?)
・80代くらいの少し耳の遠いおじいちゃんと孫(30代?)
・80代?のおばあちゃんと娘
・鉄分やや高そうな男性2人組(60代と70代?)
・女性のおひとり様(60代?)
・上品な感じのご夫人2人組(70代?)
・老夫婦A(ダンナがいつも帽子をかぶっている)
・老夫婦B(あなた達若いけど、どちらから?と話しかけられた)
・老夫婦C(金星集合に少し遅れてきた2人)
・老夫婦D(?)
・我ら一行(40代)

 満室ならこれで14組。ただし、ほんとに老夫婦Dまで存在していたか若干自信がない。まったくの独断で平均年齢を算出すると65くらいか。おじいちゃんと孫とおばあちゃんと娘は家族のようにも見えるのだけれど、別々に2部屋当たることってなさそうだからよく考えてみると違うのかもしれない。そして、7号車の展望スイートは、なんとモロッコ婦人で、その隣の展望じゃないスイートがおばあちゃんと娘2人の3人組。我ら6号車は、鉄分高そうな男性2人組と女性のおひとり様であることもわかった。とはいえ、走行中は、部屋からあんまり出てこないし、思ったよりは、ツアーのウエットな感じはなくて、あっさりしたもので、そういうのが苦手な人も全然心配ない。モロッコ婦人や吉野ヶ里婦人は積極的に話しかけていて、その回りは若干にぎわっているけれど、基本的には各自自由行動という感じだ。

 食事を済ませて、阿蘇駅ホームを散策。ホームが7両ギリギリしかないので、長時間の停車中にホーム端の踏切を塞がないよう、いったん機関車を引き込み線に引き上げて、出発前にまた連結する芸の細かさ。車掌のマツモトさんが、ヘルメット着用で、連結を担当。車内でアテンドしている時とちがってきりっとしていて、緊張感が漂う。

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(くろ駅長にごあいさつ)

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(機関車連結・1)

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(機関車連結・2)

 無事に連結を完了して、バスで観光に出かけるご一行と分かれて、列車は豊肥本線を東へ。この先は、2年前だかの大雨で1年くらい不通になっていた区間で、先日の大雪でもななつ星もルート変更を余儀なくされたばかり。沿線にはまだ雪がけっこう残っている。朝食が終わっても、ベッドメイクはそのままにしておいてくれるので、部屋に戻って、再びお布団へ。kecoさんはちょっと不満そうだけれど、寝台車は、揺れにまかせてのお昼寝が実は一番気持ちよかったりするのよね。昔の富士やはやぶさのような、昼間をすぎても走る続ける列車がなくなった今となっては、実に貴重である。クルーの方々は、「車両はよくしても、線路だけは・・・」と、鹿児島本線や長崎本線に比べて、豊肥本線や久大本線の揺れを気にしていたけれど、それもまたよしで、ウトウトしているうちに、お天気がだいぶ回復。9時50分に豊後竹田着。竹田といえば滝廉太郎じゃない?荒城の月といえば運動会のマスゲーム問題など寝そべりながら検討しているうちに、11時11分大分駅に到着。

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(雪景色)

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(徐々にお天気も回復)

 大分駅でも進行方向が変わるので、機関車の付け替え。昔のような引き込み線のたくさんある駅ではなく、都会型の高架駅なので、いったん引き上げた機関車が反対側のホームを通過してから、逆方向から戻ってくるのだけれど、なかなか大変である。日曜日の昼間で見学のお客さんも多くにぎわっていて、2日の行程の中で唯一晴れ間ものぞいたので、ピカピカの車体に反対ホームの列車も映って美しい。もっとも、スタッフは点検に余念がなく、よく見ると、細いひっかき傷みたいのがついているようで、竹か何かに擦ってしまったのではないかとのこと。報告のためか、携帯で撮影してチェックしていて、ちょっと落ち込んでいる感じもあるけれど、それだけ車両を大切にしている様子は伝わってくる。38分の停車時間には、お昼の食材の積み込みも済ませて、今度は、久大本線を湯布院へ向かう。


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(子供たちにも大人気)

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(待望の晴れ間にピカピカの車体が映えます)

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(またまた機関車を反対側に回送)

 12時からランチタイム。今日は、2号車の木星でいただく。大分で積み込んだ三段重ねのお弁当。

☆おべんとうのくに〜豊後・大分県〜

 箱庭のように小さな器に秘められた世界は、
 日本が世界に誇るべき文化です。
 お弁当は御馳走で描く「絵画」、器はそれを飾る「額縁」。
 
 「ななつ星の旅」を演出するお料理に
 素朴で、なつかしく、豊後・大分の豊かな味を
 たのしんでいただける四季の料理をご用意しました。

 お弁当の中に描かれた季節の「絵画」は、
 ななつ星の世界を一層豊かにすることでしょう。

 一の段
  真鯛の龍皮昆布押し
  鶏ももほうじ茶煮
  わかめ入り卵豆腐
  しいたけの裏白
  野菜炊きあわせ
  旬の奉書包み
  大和芋の黄味酢みょうが巻

 二の段
  牛タン味噌煮
  しいたけのテリーヌ
  野菜のキッシュ
  ポテトクレープサラダ
  白ねぎのマリネ
  うずら卵セロリのピクルス

 三の段
  星いなり
  赤飯サンド
  麦ごはん
  つけもの

 汁
  けんちん汁(ごぼう・こんにゃく・大根・里芋・人参)

 デザート
  美つめるゼリー

 なつかしい未来〜九州〜
  九州の風土にはぐくまれた
  人・物・事を
  今にそして未来(これから)に

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(大分の食材でお弁当)

 ということで、充実のお弁当なのだけれど、朝から寝ている我らはお腹もすかないし、湯布院での2時間停車の間に魂胆があるので、落ち着かない。早めにデザートにたどりついて到着に備え、12時51分着の由布院駅で降りると、タクシー乗り場へ直行。駅前は、軽井沢銀座のような感じで観光客でにぎわっているけれど、せっかくの湯布院、観光ではなくて、やっぱり温泉でしょ!ということで、コバルトブルーのお湯で有名な庄屋の館さんに参戦。離れもあるような上品な宿の奥に露天風呂があって、うわさ通りの青いお湯は、源泉かけ流しでアルカリ性のやさしい感じのお湯で適温。けっこうにぎわっているけれど、広々とした露天風呂はゆっくりできる。湯上がりラウンジに一口かき氷があるのもうれしく、さっそく青いかき氷をいただいていると、戻ってきたkecoさん曰く、ここのお湯は、美肌成分のメタけい酸が通常の10倍以上とのこと。ますますお美しくなるようで何よりである。
 タクシーで由布院駅に戻り、無事にななつ星に復帰。ここでバス組とも再合流。スタッフも湯布院の観光はすすめていたけれど、日帰り入浴についてあえてふれなかったのは、2時間の停車時間ではあわただしく、戻ってこられない人が出たりするのが心配だからだと思うけれど、タクシーで10分以内の温泉がほとんどなので、よっぽど長風呂でなければ十分間に合う。今後乗られる方には、日帰り入浴がおすすめ。

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(由布院駅到着)

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(コバルトブルーの庄屋の館さんへ参戦)

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(ゆけむりモクモク)

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(コバルトブルーのかき氷も堪能♪)

 大分ではいいお天気だったのにまた小雨がぱらついてきて、気温も下がってきた。せっかく温泉で温めたのにかき氷など食べてしまったので、寒くなってきた。部屋に戻ってまたお布団にくるまって、30分ほどまたうたた寝。

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(1日中お布団でくつろげます)

 日田をすぎて16時からは、フェアウェルイベント。1号車のラウンジに行くと、展望車の窓がスクリーンに変わっていて、2日間の写真を音楽に乗せてプロジェクタで映して旅をふりかえるという趣向。この映像がよくできていて、最後には、大迫さんのヴァイオリン生演奏も加わって実にすばらしい。ぜひ記念にいただきたいのだけれど、今のところ予定にないそうで、アンケートでアピールしてくださいとのこと。そして、クルースタッフも全員集合して、最後は、有藤さんのあいさつ。これがまたよかった。
 みなさんが、ななつ星に乗ったという話をいつまでもできるようなすばらしい列車になるようにこれからもスタッフ一同がんばります。そして、ななつ星に乗ったからには、鉄道ファンです。九州各地の観光列車に乗って今回見られなかった九州をめぐってください。また、沿線で手を振ってくれた多くの方々あってのななつ星。これからも九州の人に愛される列車でありたい。といったような感じで、ウルウルしそうになる。水戸岡さんデザインの車両もお料理もすばらしかったけれど、期待以上にがむばったというかすばらしかったのは、スタッフのおもてなし。ディズニーランドや湯布院の老舗旅館などでみなさん研修を積まれたとのことだけれど、にわか仕込みの感じもわざとらしい感じもなくて、それぞれのスタッフの個性が感じられるすばらしいおもてなしに感激である。
 最後のパーティもウエットな感じはなくさらっと流れ解散して、2号車の木星に移動して、湯布院の有名店のロールケーキをいただきいよいよ旅もゴールへ。30時間ぶりの博多駅は、竜宮城から戻ってくるような感覚で、夢の国の2日間が終了。楽しかった!

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(スクリーンに旅の写真を映してフェアウェルパーティ)

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(博多駅到着。夢のような2日間でした☆)

2014/3/1:ななつ星乗車記 vol.1〜豪華クルーズトレイン出発進行♪〜

◆福岡→長崎→諫早→長崎→鳥栖(車中泊):くもりのち雨

 当選から1年近く、いよいよ「ななつ星in九州」出発の朝。オリンピック以来体内時計が故障していて、例によっていったん2時半頃目が覚めて、二度寝しての6時半起床。ロイヤルパークホテルのシングルはバスタブがないので、熱いシャワーで目を覚まして、朝食ヴァイキングをたっぷりといただいて出発。博多駅地下のシアトルズベストコーヒーでkecoさんと合流して、集合地点のラウンジ金星を探す。阪急開店前でありちょっと場所がわかりづらかったが、無事に発見して入場すると、すでに多くの方が受付を済ませてくつろいでいる模様。手荷物を預けたり、クレジットカードの登録などをして、さっそくコーヒーとお菓子をいただき、クルーの自己紹介に続いて、取締役クルーズトレイン本部長の日高さんが登場してごあいさつ。シャンパンが配られたところで、参加者を代表して、マキさんの発声で「Seven Stars!」で乾杯。ななつ星テーマソングの作曲者でもある大迫さんのヴァイオリン生演奏で、テンションを高めると、本部長が出発の鐘を鳴らしながらお見送りする中、直接改札へ向かう通路からホームへ。

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(ラウンジ金星に集合!)

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(お茶をいただきながら受付)

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(シャンパンのご用意が)

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(乾杯の発声は、「Seven Stars!」)

 ホームには、すでにななつ星が入線。見学の人も多く華やかな雰囲気。もちろんみんな撮影に余念がないのだけれど、あまりにも車体がピカピカなので、自分や反対ホームの電車が映り込んでしまうほど。1号車のラウンジやら2号車のダイニングカーもチェックしつつ、我らは、6号車の603号室へ。3〜6号車は、1両3室のスイートで、7号車は、1両2室のデラックススイートだから、全部で14室30名弱しかいない計算。お部屋には、事前宅配した荷物が届いている。洗面所は、トイレのウォシュレットはもちろん、シャワブースは檜の香り、そして、手洗いは、噂の柿右衛門さん。枕元には、おひな様が飾ってあったり、天井とか窓の障子とか細かいところまで丁寧に作り込まれている一方で、冷蔵庫やドライヤーも備えてあって、Wi-FiもOK。日本全国いろいろな列車の旅をエンジョイしてきたけれど、それらの常識を覆す、豪華な車内に圧倒されているうちに、9時59分、駅スタッフのお見送りを受けて、博多駅をゆっくりと出発。まずは、鹿児島本線を南へ。

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(ホームの案内は、長崎行になってます)

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(重厚な機関車)

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(ピカピカの車体)

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(1号車ラウンジカー「ブルームーン」)

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(2号車ダイニングカー「木星」)

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(廊下もゴージャス)

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(すばらしいお部屋・1)

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(すばらしいお部屋・2)

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(ウォシュレットとシャワーも完備)

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(噂の柿右衛門さん!)

 30分ほどで鳥栖駅に到着して、15分停車。目の前にサッカースタジアムがあって、本日J1開幕ということで、朝からにぎわっているけれど、そんなサポーターのみなさんに手を振られながら、列車は長崎本線へ。この先も九州各地で、沿線の方々の大きな注目を集めて、手を振られたり、旗を振られたりとかなりの注目度。九州全体に愛されているように感じれられるのはうれしい限り。
 室内をいろいろとチェックしたり、車窓を眺めたりしながら、佐賀を過ぎて、12時からランチタイム。ドレスコードは、スマートカジュアル。お食事は、1号車のラウンジ「ブルームーン」と2号車のダイニングカー「木星」のどちらか指定された車両でいただく。今日のお昼は、1号車のラウンジの方。少し早めに行くと、お席は先着順だったようで、なんと最前列の展望席。大きな窓から過ぎ去る線路を眺めつつの豪華なランチタイムは、スパーリングワインをいただきながら、ゆったりと。

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(壁にも柿右衛門さん!)

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(ランチは展望車最前列の特等席で!)

☆お昼の会席
 〜九州の色豊かに〜

 前菜 
  めひかりの南蛮漬け
  野々庵豆富
  佐賀牛ローストビーフ
  唐墨大根
  丸十栂尾煮
  馬肉燻製
  椎茸と春菊のおひたし
 
 造り
  ふく薄造り

 椀替わり
  『うちのたまご』を使用した茶碗蒸し
 
 焼物
  旬の魚の味噌柚庵焼き 日田の杉を使って

 酢の物
  博多名物のおきゅうととワイン漬け明太子

 ご飯
  わっぱ飯 海の幸を使用して

 香物
  盛り合わせ

 止椀
  あおさの味噌汁

 甘味
  季節のお楽しみデザート

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(昼からふぐのお造りを堪能♪)

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(おきゅうと)

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(わっぱ飯)

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(いちご大福)

 九州7県をそれぞれ代表するきれいな盛りつけの前菜にいきなり熊本代表で馬肉が登場したり、kecoさんのあまり得意でない酢の物やイカ飯っぽいわっぱ飯が出たりとか、展望席の眺めがよすぎて、キョロキョロしていたkecoさんが酔いそうになったりとか、まぁいろいろあって、正直全部は食べきれないのだけれど、出発早々からふぐのお造りとはなんとも豪勢である。デザートの苺大福をいただく頃には、長崎県へ。先を急ぐ旅ではないので、白いかもめに何度も道を譲りながらのんびりと進み、追い越されや行き違い交換のために停車する駅では、地元の民謡みたいのをやってくれたりもする。
 そんな感じで我らはまったりのんびりとランチをいただくのだけれど、お隣の女性2人組は、ずいぶん元気で、日本酒をいただきながら、盛り上がっている。どうやらうちの母を同じくらいの年齢で、ひとりは東京、ひとりは北九州在住で合流しての参加のようで、全国各地にとどまらず海外旅行も盛大にやっているようである。右も左も蹴っ飛ばせみたいな元気な老婦人2人組で、kecoさん曰く、モロッコまで旅をしていたようだとのことなので、以下、モロッコ婦人と呼ぶことにする。そのひとつ手前は、乾杯の発声をしたマキさん夫妻。特に自己紹介などないので、全14組の全貌はまだよくわからないが、事前に聞いていた第二期全体の平均年齢59歳よりは、今回相当高いことは間違いない。80前後のおじいちゃんの引率と思われる30代の孫娘が最年少で、おそらく小生が2番目。やはり80前後のおばあちゃんを連れた娘2人とkecoさんが3番目を争う構図ではないかと思われる。その他は、ほとんど70代のご夫婦か同性の2人連れ。ひとりで参加されている女性もいるけれど、この方も60代後半くらいかと思われる。

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(白いかもめに道を譲りながらのんびりと)

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(退避駅では、民謡の披露も)

 14時15分長崎到着。ここでは、いったん全員下車する。ホームがやけに騒がしいなと思ったら、さだまさしの長崎小夜曲が大音量で流れている。ななつ星到着に合わせて流してくれたようなのだけれど、音が大きすぎてかえってよく聞こえない。行き止まりのホームの隣には、国鉄色のキハ65か何かがいて、気になるのだけれど、とりあえずいったんみんなで改札を出ると、いきなり改札前広場がロープで囲われていて、椅子が並んでいる。郷土芸能の龍踊り(じゃおどり)を鑑賞するということなのけれど、広場は土曜日の午後ということでにぎわっていて、なんだか、我々一行の方が見せ物のようでもある。地元のガイドさんがはりきって説明してくれるのだけれど、今度は、龍踊りの太鼓や鐘の音にかき消されてよく聞こえない。それでも、「もってこーい、もってこい」という、カープの応援か何かのようなかけ声だけは覚えた。

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(龍踊り見物)

 ここでバスで長崎観光に行くグループと車内組に分かれる。実は、長崎はあまりちゃんと観光したことはないのだけれど、まぁ、またの機会もあると思うので、我らは列車滞在プラン。無事に国鉄色キハの写真を撮影してから、駅前でおみやげを購入して車内へ戻る。バスツアーが戻ってくるのは夕方だけれど、列車は、いったん長崎を離れて、諫早まで往復するのだ。

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(貴重な国鉄色キハとのツーショット)

 長崎駅は、行き止まりホームだから、機関車はどうなるのかしら?と思っていると、いつのまにか、ホーム側先頭は、普通のDE10に変わっている。そして、今から、反対側のラウンジカー側にななつ星用の機関車を連結するのだということで、先頭1号車へ。すでに先客がいて、男性2人組とモロッコ婦人とお連れの方、もうひとり、この後もよくごいっしょすることになるかなり高齢のご夫妻(諸般の事情により以下、吉野ヶ里婦人とさせていただく)らが陣取っている。連結好きのkecoさんも加わって、しばし機関車の接近を待つ。はやぶさ・こまちなどの併結シーンも楽しいけれど、展望車で自分に向かって機関車が接近する迫力というのは、なかなか体験できない。目の前にお客さんがいるので、運転手さんも相当神経を使うとのことだが、無事に軽いショックだけで連結完了。列車は来た道を諫早までいったん戻る。
 
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(最後尾にはDE10が)

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(機関車付け替えに興奮する方々)

 列車滞在プランは、ご案内冊子には、「列車内にてティータイムをお楽しみください」とあるのだけれど、昼食などとちがって、特に何時にどこへいらっしゃいということもないので、お部屋でだらだらとすごす。雨が降り出した車窓を眺めつつ、東洋経済の「ひとりで生きる」特集について検討。豪華クルーズトレインでの車内の話題としていかがなものか?という気もするけれど、ある意味一番ふさわしいような気もしないでもない。
 ずっとお部屋にひきこもっていたら、クルーの方があらわれて、ラウンジへいかがですか?と言う。やはり、部屋で高齢社会問題など検討しているのは我々くらいだったのかもしれない。すでにお茶の時間というには遅いけれど、せっかくなので、再び1号車ブルームーンへ行き、紅茶をいただき、ヴァイオリンとピアノの生演奏を聞く。このあたりで、だいぶスタッフの方の顔もわかってきた。車掌のマツモトさん?の他に、いわゆるクルースタッフが、リーダー?の有藤さん、もうひとりリーダーっぽい人と、神奈川出身野球好きのカズちゃんと人吉出身の若い人(以下人吉さん)、ここまでが男性。あと、女性が3名で、ひとりは自衛隊出身とか。車掌さんも時間帯によっては、アテンドもするし、スタッフも運転業務をサポートしているようにもみえるので、明確な区分はないのかもしれない。この他に、ヴァイオリンの大迫さんとピアノの女性ともうひとりよくわからない人がいる。よくわからない人は、カメラマンのようにも見えるのだけれど、写真は、もっぱらヴァイオリンの大迫さんが撮っているし、ピアノの女性も気がつくと、案内を配っていたりするから不思議である。この他に、シェフが何名かともちろん運転士さん(頻繁に交代)が多数いるから、30名弱の乗客とおなじくらいのスタッフが同行していることになる。
 
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(ヴァイオリン生演奏)

 諫早からの折り返しは新線経由で、二度目の長崎駅に到着。ここでバスツアーのみなさんと合流。列車は、17時58分発。ホームで体操などしながら、人吉さんと雑談していると、車掌さんが現れて、出発の合図の鐘を鳴らさせてくれるという。出発1分前くらいに、車掌さんの合図で、kecoさんが7回鐘を鳴らして、急いで乗り込んで出発。
 18時30分から。いよいよディナータイム。問題のセミフォーマルといっても、まぁスーツにネクタイなんだけれど、ポケットチーフとかななつ星グッズのバッジなどもつけてみて、靴もおニューで。もちろんこちらもドレスアップしたkecoさんといっしょに1号車へ。今回もモロッコ婦人やらマキさん夫妻やら、吉野ヶ里夫妻やらおなじみの面々。全部で30名近くいるはずなのだけれど、けっこう片寄っていて、まだあまりお目にかからない方も多い。
 ワインとジンジャエールで乾杯して、三度目の諫早から、列車は、大村線へ。

☆Le Menu
 長崎夕食メニュー

 Langouste et crevette a la jardiniere de la poutargue etcaviar
  野母崎産伊勢海老と橘湾産車海老の菜園家風
   生カラスミとキャビア添え

 Oreille de mer et amadai poelee sauce beurre noisette
  五島産黒鮑のステーキと甘鯛のポワレ
  プールノワゼットソース

 Filet de boeuf grille avec pomme de terre et choufleur
  長崎和牛”出島ばらいろ”のグリル
  愛野馬鈴薯とカリフラワーと共に

 Assiette de fromages francaise
  フランス産チーズの盛り合わせ

 Gateau au chocolat et glace de vanille avec sorbet aux framboises
  チョコレートのガトーにバニラアイスと
  ラズベリーのシャーベット

 Cafe et mignardises
  コーヒー 小菓子

 Pain et beurre
  パンとバター

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(前菜にはキャビア)

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(アワビ)

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(長崎和牛)

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(デザートまで堪能♪)

 お昼の量から考えるととても食べきれないだろうと思っていたけれど、幸い、夜は、少し抑えめでなんとかメイン料理まで美味しくいただけた。それにしても、周囲の年輩の方々は、みなさん元気でよく飲みよく食べる。いや、意外と盛大に飲む人が少なくて、よく食べている感じ。アルコールは有料ということもあるけれど、お婦人の方がリードしていることもあって、ダンナ様はみなさん静かで、ワインを何杯もなんていう方がいないし、ビジネスクラスで時々みかけるような見苦しい酔っぱらいなどはもちろんひとりもいない。我らも上品に振る舞ったつもりだけれど、もしかしたら「あの2人は、若いのに食べないわね」とか、「まだまだ蒼いわね」と言われてるかもしれぬ。もっとも、年輩のみなさんも撮影には熱心で、写るんですあり、ガラケーあり、スマホあり、iPadあり。やはり新しい列車に興味を示す方々だけあって、デジタル機器にも積極的な方が少なくない。ネットで検索しても、乗車ブログが少なかったけれど、これならこれから少しずつ増えてきそうだ。
 列車は、大村湾に沿って走るけれど、夜で外は雨で車窓はほとんど楽しめない。それでも、19時半頃にハウステンボスを通るとシンボルタワーのライトアップが見えて、その後も、いくつかの駅で、灯籠を飾ったりして楽しませてくれた。

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(途中駅もライトアップで歓迎)

 21時近くまでゆっくりと堪能して、お部屋に戻ると、ベッドメイキングが完了している。24系寝台などとちがって、シーツも布団もフカフカですばらしい。
 1号車のラウンジは22時からバータイムで、マジシャンも乗ってくるという噂なのだけれど、いったんカジュアルに着替えてしまうとまたセミフォーマルに戻るのが面倒になったので断念。列車は早岐から佐世保線に入り、長崎本線に戻ってこちらも二度目の佐賀駅。目の前が東横インで、部屋でテレビを見ているおじさんが目に入るということは、向こうからもこちらが見えるわけで、おなじ就寝の態勢でもずいぶん違う。妙な感覚。
 さすがにまだ就寝には早いので、コートを羽織って、22時37分の神崎駅で下車。吉野ヶ里遺跡のライトアップが見えるというのだけれど、けっこう遠いし、霧雨に煙っていて、ぼんやりという感じ。しかもホームで体操でもしながら外の空気を吸いつつのんびりしようと思っていたら、地元市役所のおばさんが登場して、気合い十分で、拉致されてしまい、駅舎内の展示ポスターの前で、歴史の授業が始まってしまった。他に参加者がほとんどいないので、やむなく聞いているフリをしていたけれど、ぼんやりライトアップでも見てる方がよかったなと思っていたら、徐々に参加者が増えてきたので、安心してkecoさんと弥生時代問題について雑談を始めたら、途中から合流していた吉野ヶ里婦人に「説明聞いているんだから静かにしてくれない?」と一喝されてしまった。すみません・・・
 お部屋に戻って、檜の香りのするシャワールーム。車両設計上は、かなり苦労したと思うけれど、カシオペアなどのようにお湯がタイマーで6分とかそういう慌ただしいこともなく、お湯がすぐに出るという優れもの。備え付けのタオルもふかふかの今治タオル。
 23時29分鳥栖駅到着。列車はここで3時間近く停車。おやすみなさい。。。

Ss132
(ふかふかベッドでおやすみなさい)

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