2025/6/23:2025東京都議選回顧
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12年に一度、参議院と重なる東京都議選。過去に大きなうねりの予兆となることも多かった。今回、展望記事は、書かなかったけれど、選挙ドットコムや、山本期日前氏のYoutubeなどをいろいろ読み込んで、気にはなっていた。そして、昨日の結果は、彼らの予想も一部では、大きくはずす、なかなか興味深いものになった。
・都民ファーストの会:31(0)
危機感もあったのか、小池知事が、今回、予想以上に演説に入ったけれど、終わってみたら、盤石の強さ。ほぼ一人勝ちで、大阪の維新の会のよう。正直、東京一極集中の再加速で、税収も豊かで、水道料金無償化その他、周辺県とのサービス格差も大きくなって、都民の小池都政への不満の声は大きくないのだろう。小池さんの国政返り咲きは、もうないかもしれないけれど、都議会は盤石。
・自民党:21(-12)
今回は、公明党の支援がなし。不記載非公認で当選した3名を追加公認しての21は、過去最低。今回、政治資金問題が、それほど大きな争点になったとは思えず、候補者もかなり絞り込んで守りの戦いをして、それでも、3人区あたりでも取れない(都民、公明、野党系など)ようでは、東京では、もう自力が相当落ちているとしか言いようがなく、大阪のような状況になりつつある。維新とちがって、都ファは、国政選挙にはいないけれど、無党派層からこれだけ見離されると、東京選挙区2人共倒れの恐れもゼロではないのではないか?
・公明党:19(-4)
衝撃の結果。候補者を現有から1減らしてまで、9回連続の全員当選にこだわったけれど、まさかの3名落選。それも、事前に危ないかもと言われていた、中野や北多摩3を死守したにもかかわらず、お膝元の新宿でまさかの落選、さらに大田区では、2人共倒れ。固い予測と票割りができる公明党の共倒れは、非常に珍しい。前回の衆院選の委員長落選といい、予想以上に支持者の高齢化、弱体化が進んで、かつそれを本部が読みきれていないよう。正直、投票率があと10ポイントくらい上がれば、一気に吹っ飛ぶんだけどね。
・立憲民主党:17(+2)
プラスではあるけれど、自民党の凋落、公明党の誤算、国民民主党の失速、共産党の退潮という中で、相対的に多少増えたもので、胸を張って、勝利と言えるレベルではない。共産党との選挙区調整の効果はあったけれど、この路線では、”立憲共産党”のレッテルが残り、国政選挙でも野党第1党を固めることはあっても、無党派層には訴求できず、政権交代の中心となることは、遠のくばかりではないだろうか?
・共産党:14(-5)
前回がかなり善戦したので、守りの戦い。それでも、やはり、4人区などで競り負けが多く、厳しい結果。支持者の高齢化は、いかんともしがたい。若い左翼層は、れいわその他へ行ってしまうことも予想されて、ちょっと展望が開けない。
・国民民主党:9(+9)
5月初めくらいには、二桁確実かと思われたが、山尾志桜里公認問題、須藤元気公認問題、山尾志桜里公認断念問題、エサ米問題などで急失速。元々、候補者の地力は、あまりないので、下手したら全滅するのでは?という悲観的な予測まで出たが、最終盤、予想以上に踏ん張った印象。これで、参議院選挙に向けて、流れが変わるのかどうか。江東区も勝ったので、須藤元気は、もうこのまま行きそうで困る。
・参政党:3(+3)
選挙界隈の1ヶ月前くらいの予測では、ゼロだったんだよ。しかし、尼崎市議選トップ当選など、ここへ来て、勢いが出てきて、この結果。マズイねぇ。非常にマズイ。4人たてて3人当選。上位当選もいる。いよいよヨーロッパなどの怪しい右派台頭の流れが日本にもやってきた。保守党のように内輪揉めで自爆でもしなければ、参院選も躍進は確実だろう。危険すぎる。本当に怖いよ。
・東京生活者ネットワーク:1(0)
北多摩第2(国分寺、国立)の1議席。昔は、もう少したくさんあったけど、立憲や都ファに吸収されたのかな。
・日本維新の会:0(-1)
まぉ、東京では、相手にされてないね。第3極の受け皿は都ファがあればいいのだろう。これで、参議院選でも音喜多氏とかが返り咲く心配はなさそうかな。
・再生の道:0(0)
こちらも、まったく風吹かず、42人立候補して、ゼロ。石丸氏は大嫌いだし、何をしたいのかもよくわからないから、ゼロでいいのだけれど、候補者は、けっこうなキャリアを捨てて、公募に応募してるんだよね。ちょっと気の毒ではある。
・れいわ:0(0)
流れ的にはいくつか取りそうな感じだったけれどやや意外。山本太郎氏もあんまりやる気なさそうだった。参院選は、本気の勝負をしてくるのだろうか。どこかの調査で、れいわから(一見正反対に見える)参政に流れる人はいるけれど、逆(参政支持→れいわ支持)はない、と言われていたのは、なるほどという感じ。
・無所属:12(+8)
立憲の会派に入りそうな人もいるけれど、なんといっても、さとうさおり氏の1人区当選が驚き。この人もかなり怪しいのだけれど、千代田区長選次点の後も、ネットもリアルも精力的に活動してた。それにしても、直前まで、多摩地区とか回っていて(参院選の東京をめざしていたのか?)告示日に突然、都議選の千代田区に立候補表明して、都ファと自民の一騎打ちに割り込んで勝ち切るのは驚いた。選挙界隈のマニアや評論家の誰もが予想できなかったジャイアントキリング。
参議院選挙まであと1月。小泉米効果も限定的のようだし、関税問題は未解決のまま、アメリカのイラン攻撃、防衛費増額要求など、得点を稼ぎたかった外交も難しくなって、与党にはかなり厳しい展開。非改選が多いので、相当負けても、全体の過半数は、維持できる状況だけれど、果たしてどうなるか?
(おまけ)
横須賀市長、交通違反と言っても、車検切れ&自賠責保険切れで、これは、ひどい、辞職レベルだろと思ってたら、なんと選挙中、というか、告示前日に違反で切符切られたのを隠して立候補して、選挙期間中に記者会見。事前にわかれば、対抗馬だって出たかもしれないのに。共産推薦以外に、もうひとり女性の前市議が立候補していて、猛追したけれど、結局、逃げ切られて、再選されてしまった。最低だよ。横浜高校で松坂と野球やってた上地何とかさんのお父さんね。
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