◆横浜・東京・茅ヶ崎:はれ:13984歩:東京都心の最高気温=12.1度
朝からよいお天気。本日は、母と友人がみなとみらいへ参戦するようなので、ニアミスを避けて上野東京ラインで上京。久しぶりに上野をてくてくする。
まずは、東京国立博物館表慶館の「日本のたてもの」に参戦。表慶館は初めて入ると思うけれど、何やら立派な建物(大正天皇ご成婚を記念して建てられた日本最初の本格的な美術館とのこと)で、入場すると、さっそく法隆寺の五重塔がお出迎え。もちろん模型だけれど、1/10なので、なかなかリアル。その他にも、教科書でおなじみな国宝級の建築の模型がずらり。模型といってもかなり精巧なものだし、切断面の内部が見られるようになっているのも楽しい。事前予約制で、ソコソコお客さんも入っている。
続いて、東京都美術館へ。母おすすめの「吉田博展」。こちらは事前予約は不要だけれど、けっこうにぎわっている。ダイアナ妃はじめ外国要人も愛したという風景版画。瀬戸内海や上高地から、アメリカやヨーロッパまで、見覚えのある景色も多くて、旅をしている気分でたっぷり楽しめる。
両展ともすばらしく、オススメなのだけれど、今日の日記は長いので、先を急ぐ。後半は、上野公園をてくてく。あいにく動物園は閉園中なので、まずは東照宮へ。
不忍池方向へ下る。池の外周コースは、なんと、明治時代、競馬場になっていて、明治天皇はかなりお好きだったらしいのだけれど、当時を偲ぶものは残っていないようで残念。馬見所(スタンド)は、今の動物園の敷地の中かな。
「東京人」やスリバチ本でもおなじみの階段や坂道をテクテク。いわゆる上野の山をちゃんと歩くのは相当久しぶり。西郷さんにご挨拶して、再び美術館の近くまで戻ってきたところの小高い丘が、なんとその名もずばり摺鉢山古墳。お隣は、正岡子規記念の野球場。
けっこう歩いて、お腹も空いた。上野に来るといつも洋食が食べたくなる。東京文化会館内の精養軒さんへ。店内は広いので、安心。ズワイガニクリームコロッケと海老フライのセットとビア。コルビジェの西洋美術館を眺めながらゆっくりお食事っていうのぜいたくだよね。(西洋美術館は休館中)
好天の上野の森をたっぷり堪能して、13時30分発の上野東京ライン熱海行きで帰宅の途に。空いているグリーン車でコーヒーを飲んで、iPhoneで読書しながら、横浜へ。と、ここから事態は急転する。。。
横浜駅でホームに降りて、階段を下りかけたところで、ん???ない。ないよ。携帯(iPhone)がない!あわてて、階段を駆け上がるが、無情にも列車は行ってしまった。
過去の経験から、こういうときは、案外、出てきたりするので、心を落ち着かせて、かばん、ズボンのポケット、胸ポケット、ジャムパーのポケット。ひとつひとつ。ていねいに確認。ない。ないよ。終了。。。。。。モバイルsuicaだから改札も出られない。とりあえず精算窓口へ。
「すみません、今の列車に携帯を・・・」
「横浜駅のお忘れ物はまとめてこちらで承ってます(紙を渡される)」
南口の忘れ物センターみたいなところへ行く。
「すみません、さっきの東海道線に携帯を・・・」
「どの列車ですか?」
「えーと、上野を13時30分発の熱海行きです。」
「場所は?」
「えーと、グリーン車4号車の1階部分の右側のいちばん後ろの窓側です。」
「iPhoneですか?」
「そうです。」
「色は?」
「赤です。」
「ケースは?」
「ないです。」
「何か特徴は?」
「えーと、裏にsuicaペンギンのシールが貼ってあります・・・」
年輩の担当の方は慣れた調子で淡々と処理してくれるけど、こうしている間にも列車がどんどん熱海の方へ行ってしまうと思うと、気が急くし、そもそも車内で見つからなかったら、かなり厄介だよね。。。iPhoneって、なんかネットで探せるんだっけ?そういう設定してたっけ???
おもむろに電話をとった担当氏、どこかの駅にかけてくれるようだ。
「えーと、こちら横浜駅の・・・」
「あー、間違えた。。。」
(・・・)
「えーと、こちら横浜駅の・・・14時17分発の3531E、遺失捜索できますか?無理?はい、わかりました。」
すでに14時10分をすぎている。時刻表をめくりながら、ギリギリの大船駅にまずたのんでくれたけど、断られてしまったよう。まぁ、最近は、ホームの係員も少ないし、忙しそうだから仕方ないけど。その次の駅も。。。
「えーと、こちら横浜駅の・・・遺失捜索、無理?はい、了解。」
(・・・)
「えーと、こちら横浜駅の・・・遺失捜索は?、えー、できますか?!」
(たのみます・・・)
「じゃあ、お願いします。」
(やった!)
「14時27分の茅ヶ崎駅で調べてくれるので、その5分後くらいにまた来てください。」
「はい。」
15分ほど改札内をウロウロ。iPhoneないとホント手持ち無沙汰だし、何しろまだ見つかったわけじゃないし・・・ドキドキしながら再入場。茅ヶ崎駅へ確認の電話をかけていただく。
「えーと、こちら横浜駅の・・・」
「えー、そう、iPhoneの、赤で、なんかペンギンが・・・」
(?!)
「それらしいものが見つかったようです。」
「ありがとうございます!」
「茅ヶ崎駅のホームで預かってます。」
「今から行きます!」
「料金はかかりますよ。」
「はい、ありがとうございました!」
14時44分発の東海道線に乗車。すると、なんと東戸塚あたりで急停止だよ。
「ただいま、踏切の安全確認を・・・」
「・・・」
よりによって、勘弁してよ、と泣きそうになったけど、幸い、すぐに動き出した。15時11分茅ヶ崎駅着。と、ホームで放送が。
「5号車、遺失捜索入ります。」
ん?小生とは別にこの列車にも何か忘れた人がいるようだ・・・ホント、駅員さん大変だね。。。茅ヶ崎駅は親切なのかな。
なぜか東海道線ではなくて、相模線のホームにある事務室で、無事にiPhoneと再会。身分証明書提示とサイン、ホーム画面ロック解除も確認していただき、手続き完了!
せっかく茅ヶ崎まで来たのだから、どっか散策してもよかったのだけれど、もうそんな元気もないので15時33分の宇都宮行でとんぼ帰り。横浜駅で、もう一度先程の担当氏にお礼を。列車や座席が特定できたとはいえ、車内に忘れた携帯が2時間後には戻ってくるのだから、ホント、ありがたい。JR東日本に感謝感謝。
ぐったり帰宅して、お野菜をじうじう焼いていると、蓑虫屋さんから、ゆうパックが到着!蓑虫屋さんは、競馬専門のネット専業古書店。先日、グリーンチャンネルの番組に古い資料をいろいろ提供していたのを見て以来、注目してフォローしていたのだけれど、一昨日、急に上野不忍池の競馬の錦絵が入荷していたので、ポチッと!まさに今日歩いた場所。実にタイムリー。東京名所図会というシリーズらしい。客観的な価値は全然わからないけれど、お気に入りの絵なら10000JPYは、高くないよね。さっそくヨドバシから一足先に到着していた額に飾って、長い1日も大団円!!!
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