2023/1/25:寒波襲来
◆横浜:はれ:3813歩:横浜の最高/最低気温=3.7/-2.1度
昨晩18時くらいから、風向きが北に変わって強くなり、1時間で7度近く気温が下がった。埼玉や東京に比べると、みなとみらいでは、雪も混じらなかったようだし、怖いような強風は感じなかったけれど、今朝は、横浜もマイナス2度まで下がった。
朝からよく晴れたけれど、日中は冷蔵庫のような冷たさが1日続いて、最高気温も3.7度。
先週初めくらいには、「数十年に一度」なんていう表現も使われて、その後、「数年に一度」くらいにトーンダウン。東京都心でもマイナス2.9度になって、これは、5年ぶりみたいだから、一級の寒波であることは間違いないけれど、もう少し予報の伝え方を工夫すべきだと思う。
寒波が来たときは、基本的には、日本海側が雪。関ヶ原や福岡なんかも降りやすい。ただし、年に1つか2つの大物クラスになると、山を乗り越えてくるので、金閣寺あたりが真っ白になるのはおなじみで、昨年末は、高知が大雪だったしなったし、鹿児島だって、2年に1回くらいは白くなっている気がする。
今回の寒波は、実際、かなり強かったようで、15時の地上天気図で低気圧の中心気圧は、なんと938hPa。これは台風でも最強クラスでないとお目にかかれない数字。昨晩は、神戸空港や鹿児島空港でも、引き返しが発生した。欠航じゃなくて引き返したあたり、予想以上に急速に発達した感もあるし、最近は、早め早めに運休するJRも、東海道線(京都線)あたりでも立ち往生してしまったというから、雪国の災害とはまたちがった意味で大変だったと思う。
(気象庁HPより)
しかしながら、このパターンでは、東京は大雪にならないのは、気象をかじっていれば常識で、日本中ほとんど雪でも関東平野だけ晴れ、さすが家康、というのは、年末にもあったようによくあることだ。今回のように強い寒波だと、それでも三国山脈や碓氷峠を越えて、埼玉、東京へたどりついた寒気で雪が舞うことはあるけれど、大雪になるだけの水分がない。ちなみに、今回、銚子と東京と静岡で初雪を観測して、沖縄以外の46都道府県の初雪が出揃ったらしいのだけれど、高知でも宮崎でも鹿児島でもなく、東京と千葉と静岡が最後まで残っていたというのが、この地域の雪の降りにくさを見事に示しているし、それでも降らせた今回の寒波は大したものだとはいえる。
東京で大雪になるのは、南岸低気圧が通るとき。ただし、そういう時は、ほとんどは、冬型が崩れていて、寒気が入らず、雨。また、低気圧が近づきすぎると、南風が入って雨になるし、遠すぎると、何も降らない。年に2、3回くらい、上空に寒気が残りつつ、東京や横浜から、ほどよく離れた伊豆諸島あたりを低気圧が通る時に雪になり、その低気圧が発達したり、速度が遅めだったり、降り始めが雨じゃなかったり、といったいろいろな条件が重なったときだけが、2、3年に1度の10センチ~20センチ級の大雪である。
今回も、東京の天気予報を、1時間単位で詳しく見れば、雪は一時的に降っても基本的には晴れ、ただし気温は相当下がると正しく出ていた。ただ、全国的なニュースの見出しで、「数年に一度の寒波来る、大雪警戒、不要不急の外出自粛」などとやってしまっては、関東で見ている4000万人くらいの人たちだって、「なんだ大変そうだ、雪か?!」と思ってしまう。実際、昨日の時点で、14時閉店、今日は臨時休業としたお店があったけれど、予報をしっかり読めれば、関西ならともなく、さすがに東京でその判断はなかったはず。(もちろん大事をとって休むのはその会社の自由だけど)
(ウェザーニューズ社、1/24夜時点での東京の天気予報より)
ここ数年、線状降水帯の大雨など、以前とは降り方に変化はあるのだろうし、細かく観測できる分、一番ひどかったところと少し離れたところで、被害が大きく異ることも多い。最悪のケースを想定するのは仕方ない。ただ、緊急地震速報なんかは空振りしてもいいけれど、大雨や大雪は、もう少しうまく伝えないと、狼少年になる一方だ。
予報の難しい線状降水帯や、南岸低気圧に比べると、台風と寒波(爆弾低気圧)の場合は、今の技術なら、12時間くらい前になれば、かなり正確に予報できる。「東海から西は、名古屋や大阪などでも大雪警戒、関東は、雪は積もらないが、寒さで水道管の凍結など注意」くらいの予報は、プロなら誰でも分かっていたはず。
SNS時代になれば、ますます見出しだけでニュースは伝わっていくわけで、気象業務関係者、マスコミ、自治体、運輸事業者などもう少し考えて欲しいものだし、最近は、芸能人やアナウンサーの気象予報士も増えているのだから、もっとうまく発信してほしい。
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