2016/5/3:西武 旅するレストラン 52席の至福♪
◆横浜→秩父→横浜:くもり時々はれ
連休中盤戦。いろいろと計画したなかでも本日はメインイベントともいえる、「西武旅するレストラン 52席の至福」に参戦。隈研吾さんデザインのレストラン列車である。
9時23分のFライナーで出発して、新宿三丁目から歩いて久しぶりの西武新宿駅でkecoさんと合流。利用者には、事前に人数分の西武線1日乗車券も配布される。ホームが3つしかないため、10時40分の特急小江戸号が出た後に到着してすぐ折り返しで10時47分の出発。
元々の車両が普通の通勤用なので、外見は案外地味だけれど、中は、広めのテーブルに4人ボックスと2人向かい合わせのソファー風のシートがゆったりと配置され、なかなか快適。最近のこのテの列車は、水戸岡さんばかりだったので、たまには違う建築家の方が雰囲気も変わっていい。4両編成だが、お席は2号車と4号車のみ利用で52席。3号車がオープンキッチン。1号車は、イベントスペースとのことだけれど、何もなく空っぽのままで、ちょっともったいない。企画中なのかもしれないけれど、とりあえず、サロンとかグッズ売り場とかにでもしておけばよさそうだけど。
そして、本日のメニューは以下の通り
スープ
鶏団子 蛤のスープ 青海苔の香り
前菜
至福の12種類の前菜
こんにゃくオランダ煮/鶏のチーズこがね焼/パイナップルスモークサーモン奉書巻き
笹麩茶巾/さつまいも甘露煮/サーモンチーズボール
大黒本しめじのピクルス/パテ・ド・カンパーニュ/ロースハム
くらげ頭の甘酢漬/長芋湯葉巻き カニフカヒレあんかけ/口水鶏(よだれ鶏)
メイン
武州和牛のポ・ト・フ ~サプライズ仕立て
デザートビュッフェ
本日のケーキ各種
お飲物
紅茶又はコーヒー、カフェラテ、カプチーノ
ランチコースはひとり1万円でソフトドリンク無料、アルコール有料。白ワインを注文すると、さっそくスープが運ばれてくる。なかなか美味しい。そして、列車は、まだ出発したばかりなので、中井とか沼袋とかのごちゃごちゃした昭和な街並みの中を走っていく。この違和感がなんともいえない。サンライズとかに乗って、個室の窓から横浜とか大船のホームから通勤客を眺めて優越感にひたるのとはまた少し違うけれど、日常的に使う路線を特別な列車から眺めるのはいいものである。もっとも、通過待ちとかで駅に泊まるとかなりの注目を集めて、こちらは食事中というのも恥ずかしいといえば恥ずかしい。
お料理は4人くらいのシェフの合作ということで、バラエティに富んだ前菜はなかなか美味。所沢をすぎると、車窓の眺めも少しは非日常になってくる。ポイントポイントで列車の案内や沿線の紹介があるけれど、観光列車にありがちな過剰な車内アナウンスがないのもいいし、団体扱いもないので、静かな家族連れが多いのもいい。
飯能で進行方向が変わり、メインの武州和牛のポトフ。やわらかくてなかなか美味しい。ボリュームも多すぎず適度。リゾート列車やレストラン列車もいろいろ増えてきたけれど、このランチコースはなかなかおすすめである。もっとも、2月の発売時は先着順だったので、がむばってゲットしたけれど、最近では抽選になっているらしい。
秩父に向かって、だいぶ山が深くなってくる車窓を眺めながら、デザートのケーキとコーヒーをいただく。西武沿線育ちのkecoさんは遠足や小旅行で来たなつかしいエリアらしい。そして、並行する国道299号線下りはずっと大渋滞。おそらく手前の関越から大渋滞だったのだろうから、お気の毒様だし、このペースで、無事にシバザクラまでたどりつけるのだろうか心配になってしまう。
秩父の2つ手前の芦ケ久保で35分停車。駅前の道の駅でお買い物などもできるように配慮されているけれど、お食事も終わったので、我らはここでレストラン列車に別れを告げて、後続の普通列車で秩父へ先行。今年は開花が早すぎて見頃は過ぎてしまったようだけれど、ツ後の横瀬で降りて、一応羊山公園へ向かう。雲は多いけれど、心配された風が収まって、半袖余裕。少し蒸し暑いくらい。
15分ほど歩いて羊山公園へ。10年ぶりくらいで2回目の参戦。北の大地のシバザクラを見慣れているので、規模は1/10で人は10倍という感じは否めないし、場所によってはだいぶ枯れてしまった。横瀬駅からの歩行者ルートは空いていたけれど、クルマで駐車場から来た人は、入場券購入にもけっこうな列で、いよいよ気の毒である。やはり、旅は列車に限るね。
(35分停車の芦ケ久保で下車して、後続の普通列車で秩父へ先行)
帰りは、反対側へ抜けて、急な坂道を降りて、秩父の町の方へ。小鹿野とか長瀞とかへ遠征する時間はないので、市内でブラタモリごっこ。まずは秩父神社へ。夜祭りが有名らしいけれど、今日もなんかやっている。そして、参拝するのに列が。「こんなの並ばなくていいんだよ」とkecoさんが毒を吐いているので、横の方で適当にお参りしておく。
逆方向へ歩いて、今度は秩父今宮神社へ。神社のはずなのにお経が聞こえてくるので?と思うが、ここは、元々、お寺もセットだったようで、札所にもなっている。明治までは、神社もお寺もそんなにはっきり区別されていなかったらしい。樹齢千年のご利益なありそうな大木があったり、一粒万倍だとかお金を払うとご利益のある湧き水があったりと、パワースポットとして人気らしい。さらにお米をお焼香のように燃やしてる方々がいて、「怪しい者じゃありませんから」というので、我らも参加してみる。
駅への帰り際にさらに目の薬師があったので、参拝。ここまで来ると、今さら商売大繁盛とか大金持ちになるとかのご利益よりも目の健康が一番である。
駅前は盛大に工事中で、今さら何を作るんだろう?中途半端な駅ビルとかショッピングセンターとかいらないのに、と思ったら、温泉施設とのこと。すばらしい。100周年を迎えた西武鉄道、レストラン列車もそうだけれど、ここ数年、なかなか積極的で楽しい取り組みがめだつ。kecoさん曰く、堤義明さんが退場して、のびのびやれるようになったのではないかとのこと。レッドアロー後継の新型特急は、妹島和世さんの設計とのことで、こちらも楽しみである。
帰りは、キャンセル待ちを狙ってなんとかゲットしたちちぶ号。発車前にやきうをチェックすると、有原くん好投で、4-0リードで、バンデンハークにいよいよ黒星をつけそう、ただし8回表ピンチ。MASUI TIMEで落ち着かなくなるのは嫌なので、いったん忘れることにして、まだ渋滞(それも下り!)している車窓を眺める。飯能で向きが変わるのだけれど、寝ていると人も多く、前後の人が誰も座席を回転しない。自分たちだけ回転してもボックス席になってしまうので、断念。
所沢で後ろの人が降りたので、座席を回転させて、前向きかつボックスにしてゆったり座れたところで、もうそろそろいいのでは?と思い、やきうの結果をチェックすると、マーティン、増井で終了するおなじみの展開でまさかの同点。9回裏、2死満塁で翔さんボール球を振って三振。練馬を過ぎた頃に、延長10回、井口が松田に被弾して終了。楽しい1日の最後があまりにもあんまりな結末となって言葉がない。
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