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2018/7/24:シベリア鉄道で行くロシア横断の旅(2)ロシア号の第1日

◆ウラジオストック→(車中泊:〜スパスク・ダーリニー:ウラジオストックから240km):はれ:13160歩

 就寝前に、「〇〇○、マッサージ?」と怪しい電話がかかってきたのはいかがなものかと思うけれど、その後は案外眠れて6時に目が覚めた。
 8時朝食。意外と充実している。しばらく生野菜がとれるかどうか怪しいのでサラダがうれしい。目玉焼き、ハム、ライス、ピザ、チーズ、オレンジジュース、コーヒーとたっぷりいただく。

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 シベリア鉄道ロシア号の出発は19時10分で、お迎えは18時。「ひとり歩きの会話集」を持参して、フロントでレイトチェックアウトの交渉するがNGとのこと。ホテルのフロントでも英語が通じないのだから前途多難である。(話せる人も少しはいるようだが)
 仕方がないので、部屋に戻ってはるばる東証に参戦してから朝風呂。お湯が少し茶色い。そういえば、宮脇俊三さんの「シベリア鉄道9400キロ」でも、当時の出発地のナホトカで、お湯が茶色いって、書いてあったっけ?あのときはそもそもお湯も出なくて水だったかな。いずれにしても、しばらくシャワーもない生活になるので、バブを入れてゆっくりつかる。荷物をフロントに預けて12時チェックアウト。
 暑い。真夏の札幌のけっこう暑い日くらいだ。そして、坂。港町だから当たり前とはいえ、中心部もすぐに坂で、函館や長崎よりきつい感じ。今日汗をかくとモスクワまで持ち越すからなるべく汗かきたくなかったんだけれど、あっという間にびっしょり。。。やっぱり事前にレイトチェックアウトの手配をしておくべきだったよ。。。

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 街中で追加の両替。30000円が16800ルーブルだから、1ルーブル1.79円、成田より2割以上お得だ。
 百貨店で涼んでもすぐに坂道でまた汗かいて、涼を求めて水族館に行ってみればかなりしょっぱい感じ。軍艦らしきものが停泊する海辺のすぐ裏がビーチでとてもきれいとはいえないけれど、けっこう泳いでる。

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 木陰で読書して時間をつぶして、出がけにチェックしておいた日本料理店SAKURAで休憩。店員さんは英語も怪しいけれど、経営者の日本人の人がわざわざ出てきてくれた。
「日本人ですか?おひとりで?」
「はい、25年勤めた会社を辞めたので、前から乗りたかったシベリア鉄道でモスクワへ。」
「おー、そうですか、それは度胸ありますねぇ。」
「・・・」
 25年前に来たという一関さんからみても、シベリア鉄道の個人旅行は度胸ある行動なのだろうか・・・

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 巻き寿司とチキンとチャーハンをベースにしたランチは320ルーブルとリーズナブルで、アサヒビール330ルーブルを飲んでも650ルーブルだから1200円くらい。
「いい旅を!」
 と見送られて、待ち合わせのホテル近くで読書して、スーパーでビアと水を買って、ホテルで荷物をピックアップして、昨日のガイドさんと合流して駅へ。送迎付きといっても、駅は目の前なので、重たい荷物を転がしながら歩く。いざ駅へ入場というところで、ガイドさんが、
「チケット、クルマに忘れました。。。」
「・・・」
 ちなみにあまり頼りにならないこのガイドさんは、日本からの中古車の輸入が本業とのことで、夏の間片手間でガイドもしているとのこと。年に数ヶ月日本にいたこともあって、青森から鹿児島まで車で走ったこともあるという。
 幸いすぐに戻って来て事なきを得て、ホームへ降りるとすでにロシア号は入線している。「モスクワまで9288キロ」の記念碑で記念撮影をして、車内へ。発車までは電気もつかず、冷房が効かないとのことで暑いが、とにかくここで6泊7日をすごすことになるのだ。

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 日本のようにホームであーだこーだとか、ベルとかチャイムとか一切なくいつの間にか発車するのはヨーロッパはどこも同じ。そして、電気がついて、冷房も入った。室内点検。1等は、向かい合わせのベッドの2人部屋で、上段がたたまれたような形。まぁ日本の寝台車とそう大きな違いはない。
 今回、長年の夢だったシベリア鉄道の旅に出るにあたって懸案だったのは、1人部屋がないこと。ロシア号は、観光用の豪華列車ではなく、普通の寝台列車なので、1等でも2人部屋で、2等が4人部屋。ガイドブックなどでは、2人部屋は気づまりなので、4人部屋で、地元の人との交流を楽しもうと書いてあるけれど、相部屋では貴重品管理など気になるし、コミュニケーションを楽しみたくて列車に乗るわけでもない。おそらく人生1回きりのシベリア鉄道をゆっくりエンジョイしたい。
 いろいろ調べていると、ロシア旅行専門のJICさんのプランで、2人部屋のシングルユースが可能なことがわかった。追加料金が全体の旅行費用の3分の1くらいになるけれど、これはやむを得ない。そんなわけで、無事に個室を確保しての旅が実現したのである。
 まずは、AC電源を確保。進行方向の席に座って、荷物を置いて、反対側をベッドメイク。車掌さんがやって来て、部屋の説明。片言の英語であまりよくわからないけれど、トイレに紙を流すな、別の箱に捨てろと言ってる模様。そして、お部屋は、カードキーで外からもロックできることは分かったので一安心。さらに食堂車のお姉さんがやって来て、
「1回だけ夕食がつく。貴方はチケット2枚分だから2回つく。明日と明後日で良いか?」
 とかなんとか英語で確認。その後、水とペプシの差し入れもあり、これも2本ずつもらえたので、飲料の心配はなさそうだ。ネットの旅行記などで重宝すると書かれていた給湯器も車両の隅にあって、ちゃんと熱湯が出た。とりあえず紅茶をいただく。

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 もうひとつの懸案のシャワーがない件は、やはりないものはない。とりあえずトイレ内の洗面所で、石鹸も使って、盛大に顔と上半身を拭かせてもらい、ボディ用のウエットティッシュで仕上げるしかない。それでもまぁ今日のところはそれなりにさっぱりした。
 それからモスクワまでの時刻表。これがないと、停車駅で休憩もできない。多くの旅行記にあるとおり、ちゃんと車内の壁に貼ってあったけれど、停車駅がたくさんあって、字が小さいんだよね。しかも表記はモスクワ時間で、最大7時間の時差があるから、気をつけないといけない。モスクワ時間14時8分、ほぼ定刻にウスリースク駅に到着。15分停車。現地21時8分だから、さすがにもう外は暗くなった。態勢も整って来たことだし、そろそろ就寝しよう。

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