◆横浜:くもり時々はれ一時あめ:94歩:横浜の最大瞬間風速=27.0m/s
4年に一度の選挙と五輪、小生の好きな物2つが、今年はイマイチ楽しめないという話を以前書いたけれど、五輪が終わって、いざ衆議院選挙、という前に、実は、今年は横浜市長選挙がある。
政令指定都市で人口がもっとも多い370万都市の横浜だけれど、毎回なんだかんだ盛り上がる都知事選に比べると、いかんせん過去の市長選挙は、あまり盛り上がらなかった。転居したばかりの頃は、主要政党全党相乗りvs日本労働党の一騎打ち?なんていうのもあったし、その後も、中田氏の時とか、林市長の1回目とか、接戦になったことはあったけれど、選択肢は少なめだった。
しかるに、今回、突然盛り上がることになった。与党が分裂したとみるや、我も我もとけっこうな知名度のある候補が参戦。25%とらないといけないので、再選挙(以前、札幌市長選で一度あったよねぇ)の可能性もささやかれるほどである。
ということで、届け出順に8候補を確認しながら、展望を。(経歴などは、主にウィキペディアによるので、投票は自己責任でお願いします)
○太田正孝(75)
この人は知らなかったけれど、横浜市議は11期のベテランらしい。市議に最初に当選したときは、新自由クラブ公認だったというからなつかしい。途中で、自由党公認で参議院に出て惨敗したらしいけど、覚えてないや。小沢一郎くんの下に行ったのか。その後、また市議に返り咲いて、直近は、立憲民主党にいたとのこと。さすがにちょっと厳しそうだ。
○田中康夫(65)
今回、なんといっても盛り上がったのは、康夫ちゃんの参戦。長野とちがって、横浜には、あんまり縁はなさそうだけどね。改めて調べてみると、そういえば、長野県知事のあとも、けっこう国会議員やっていたんだよね。新党日本だっけ。残念ながらカジノは反対のようだけれど、今回のメムバーの中では、個人的には、まだちょっと期待している。でも、もう若い人は、康夫ちゃんのこと、あんまり知らないだろうしなぁ。。。
○小此木八郎(56)
三代目議員。お父さんの彦三郎さんは覚えてるけど、おじいさんは、さすがに知らない。代々横浜だし、菅首相が秘書を努めていたのが彦三郎さんだから、本来なら与党直系候補として出てくるはずなのだけれど、あまり根回ししないまま、カジノ反対を掲げて、現職大臣を辞職して突然の立候補ということで、自民党内も混乱。結局、首相は小此木氏を応援するけど、自民党と公明党は、表向きは自主投票という奇っ怪なことになっている。最終的には、自民党市議もかなりの数が支持しそうな感じになってきたようだけど、元々、あんまり選挙強くないし、与党への逆風も強そうだからねぇ。。。
○坪倉良和(70)
水産仲卸業「金一坪倉商店」の坪倉さん。この人だけウィキペディアが見つからなかったし、8日の時点では、ポスターも貼ってなかった。魚市場のおじさんがなぜ突然立候補したのか、イマイチよくわからないけど、がんばってほしいね。
○福田峰之(57)
元国会議員とのことだけれど、全然知らない人だと思ったら、元は自民党で、亀井善之の秘書から、市議を経て、代議士に。江田憲司と同じ小選挙区なので、比例で復活したり、しなかったりしているうちに、前回は、希望の党に移って、東京から立候補して落選したらしい。目黒区生まれ、横浜育ち、立教出身、カジノ賛成(!)と、字面だけみると、共感できるポイントもいろいろあるんだけど、おそらく死に票になるよねぇ。。。
○山中竹春(48)
立憲民主党推薦。社民党も支持で、共産党も候補者擁立を見送って事実上支援だから、かなり左寄りの野党統一候補。早大本庄では、ラグビー部だって。横浜市大医学部教授。データ解析が専門とか。
正直、今回、この人だけは勘弁して欲しいんだよね。よく知らないけど、なんかねぇ。。。イソジン問題とか、パワハラ問題とかも何やら騒がれているけれど、断然若いし、与党逆風化で、共産党まで一本化して、むしろ保守系が乱立だから、当選しかねないよね。。。たまたま国政に強い風が吹いているときに、妙な候補を首長に当選させちゃうと4年間長いんだよ。コロナと政権批判の鬱憤が市長選に持ち込まれそうで怖い。江田憲司が連れてきたみたいだけど、だったら、まだ江田本人に出てほしかったよ。港湾のドンまで支持を表明したらしいけど、これは逆効果かしらん。
○林文子(75)
現市長。2009年夏、政権交代のあの衆議院選挙と市長選が同日だったんだよね。で、民主党推薦で僅差で当選。あの時、中西健治の方を当選させたかったけどね。自民党大逆風下でも、市長選は、かなりの僅差だったので、通常の選挙だったら結果は違ったと思うだよなぁ。。。BMWで車売って、ダイエーのCEOになって、日産の執行役員になって、市長になって、正直、どこでもあまり結果を残したとは思えないんだけど。2期目からは、自民党も相乗りするよくあるパターン。
ただ、今回は気の毒だよね。コロナ禍で帯状疱疹で入院したりもしてたし、75歳だし、引退も考えていたんじゃないかと思うんだけど、小此木さんが突然IR反対で出ちゃったから、IR推進派にかつがれちゃって、引き受けざるを得なかったんだろうねぇ。でも、自主投票とはいえ、なんだかんだ自民党は、小此木さんの方へかなりまとまりつつあるようだし、ハシゴはずされた感は否めないよね。逆に同情票が入るかな?
○松沢成文(63)
元神奈川県知事。たぶん投票したこともある。今回、あらためて、調べてみると、中等部から慶応で、ラグビーやってたのね。全然知らなかった。県議→国会議員→神奈川県知事→都知事選落選→参議院議員。そして、無所属→新生党→新進党→国民の声→民政党→民主党→無所属→みんなの党→次世代の党→無所属→旧希望の党→希望の党→日本維新の会→無所属。正直、小生も応援してきた党も多いけど、あまりにもあんまりだよね。で、大阪の維新は、カジノ推進だけれど、今回、カジノ反対ということで、維新からではなく無所属での立候補。別にこの人でもいいんだけど、さすがにもうあんまり票は集まらないような気がするけど、どんなものかねぇ。。。
台風が西日本を縦断して、横浜も風雲急を告げてきたけれど、とりあえず、8候補の位置づけを勝手にプロットしてみた。「右」、「左」と丸の大きさの解釈は、まぁお任せします。自分の希望は別にして、「予想」ということであれば、◎山中 ○小此木 ▲林 △松沢かなぁ。。。山中氏を落としたいからといって、小此木やさんや林さんに投票するわけにもいかない。。。となると、やはり康夫ちゃんに死に票にならないようがんばってもらうしかない。せっかく混戦模様だから、できれば、来週の日曜日あたりに、「○○先行、△△追う、**は独自の戦い」みたいな予測記事は、なしにしてもらって、ぶっつけ本番で楽しませて欲しいんだけどね。
ちなみに、我が家の本棚に康夫ちゃんの本は、1冊だけ。これ、たしか大学のゼミの課題図書だったんだよね。地域(都市)経済学のゼミで、街歩きなんかやったけど、最初に課題にあげた何冊かの中の1冊がこの本だったのだから、かなり変わったゼミだよね。たしかに目次には「芦屋市平田町」とか「世田谷区深沢八丁目」、「港区伊皿子坂」、「軽井沢千ヶ滝西区」なんて、おしゃれな感じの街の名前が並んでいる。どんな本だっけ?もう1回読んでみよう。
惜しむらくは、三原じゅん子さんとか、江田憲司とか、浅尾慶一郎とか、中田元市長あたりが参戦すれば、さらに盛り上がっただろうけど、これだけ、選択肢があれば、選挙に行かないテはない。投票はくれぐれも自己責任で(@_@)
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