◆横浜→女満別→清里→中標津:はれのち時々くもり:中標津の最高気温=21.0度
いつもと同じ5時15分起床。3月くらいから計画していて楽しみにしていた夏の北の大地。今週は、あまりにもあんまりな1週間で、昨夜も深夜帰宅でぐったりだけれど、とにかく金曜日までたどりついた。今回は第1ターミナルからJALさんでの出発。女満別へ行くときはこの便のお世話にならざるを得ない。バスラウンジでkecoさんと合流して出発。
道中熟睡して多少なりとも睡眠不足を解消して、女満別空港へ。爽やか!7月の北の大地も蝦夷梅雨っぽかったり、けっこう暑くなったりすることも増えた気がするけれど、こういう爽やかな時にくると、さすがは北の大地!ということでお得感たっぷりである。テンションをあげてニッポンレンタカーさんへ。
いつもは、ヴィッツ号あたりで出発するのだけれど、今回は、なんとメルセデスさんでの出発である。ニッポンレンタカーさんのヤナセプレミアムカーレンタル、メルセデス・ベンツ体感キャンペーンでGLA180とやらをお借りすることになった。諸々キャンペーンやら割引があって、普段のヴィッツ号の倍くらいのお値段。今回は、kecoさんのお誕生日も近いのでプレミアムプランということでゴージャスにご出発。
ゴージャスはいいのだけれど、いかんせんヴィッツばかり運転しているので、わからないことばかり。店員さんも女満別でベンツを借りるのはおそらく小生が初めてではないかと思うのだが、札幌から回送されてきたクルマのようで、最低限のことしか知らないようだ。右ハンドルはいいのだけれど、その分ウインカーが反対。そして、右側にワイパーではなくて、シフトレバーがついているので、右ウインカーを出そうとして勘違いすると、ギアをバックに入れかねないというのが恐ろしい。ただでさえ寝不足続きで、ペーパーバイクドライヴァーのkecoさんの後ろで二人乗りでもさせていただいた方がよいのでは?と思っていたくらいなので、これは相当に慎重に運転しないと危険である。カーナヴィも格好はいいのだけれど、今いちよくわからないし、ETC装置がどこについているのかも不明。それでも、kecoさんのiPhoneをUSBで接続すると、スピーカーも豪華なのかけっこういい音が聞こえてきた。BOOWYを聞きながら出発!
本日最初の目的地は、今回の道東遠征のきっかけのひとつとなったさくらの滝。毎年7~9月頃にサクラマスが川を登ってくるのだけれど、途中、段差があって、そこを盛大にジャンプするのだという。ちなみに海へ出ないで大きくならないのがヤマメで、海へ出て戻ってくるのがサクラマスらしい。
斜里岳の麓、ということは知床半島も近い清里町。シバザクラでおなじみの大空町の近くでもあるけれど、川へ入っていくとなれば、クマが怖いということで、amazonで購入したクマよけベルを持参したものの、道道から案内標識に沿って分け入っていくとなんのことはない広場のような駐車場があって、バスも止まっていて、あるいて1分くらいで滝へ出ると、三脚を構えた先客が20名くらいいて、クマさんの出番はなさそうだ。
マイナスイオンたっぷりという感じの爽やかな清流。さて、ジャンプは?というと、これがけっこう盛大。10秒くらい見ていれば、どこからかサクラマスが飛び出してくる。次から次へとジャンプして、なかにはけっこう高く飛ぶのもいるんだけれど、いかんせん滝の段差が3メートル以上あるらしく、全然越えられない。毎年何千匹もやってくるらしいのだろうけど、たまには超えるやつもいるのだろうか?見ている限りちょっと絶望的な感じである。産卵は越えた奴だけがさらに上流でするのだろうか?そもそもオスとメスが両方飛んでいるのか?とかわからないことだらけである。滝の下の方は泡で真っ白なので、どういうタイミングや態勢で飛び上がるのかもよくわからないし、何匹くらいか順番に飛んでいるかも不明。下流側は、普通のきれいな小川なのだけれど、援軍が上ってきている様子もない。謎は深まるばかりだけれど、そうこうしている間にも、次々とジャンプしては無念!の繰り返しである。
いくつかの謎を残しつつも、無事にサクラマスを堪能して、次の目的地は、手打ち蕎麦の秀峰庵さん。あの翁の高橋名人も惚れ込んだという蕎麦を栽培していたのだけれど、だったら蕎麦屋もということで、高橋名人の弟子に弟子入りして、畑の中に蕎麦屋を開業。農作業の傍ら、月水金の11ー14時のみ営業、1日30食限定という幻の名店で食べログも3.27の高評価。今日はせっかくの金曜日!これはいくしかないでしょうということで、道道を少し斜里方向へ戻る。
ベンツのカーナヴィはまったく役に立たないので、kecoさんのiPhoneのグーグルマップが頼り。道道から線路沿いを少し横道に入っただけということは分かっているのだけれど、畑の中の農道は線路に斜めに何本も交差したりしてわかりにくい。「話を聞かない男、地図の読めない・・・」というフレーズが浮かんできたところで、無事に発見。無事に入場を許される。
あれもこれも食べたいけれど、今日の夜は養老牛温泉で盛大にいただく予定なので、「辛み大根」「納豆」「とろろ」が少しずついただける「味くらべ」さんをいただく。いや、これはすばらしい。先日の千頭もびっくりだったけれど、ここはそれ以上。さすがは、高橋名人が認めただけのことはある。旅先での食にあまり関心のない我々だけれど、小生は三合庵や利庵で、kecoさんは野中さんでと、全国クラスの地元の名店で鍛えられているので、蕎麦にはうるさいし、求めるレベルもかなり高い。そして、地方の名店は、結局は都会の名店に比べると・・・ということも多いのだけれど、ここは十分全国レベル。そして、斜里岳の眺めもすばらしい。
名店を後に、再び南下して、今度は神の子池へ。道道から少しじゃり道を分け入ったところに美しい青に染まった池がある。木の歩道も整備され、アジアからの先客もいてクマよけベルの必要はなさそうだ。青い池というと、美瑛の青い池が有名だし、十二湖の青池もよかったけれど、ここが一番いい。天気に恵まれたこともあるのかもしれないけれど、光も反射してとてもいい感じである。美瑛はきれいだけれど、少し人工的な感じがあるのに対して、ここは湧き水がたまっているとのことだし、小さいお魚もいて、自然な感じもいい。
ベンツ号にも慣れて順調に予定を消化して、本日最後のビューポイントは裏摩周展望台。さすがに今日はよく晴れている。霧の摩周湖ということでkecoさんのように初参戦で見られるのはラッキーなんだということを説明しながら登っていくと、たしかによく見えるのだけれど、目の前の木が邪魔で今いち開けないというか、やはり裏という感じは否めない。もっとも対岸の表の展望台までは相当迂回しないとたどりつけないし、向こう側が晴れている保証もないので、そろそろお宿をめざすことにする。
分水嶺を越えて清里町から中標津町へ。ここからは根室支庁管内。道東もかなり果ての方である。そして、にわかに雲が多くなってきた。これも今回の旅のきっかけのひとつである養老牛温泉まではあとわずか。養老牛といってもそういう牛がいるのではなくて、例によってアイヌ語の当て字だけれど、なんともユーモラスで楽しそうな響きである。そして、小山がひとつ現れたと思うと、山肌に「牛」の文字が描かれていて、牛さんが盛大に放牧されている。乳牛というと狭いところにぎっしり集められているイメージがあるけれど、ここは山を含む広大な牧草地にのんびり放牧されていて、アルプスの山の羊みたいな感じ。kecoさんのテンションも高まってきたようだ。
養老牛温泉は、湯宿だいいちさんに到着。各種温泉ブログでも評価が高く、期待が高まる。川沿いに横に長く建てられていて、どこからも川が眺められ、せせらぎが聞こえる。ウエルカムドリンクをいただきながら 夕食のチョイスをし、女子は、浴衣を選んでお部屋へ。新館のお部屋へは、長い廊下を渡っていくのだけれど、途中には、仰木彬さんのサインも飾られていた。さすがは仰木さんである。
もちろんさっそく入浴する。新館にもお風呂はあるのだけれど、まずは本館側の大浴場。川沿いに多数の露天風呂があって、熱めとぬる目が用意されている。もっとも眺めの良さそうなところに、混浴大露天風呂があるのだけれど、遺憾ながら美女はあらわれなかった。男子側から丸見えのうえ、温泉ブログによると、バスタオルOKのはずだったのに、そのような記載もタオルの用意もなかったとの由。無色透明で、肌触りにもそれほど特徴はないけれど、じんわりと温まるいいお湯。
夕食はお食事処で。
先 付
前 菜 行者にんにく醤油漬け、やまべの甘露煮、中標津ゴーダーチーズ
煮 物 ふきの油炒め、帆立、オクラ、生麩
小 鉢 わらびの三杯酢
皿 盛 根室産花咲がに
香の物 名人鎌田の手作り漬物
後 出
お造り おひょう、牡丹海老、帆立
小 鉢 根室産生うに
揚 物 地場の山菜天ぷら
洋 皿 羅臼産昆布クリームグラタン 鮭とじゃがいも入り
焼 物 羅臼産赤つぶつぼやき(4品から選択)
食 事 地場の山菜釜めし または 紅鮭とあさりの釜めし(チョイス)
吸 物 海老、ズッキーニ、三つ葉
デザート バニラアイスクリームまたはクレソンの片栗寄せ(チョイス)
途中、シマフクロウさん来場ということで、ロビーへ。餌付けしているので、まぁお約束なのだけれど、ちゃんと毎日夜になると現れて、じっとたたずんで、大勢のお客さんの写真撮影に応えるのだからえらい。
ファイターズ12連勝を確認して、せっかくなので新館の大浴場で第2回入浴。早々に就寝。
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