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10/5:重たい本、軽い本

◆横浜→東京→高知:あめ時々くもり

 昨晩、ちさこ嬢と生・世良さんのコラボを堪能して、いい気持ちで就寝の予定だったのだけれど、ベッドに入ってから、前日から読み始めていた「朽ちていった命―被曝治療83日間の記録」の続きを読む。東海村の事故で亡くなった人の治療を取材したNHKのデスクが書いた本で、あまりにもあんまりもここに極まるような救いのないお話なのだけれど、結局、最後まで一気に読みきってしまった。放射線被害の場合、事故直後は、案外、普通に会話もできていたりして、しばらくしてから、想像を絶する副作用が次々と起きてくるところが本当に恐ろしい。DNAが破壊されるから、血液も造られないし、新しい皮膚も作られないし、胃腸の粘膜も再生されない。これを読むと、とりあえず、もう原子力発電はもうやめにして、風車をたてたり、ソーラーパネルを屋根につけたりして、なんとかならないものかと思う。こういう重たい本を読むには、それなりに自分の心の準備も必要なのだが、昨日は意外とそういう気分になっていたようだ。
 
 羽田へ。ちょうどTCKで愛馬ボーンセレブリティが出走しているのだが、飛行機が18:45なので、参戦できず。もっとも例によって後方追走して6着。TCK1600mで、最後方からでは、どうにもならない。
 高知へ。年末に高知競馬に参戦するのが恒例だったのは、もう5年くらい前だからけっこう久しぶり。はりまや橋付近で、カツオのたたきなどをいただくが、あいかわらず、寂しい街である。ホテル日航高知旭ロイヤル。大浴場付だから選んだのだが、21時最終受付、朝風呂なしとはあまりにもあんまり。話にならない。
 出張先では、軽い本がいい。村山由佳さんのおいしいコーヒーのいれ方シリーズ第3弾、「彼女の朝」を読みながら早々に就寝。

2/26:男子回転/博士の愛した数式

◆宜野湾→那覇→横浜:あめ

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 昨晩23時。アルペン回転1回目。テレビのスイッチをいれると、いきなりイタリアの優勝候補らしき人がコースアウト。その後も失格や棄権が続出。
 8番スタート、日本のエース佐々木、1秒遅れ。就寝しようかと思うが、次に皆川がいるので、それを見てからと思うと、なんと3位。明日は日曜なので、就寝→起床ではなくて、このまま2回目まで起きていることにして、「博士の愛した数式」を読み始める。小生も、小学校の頃は、数学少年であったので、かねがね読んでおかねばと思っていた。
 少し早めにテレビをつけると、女子5000m。最後の2組のメダル争いは、なかなか好勝負で、一周毎のラップを見ながら一喜一憂する。小生も、小学校の頃は、数学少年であったので、ラップをみて、すばやくゴールタイムを予想しながら観戦。こういうときにアナウンサーや解説者が、あまりにも数字に暗いと見苦しいのだが、解説の白幡さんは、けっこうシビアに数字を計算していてよかった。
 2時30分から2回目。一本目30位の選手の記録が上位のままずっと残る。コースセッティングが変わるせいなのか、一本目と二本目でけっこう順位が入れ替わるようである。何しろ、日本選手が弱かったので、アルペンの試合をじっくり見るのは初めてである。途中経過のラップが出るので、一喜一憂する。木村公宣の解説は、多少日本人に甘いが、まぁ許そう。
 1回目17位の湯浅がすばらしいタイムでこの時点でトップ。2位に1秒以上の差をつけており、かなり順位をあげてきそうだ。佐々木、皆川の2枚看板かと思っていたが、3人目がいたとは驚いた。ひとりの天才に依存するだけでなく、層も厚くなってきているようだ。
 1回目8位の佐々木が一発狙って終了したのは仕方のないところ。問題は皆川。正直、1本目が出来すぎだったので、4位か5位に終わりそうな予感はしたが、1本目4位の選手が好タイム。女子500mの岡崎のときと同じような展開。皆川は滑り終わって3位。あと2人いるので、5位になりそうだが、なんと1回目2位の選手が終了。トリノの女神がキスをするかと期待したが、もう荒川にキスをしてしまったので、残念ながら、皆川にキスをしてくれることはなかった。やはり、勝負の種目には、刈屋アナの力が必要なのかもしれない。
 とにかく惜しい。あまりにも惜しい。フィギュアがスケートの華なら、スキーの華は、やはりアルペンである。夏の五輪でいえば陸上でメダルをとるようなもの。猪谷氏以来50年ぶりのチャンスとなった今回、その猪谷氏が、メダルのプレゼンテーターだったという。あまりにも無念である。スピードスケート500mなどは、今回ダメでも、またすぐにメダルを獲るだろうけど、アルペンのチャンスはそうそうないだろう。10年、20年の周期なら小生も対応できるが、次が50年後となっては、ハレー彗星のようなものである。48年後の五輪としても、84歳。ちょっと自信がないので、もう見ることはできないかもしれない。もちろん若い湯浅選手などの今後に期待したいが、今回は、何かいろんな条件が味方してくれたように思えたのだが・・・
 8時起床。入浴。パイナップルジュース、オレンジジュース*2、サラダ、パイナップル、スクランブルエッグ、ベーコン、鮭フレーク、豚キムチ、ザーサイ、梅干、味噌汁、ご飯。ニッカンと沖縄タイムス。
 朝から雨。しかも関東にも低気圧が近づいているので、11時チェックアウト。一本くり上げて、12時40分の便のキャンセル待ちは、種別Aの38番目。さすがに厳しいかと思うと、あっさり何とかなってしまった。通路側D席なら悪くない。購入を3日以内にしても、依然としてキャンセルは結構出るようである。よくわからない。
 多少揺れた機内で、「博士の愛した数式」を読了。すばらしい。小生も、小学生の頃は、張本の打率とか、小林の防御率とかで数字と戯れたものである。ここに野球とサッカーの大きな違いがある。近頃の子どもは、サッカーからスポーツに親しむ子も多いのだろうが、サッカーは、あまり算数のトレーニングの役にはたたなそうだ。

1/25:2兆1964億円

◆横浜・東京:はれ

 6時10分起床。昨夜、21時すぎには就寝したので、さすがにまったく眠くない。ニッカンのサイトによると、「24日付のフランス紙リベラシオンは『日本の大企業経営者や政治家は、ヤクザの不正行為には目をつぶることがあっても、堀江氏の米国風で無礼な日和見主義は拒絶した』」と、堀江容疑者に同情的な見方を示した。」とのことである。まったくもっておっしゃるとおりだ。さすがは、リベラシオンである。といっても、毎年パリを訪れる小生だが、もちろん読んだことはないので、リベラシオンについては、よくわからない。
 昨夜は、アドベンチャーワールドの話題で、ずいぶん掲示板がにぎわったようで何よりであるが、よく読むと、みなさん、なんだかんだいって、大事な予定を犠牲にしてまで参戦する気はないようである。おそらくツアーは、実現しないであろう。
 予定通りとはいえ、今日もなかなか厳しい打ち合わせが続く。正直、小生が残業すれば解決するという問題でもないのだが、昨日17時に退社しているので、少しはがむばろうと思っていると、こういう日に限って、周囲が続々早帰りして、21時には小生ひとり取り残されてしまった。寂しくなって21時30分退社。
 ところで、タイトルの数字であるが、2005年の出版市場の売り上げだという。あまりの少なさに愕然とする。2兆といわれてもピンとこないかもしれないが、ひとりあたり2万円もいかないということである。たとえば、危機をささやかれるJRAの売り上げは、だいぶ落ちたとはいえ、2兆9000億円くらいある。馬券より本の方がはるかに売れないということである。
 さらに、この数字には、雑誌が半分以上含まれているので、書籍は9197億円であるという。ひとり1万円以下。あまりにもあんまりである。競輪の売り上げよりも少ない。
 直木賞をとった東野圭吾氏のエッセイ「さいえんす?」の最後の一章から。
「図書館やブックオフがどんなに賑わっても、出版業界には一銭も入ってこないのだ。(中略)この世に新しい本が生み出されるのは、書店で正規の料金を払って本を買ってくれる方々のおかげである。(中略)せめていっておきたい。図書館やブックオフを利用することを、まかり間違っても、『賢い生活術だ』と思ってもらいたくない。そう考えることは、出版業界を支えている購買読者たちへの、とんでもない侮辱である。」

11/24:「東京に原爆を!」

◆横浜・東京:はれ時々くもり

 姉歯建築士の問題。ちょっとやそっとでは解決しそうもない。小生、基本的に自分のよくわからない分野のもの、自信のないもの、たとえばクルマや家は、安心料と割り切って、高くても信用のありそうなところから買うけれども、だからといって、今回のマンションを買った人を安物買いとか、自己責任と問うのは、さすがにあまりにも酷である。怪しいサギにひっかかるのとは、次元が違う。
 NHKのニュースくらいしか見ていないけれども、住民の人たちは、意外と冷静に対応している。JR西日本の事故のときなどは、被害者のJRへの対応に違和感を感じて、正直、しばらくニュースを見る気になれなかったけれど、今回は、落ち着いて議論されているのに関心する。まぁ、JRの事故は、多数の死者が出ており、同列に論じてはいけないのだろうけれど。
 先の長いニュースになりそうなので、少し角度を変えていくつか検討してみる。
 まず、この人だけなのか?ということ。建築関係者の間では、実は、日常茶飯事なのか、さすがにこんなケースはめずらしいのか?しかし、すべて個人の問題とはとても思えない。挙げだしたらパニックになるから押さえ気味なのだろうか?まぁ、この点は、今後少しづつ明らかにされていくのだろう。
 次は、地震さえ来なければ問題がないということ。毒ガスに汚染された家というわけではない。普通のマンションに住んでいる人でも、地震保険に入っている人はまだまだ少ないと思うが、大地震直撃の確率というのは、日本といえでも、それほど高いわけではない。たとえば、今回該当したホテルが、1泊990円とかで営業したら、お客さんは殺到するだろうか?
 資産価値の問題。結局のところ、一番の問題はここになるのだろう。借家の人は、もちろんいろいろと不満はあるにしても、引越し代を負担してもらって、引っ越せば、まぁ何とかなる。しかし、購入した人はそうはいかない。補強工事で計算上は安心になったとしても、住むことはできても、売れないだろう。借家派がまた増えそうである。
 資産価値といえば、まったく議論されていないけれども、お隣さん問題というのもあるのではないか?隣が倒壊してきたら、共倒れになってしまう。取り壊されないで放置されてはどうしようもない。
 ところで、表題は、星新一のエッセイからとったもの。地震が怖いのは、どんな被害が起こるかわからないから。ならば、先回りして、地下で原爆を爆発させて、人工地震を起こせばいいではないかというのである。都民が避難したうえで、人工地震を起こす。壊れた家は、地震が来れば壊れる運命にあったのだから、命が助かっただけよかったと割り切ってもらって、国が安く買い上げてしまう。火事になったところも、命が助かっただけよかったと割り切ってもらって公園にしてしまう。壊れなかったメーカーと壊れたメーカーがはっきりするので、人工地震後には、壊れなかったメーカーだけが建物を作ることができる。人工地震後の東京には、何ともいえない安心が生まれるはずだという。今から35年前の作品である。
 今回の問題でも、ちょっとひっかかるのは、安全性が数字の問題だけで議論されていることである。どこかの空き地に正しい設計と偽造された設計で建物を2つ作って、人工地震で実験してもらいたい。0.7ならどうしようもなくて、1.1なら本当に安心なのだろうか?今年の夏、東京東部や千葉では、震度5強の地震があったが、倒壊しなかったではないか?という素朴な疑問もある。
 そういう意味では、以前も書いたが、釧路の地震で、唯一天井が落ちた釧路空港、宮城の地震で屋根が落ちたプール、福岡の地震で唯一ガラスが全部落下したビル。これらの施工業者について、もっと検証しておく必要があるように思う。
 まぁ、しかし、正直なところ、ちょっと手に負えないので、とりあえず今日のところは、BRIOを購入して早めに帰宅する。田中康夫がピザの食べ方について薀蓄を語っているのを読んでいて急にピザが食べたくなり、ドミノピザを注文するが、yayoiさんのブログを見ると、釜で本格的に焼いていて、何とも美味しそうでうらやましい限りである。


4/12:次の総理はこの人

◆横浜・東京:あめ時々くもり

 「亀田売り飛ばされる」。まったく意味不明なニッカンの見出しで始まった平均的なサラリーマンの1日であるが、多少は早く帰れたので、6月の遠征の超割チケットの決済、ジャパンネット銀行の口座開設などの事務手続きを進める。今日も、いろいろな検索ワードで来ていただいたようで、「優先搭乗」なんていうのもある。
 文藝春秋5月号。特集は、「平成ホリエモン事件」。文藝春秋の特集になれば、大したものであるが、ここは、明日からの出張に温存しておくとして、「各界著名人が64人が推す 次の総理はこの人」を読む。安倍晋三氏が18票でダントツで、大きく離れて小沢一郎君が4.5票。しかし、3位が、加藤紘一君というのは驚いた。まだまだ根強い人気があるようである。地方の首長への期待も大きく、東京、岩手、福島、鳥取、長野の知事もランクイン。小生も共感できるところではある。
 政治生命を賭けて恋を貫くという意味で、決断と実行力があると評価して、船田元氏を選んだのもユニークだが、さらに上を行く意見があった。この人、とうとうボケたのかと思いきや、詳しく読むとさすがという選択である。詳しく記せないのが残念である。

2/14:一瞬の夏

◆横浜・東京:はれ
 昨日の続き。昨日の日記執筆後、「サンデースポーツ」を見る。堀尾アナが不快なので、最近は、日曜夜10時は、もっぱらBS朝日で、「MUSICSOUL」で見ていたのだが、久々に見ると、最後の特集で、カシアス内藤がとりあげられていた。カシアス内藤といえば、沢木耕太郎さんの「一瞬の夏」の、あのカシアス内藤である。
 「一瞬の夏」といえば、「深夜特急」でおなじみの沢木耕太郎さんの作品の中でも、特に魅力的な作品である。ノンフィクションには違いないのだが、沢木氏自身が渦中の人となっている「私ノンフィクション」であり、名トレーナーのエディ・タウンゼント、写真家の内藤利朗とともに、カシアス内藤の世界戦のために奔走するのだ。
 一瞬の夏から25年。ガンに侵されたカシアス内藤にもう一花咲かせるべく、沢木氏、内藤カメラマンの3人チーム(エディは、亡くなった)が、カシアス内藤のボクシングジム実現にもう一度夢をかけ、横浜にできあがったという。一瞬の夏の続編がいつしか読めるかもしれない。なお、「一瞬の夏」を読まれる方は、その前にまず、「敗れざるものたち」を読んでからの方がよいと思うので、念のため。
 その後、藍ちゃんの世界選手権を見てから寝ようと思っていたのだが、ぶっちぎりの独走からいきなりいっぱいになったとの情報が入ってくる。やはり、スポーツ中継は生でないと困る。23時30分まで起きている元気がなく断念。早朝、結果を確認する。それにしても、北田選手は、つらかったと思う、82とはあまりにもあんまりである。2日目のチップインと最終日17番のバーディがあってよかった。今朝のニッカンのよれば、「不動と組めば、圧勝と思うかもしれないが、親しい北田だからこそ、宮里がのびのびとプレーできた」とのコメントもあった。実際そういう面はあったと思う。まぁ、不動なら72くらいではまわっていたかもしれないが。いずれにしても、ウェブや、デービースも出場している中での優勝は立派のひとことである。
 帰宅して、ニュース10を見る。フジテレビの会長が見苦しい。
「健全な資本主義のために戦います」
「お金があれば、何でもできるというのはおかしいでしょう?」
 いきなり発言が矛盾している。よいか悪いかは別として、お金があっても何でもできないのが、今までの日本の資本主義の健全でなかったところである。「お金があればなんでもできる」を否定するのはかまわないが、だったら、前の発言がヘンだ。ホリエモンを応援する訳でもないし、正直、ちょっと苦しくなってきたのではないかと思っているが、フジテレビの会長があの程度の人物というのは、情けない。どっかにのっとられた方がよい。ニッポン放送をのっとられる危険は、素人でもわかっていたのに、早い時期に防衛のテを打たなかっただけのことはある。
 バレンタインデー。今年もチョコ1個いただく。

一瞬の夏

敗れざるものたち